出不精旅日記(台湾) 2024.11.26 計画と偶然
2024年11月25日、私と夫は京成線で成田空港に向かっていました。
夫は夢中で中国語の勉強、私はぼんやり考え事。
バックパッカーの私達はトランクは持たず、パンパンに膨れた大きめのリュックが足元に2つ。往路なのにどうしてリュックがはち切れているのかというと、これから会う予定の台湾の友人が日本のお菓子やラーメンが好きで、隙間と言う隙間に重量制限ぎりぎりまで駄菓子を詰め込んだから。
で、選びに選んだ本はお菓子と麺に負けて入袋かなわず、私は読書でなく妄想中。
まあいいや、読み物はないけれど考えないといけないことは沢山あるし、
気分転換ならnoteがあるし…。
それにしても、この電車には海外に行くことにワクワクしている人が沢山いるなあ。
特に隣の人(夫)からは
「ワクワクが止まりません(≧▽≦)」
というオーラが凄い勢いで放射されていて、毎度のことながら凄い…。
私はそもそも出不精で旅行嫌い。友人・知人からから
「台湾に行くの? いいな~」
と言われるたび、
「台湾の友達には会いたいのよ、食べ物もおいしいのよ。だけど腰が重くてさ…あ、そうか、いっそ私の代わりに行く?」
と提案し、
「いやいやそれはちょっと…」
という大して面白くもない寸劇を繰り返していたくらいで。
窓からは陽が落ちて暗くなった空が…あ、そろそろ空港だから電車が屋内に入ったんですね…真っ暗になりましたね。
と思ったところで電車がピタリと止まりました。
微動だにしないとはこのこと。まあすぐに動き出すだろうけど…。
とそこにいる全員が思ったところから無音のまま20分経過。
徐々に車内がざわめきだし、明らかに不機嫌になる人もいて、電話をかけ出す人もいる。
それはそうです。飛行機は待ってくれないのだから。
私達もそれほど余裕はなく、これ以上遅れると搭乗できなくなるかも…。
こういう時に怒ったり苛々したりせず、「仕方ない」と思えるのが夫の良いところ。
「寝ないで計画して、中国語も勉強したのになあ…。
でも仕方ねえな。
もし乗れなかったら、働くか。
しばらく休むつもりだったから仕込みが多くて大変だけど」
「…ぶらぶらしてるわけにもいかないしね」
そうか、この駄菓子を背負って引き返すのか。
私がいくら自宅好きでも、ここまで準備したのだからお土産を渡したかったな。MちゃんやBくん、Jさんに会いたかったな…。
と思ったところで電車は動きだし、ぎりぎりで毎回お世話になるピーチエアラインに乗ることが出来た(いつも思うけれど、ピーチの添乗員さんは全員なんであんなにカッコいいのか。女性たちの夜会巻きが美しいのか…!! 通りかかるたびにほれぼれします)。
日付が変わった26日に桃園国際空港到着。
この時期はいつも雨だれど、今回は晴れているみたい。
幸先いいなあ…と思いつつタクシーでブルーウォーターホテルへ。
ひと眠りして、朝になったら電車で台北に向かいます。
台北駅近くで朝ごはん。
この時期の台北が晴れていて、そして寒くないなんて(≧▽≦)
お散歩しているだけ楽しい!
台北駅のクリスマスツリー☆
そうそう、私達は携帯電話用のfreeSIMを買わないと。携帯ショップはどこかしら…(freeSIMは空港で買うのがおすすめですが、深夜着だと窓口が閉まっているのです)。
インフォメーションで場所を聞いて、新光三越の方に出てみたらすごい人だかり…Σ(・ω・ノ)ノ!
教わった携帯ショップでSIMを急いで買い、すぐに外へ。テレビ局や警察も来ていますね。中国語が使いたくてたまらない夫はすぐに近くの人に話しかけます。
「これ、何の騒ぎなの?」
ふむふむ、台湾チームが野球のプレミアリーグで優勝して、その凱旋パレードがあるんですね。
そうしている間にも、どんどん人が集まってきます。
「偶然だけど、滅多にないベントに出くわしたな。台湾に関しては、俺は確かに『持ってる』…( ー`дー´)キリッ」
すごく楽しそうな雰囲気なのですが、人混みが苦手な私はクラクラと眩暈がしてきました。
近くの国家撮影文化センター台北館(無料)に逃げ込みます。
ここは渡台の度に観に行く写真のギャラリー、毎回クオリティが高いので写真好きの方には心からおススメです。
展示を観たりベンチで休んだりしていましたが、でもせっかくだからパレードも見に行こう…滅多にないことですものね。
外に出ると…
スポーツ全般に疎い私達は野球も不得意で、誰が誰だか分からなくてごめんね。
でもこの嬉しそうな人達…みんなを元気にするなんてすごい(≧▽≦)
ホテルはここ。台北駅にほど近いのに、お手頃価格。
私達は2回目の利用です。
ちよっと眠り、その後で私はライターの仕事をします__φ(..) 。
そして夜はライブハウス、リボルバーへ。
予約はしていませんが、下調べはしてあるそうで…。
今夜は
Next Move Party ft. 杜宛霖 Arvin Du
ホームページに、ジャズでロックでフュージョンでファンクでR&Bとあってなんのこっちゃと思いましたが、本当にいろいろなジャンルを横断する、それでいてちゃんと統一感のある独自のスタイル。
アイディアに溢れた楽曲と演奏で、何曲聴いても全く飽きません。
バンド内のコミュニケーションも細やかだし、それぞれの引き出しも多様で多彩。
この人達をチェックしてくれた夫よ、本当にありがとう!
耳も心もお腹も満たされた、盛り沢山の初日となりました。
(つづく)