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「お隣さんと仲良くするのは難しい」と言うけれど 第三回(日本語版)

※この記事は台湾のネットメディア「花蓮最速報」さんに中国語版(繁体字)が掲載される予定です。
媒体の性質上、台湾の読者の方々に話しかける文体になっています。

4月3日の地震から4週間以上の時間が過ぎました。23日にも大きな揺れが、そして今も断続的に揺れが続いていますね。
改めて地震の被害に心よりお見舞いを申し上げます。

私達は同じ地震国に住むものとして、台湾の災害対応、人々の助け合いの姿から沢山のことを学んでいます。特に行き届いた避難所の様子は、日本でも賞賛とともに報道されています。

先日は応援動画にも加させて頂きました。
私の店では募金も集まっています。
どうか私達の心が届きますように…。

さて台湾人の親切さに感動して台湾が大好きになった私達夫婦ですが、一番初めに出来た友達が台南在住ということもあり、当初は台北、台中、台南という西側ばかりを訪ねていました。

はじめて東部に出かけたのは2023年5月。
台北からバスで宜蘭に向かいました。一時間ほどの、短い旅路。
到着して驚きました。
駅前が、絵本の世界なんですね!!

頭上には汽車が走り、動物が舞い…そこにいるだけで楽しい空間。
私達の他にも沢山の地元の方や団体旅行の方が訪れていましたが、皆さん大喜び。写真を沢山撮っていました。

2013年に出来たそうで、かわいい動物たちは絵本作家ジミー・リャオ(幾米)の手によるもの。
アイキャッチの写真もご覧ください。

ちなみに後日温泉地・礁渓に行ったときも、このうさぎちゃんが…

また会えたね!
と嬉しくなりました。
地域全体が1人の作家の世界観でまとめられている、統一感があってワクワクする仕掛けです。
日本でも東京・桜新町の「サザエさん」、静岡・清水の「ちびまる子ちゃん」、鳥取・境港の「ゲゲゲの鬼太郎」…などが有名ですが、絵本の世界というのがセンスがあって素敵だと思いました。

駅から歩いて行ける距離に金城武のCM撮影で使った店があるというので行ってみましたが、残念ながらそこは移転していました。
日本でも金城武は人気なのです。

電車で宿のある羅東へ。
何か大きな音がする、爆発音もする(爆竹でした)と思ったらあちこちでお祭りをしていました。
すごい人で、警察が出て交通整理するほどです。

日本にもお祭りはあります。大きなお祭りがあると地元の人や観光客でごった返します。
ですが、神事というよりは非日常の賑やかな集まりで、敬虔な気持ちで参加する…という人は少ないかもしれません(もちろんそいう方もいなくはありませんが)。

一方で台湾ではあちこちに廟があり、日ごろからよくお参りし、このように頻繁にお祭りもあり、普通に暮らす人達が当たり前のように神様、ご先祖様と共に暮らしているように感じられます。
見えない存在を敬いつつ、同時にとても身近に感じているようです。
信仰が当たり前のように生活に溶け込んでいる…
私はこれをとても素晴らしいことだと思います。

台湾に行くと、果物屋さんには必ず立ち寄ります。
日本では見たこともない果物が沢山あるからです。
親切なお店の方が美味しい百香果を選んでくれました。
ワンちゃんが夫に吠え続けていたのも、楽しい思い出です。

(続く)



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