〇〇センサー

ゲイとノンケの区別がつくというか、あ、この人はゲイかなというのが分かるのをゲイセンサーと言うそうです(雑に聞いたので、用法が間違っていたらごめんなさい)。

先日、あることへの配慮について言語化して理解を求める発言をされた方がいました。そのような配慮を求める発言をされる人にはこれまで会ったことがなく、また、そういう配慮に気がつくこと自体に、マイノリティあるいは(発言のあった件だけでなく多様な)マイノリティに理解のある人なのではと感じました。その人とは初対面だったのですが、それでちょっと気になっていました。その後、他の方と性自認に配慮することについて話をされているのを耳にして、少し話せませんかと声掛けしました。その人は快諾してくれて、いろいろ終わった後で少しお話する機会をいただきました。

その方も性的マイノリティで、初対面にもかかわらず、お互いに自分の抱えることとそれについての事情や考えについて話しました。身近な人でないから言いやすかったということもあると思います。区分的には違う組み合わせ(?)ですが、お互い性的マイノリティであり、そこを通じた思いや葛藤に相互に共感できたから言えたというところはあると思います。

ここでのセンサーという言葉ですが、この人こういうところに気づくんだ。とか、そういう発言が言えるってこういうことなのかな。というのがいわゆるセンサーなんでしょうね。気づくということはその点について知識があるということですし、多くの人は気づかない。多くの人が気にしない、そこに気づく、配慮できるあなたは
それに気づくどんな経験をしてきたのでしょう?

私自身、え、そこに配慮するんだ。というところがとても気になったんですよね。これまでその意味であれ?と感じることもなかったので。そして、話していて、共感するところが近く、この人は多分近いところの人なのではとの思いを強くしました。

社会的に受け入れられるかどうかという点でかなり課題を感じているものとして、親しい人に対してさえ話すことはかなり難しいことです。この人ならという人に出会えたことはかなり貴重です。今回はセンサーに引っかかったというか、そこに引っかかる言い方をされていたから繋がったわけですが、実際はそこから気づかれないように発言にも気をつけている人もたくさんいると思います。

偏見なしで率直に、どんな事情を抱えてても、思いを話せるようになるといいなと思います。

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