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食生活の誤った考え

2022年11月28日に敗血症のため亡くなった俳優、渡辺徹さんの
お別れの会が、3月28日に東京都内で開かれ、親交のあった人たちが
別れを惜しみました。

渡辺さんは、30歳のときに急性糖尿病を患うなど、
病と闘い続けてきました。その後、妻でタレントの
榊原郁恵さん(63)の協力を得ながら、食事療法による
体調管理や月1回の検診を続けていたそうです。

61歳で亡くなった渡辺さんは食べることが大好きだった
そうですが、食べ過ぎが体の不調を引き起こすということを
皆さんはご存じでしょうか?




動物にはそれぞれ特殊能力があり、その能力を日々の生活に
役立てていますが、例えばチーターは速く走る力が
備わっているので獲物を捕獲できます。
サルは小さいけれど、木から木へと飛び移ることで
果実などを取ることができます。

人間の特殊能力は脳が発達していることです。
唯一、人類だけが発達した脳のおかげで
「農業」を手にしました。
自然を人間社会に合わせ、常に食料を確保できるように
なった人間は、農業の発展とともに数を激増させてきました。

日本で本格的に稲作(農業)が始まったのは弥生時代に
なってからです。
大陸からの渡来民によって水稲耕作が伝えられました。
そんな弥生時代ですが、実は縄文時代の約1/20程度の
長さしかありません。
明治〜現代にいたっては、たったの150年です。

縄文時代はその他の時代と比較して、圧倒的に長い歴史があり、
日本列島の歴史は、ほぼ縄文時代といっても過言ではないのです。


これらの事実を踏まえれば、私たち人間は本来、縄文人のように
生きていくのが自然であると考えてよさそうです。
ところが、ここ100年くらいで、私たちの暮らしは
便利になり、昔の生活は一変してしまいました。
その結果、様々な病気に罹りやすくなっているのです。

野生動物は、お腹いっぱいになると近くに獲物がいても
襲って食べることはしません。
しかし、人間の脳は食べる必要がなくても「食べたい」と
指令を出してしまうのです。
そして、間違った指令を出し続け、中毒になっていきます。

人間の脳がとても賢いことは確かですが、同時に愚かな
間違いを犯す一面もあります。
脳の発達によって繁栄してきた人類は、もしかすると、
脳の発達ゆえに滅びていくかもしれません。

日本人が糖尿病にかかるようになるのは、戦後20年くらい
過ぎてからのことです。
経済が急成長して、多くの人たちがお米や麺類、砂糖の入った
お菓子や飲み物を好きなだけ口にできるようになり、
糖尿病が増えていきます。



かつてアメリカで、糖尿病や心臓病の増加は、
肉など脂っぽいものを多食するためだと考えられてきました。
そのため、摂取する脂肪の量を減らしてきたのに、
相変わらず肥満は増えています。
彼らは清涼飲料水、ピザ、ハンバーガーなどを多食し、
糖質を過剰摂取しているからです。

・・・・現代の日本は今、全く同じことが起きています。



「食べることは良いことだ」、「健康を維持するためには
たくさん食べなければいけない」と学校などで教わってきたかも
しれませんが、そうではありません。

1972年に「日本の長寿村短命村」という本が刊行されました、
著者は東北大学名誉教授の近藤正二医学博士です。
その本には、私たち日本人が健康で長生きするためには
どのように暮らしていけばいいのか?
合計で990の町村を調べ上げた結果が書かれています。


近藤先生によると、長生きするためには
以下のことが言えるそうです。

健康・長寿の決め手は食生活である
・酒飲みは短命ではない
・重労働をしている人のほうが長寿
・ごはんの食べ過ぎは短命
・魚ばかりで野菜が少ない村は短命
・大豆製品を多く食べている村は長寿
・大量の野菜を食べている村は長寿
・果物を多くとる村は短命
・海藻を多くとっている村は長寿
・肉の食べ過ぎは短命
・塩分を摂り過ぎている村は短命
・ゆっくり楽しんで食べることが大事

当時から塩分を摂り過ぎる害については分かっていても、
ご飯の糖質が問題だということを考える研究者は
ほとんどいませんでしたが、近藤博士は自分で実際に
調査した結果として「ご飯をたくさん食べる村は短命」
ということを感じ取っていたわけです。


高血圧、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、脂質異常・・・
これら全ては、豊かになった現代人の食生活が
原因となっている可能性が考えられます。

病気を遠ざけるためには、肉・魚・果物・ご飯(白米)は
ほどほどにして、野菜を多く食べるのが良いようです。
過去に、「美味しいものは脂肪と糖で出来ている」という
フレーズのCMがありましたが、美味しいものだけを
食べる食生活では病気になってしまいます。

病気で苦しむのは辛いことですから、脂肪と糖の摂取には
気をつけましょう。











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