見出し画像

季節なき時代に俳人 廃人に

 俳句界に「ケンカ売ってんのか」なタイトルですいません。しかもネガティブ。
 でも、異常気象が常態化してきた現代では、本当に正統な俳人や俳句愛好者の方々は、困ってるんじゃないかと思うわけです。今年なんて、もう11月だっていうのに、事実上、秋ががまだ来てねぇ……。
 ちょっと前に11月に台風が上陸した年があったねぇってタイトル記事をアップしたけれど、昨日は本当に「台風かよ!」って言いたくなるような暴風でムシムシしてましたが、本日は打って変わって晴天。やっぱり暑い。確かに空気はちょっと冷たくて、日陰にいると湿度が低いせいもあってひんやりするけれど、間違ってもおでんとか鍋焼きうどんとか食いたい気分にはならない。いつもの年なら11月になると、そういうものが恋しくなってくるのに。秋の味覚の林檎よりも、まだ西瓜が恋しい日がある。西瓜、もう(基本的に)売ってなくて、林檎は不作といえども今年度の国産がとりあえず出回っている。でも、秋感が湧かない。気温が高すぎて。
 このままの気象が続くと、俳人じゃなくても、季節感が廃人になっちゃう。そうなったらそうなったで、季語が総入れ替えするのか、あるいは新しいスタイルの俳句が生まれるのか。そうしたら、ますます俳句と川柳の区別がつかなくなって、梅しお、困っちゃう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?