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過去の自分を超える目標設定

今回は、「筋トレは必ず人生を成功に導く~運命すらも捻じ曲げる
マッチョ社長の筋肉哲学~」という本を紹介します。
この本は、筋トレを通して人生を学ぶという、
面白い切り口の本でした。

冒頭で、著者は次のように述べています。

世間の筋トレに対するイメージは、「筋肉を鍛えるもの」とか、
「運動不足やストレス解消」といったものだろう。
だが、それは筋トレによって得られる恩恵の、
ほんの一部に過ぎない。

筋トレの最大のメリットは、筋トレを通して人生の本質が学べる
ことである。筋トレに励めば、君は筋肉と共に人生力も鍛え上げる
ことができ、豊かで実りある人生が歩めることを俺が保証しよう。

皆さんにも、「なるほど!」と頷いていただける内容ですので、
ぜひ最後まで読んでみてください。




嫌われる勇気が欲しければ筋トレせよ

あなたは、嫌われたくない、仲間外れにされたくないという恐怖に
駆られて、他人の目を気にしながら生きていませんか?
私たちは何故、他人に嫌われたくないと思ってしまうのでしょうか?

・・・・

それは、あなたが自分だけの世界を持っていないからです。

例えば、学生の頃は「自分のクラス=世界の全て」でした。
クラスで孤立するということは、世界から孤立してしまうという
ことだったので、クラスメイトから嫌われないように
人目を気にするようになります。

しかし、それを大人になってから振り返ってみれば学校のクラスなんて
ものすごくちっぽけな世界だったということに気付きます。

大人になれば、さまざまな世界にアクセスできるようになるのですが、
それでもまだ小さな世界から抜け出せない人がいるのです。
どのような人かというと、学生時代のクラスがそのまま職場に
なっている人です。

そのような人は、職場で嫌われたり、仕事で大きな失敗をすると、
それが人生の終わりであるかのように感じてしまいますから、
そうならないために学生時代のクラスのように、人目を気にしすぎて
生きづらくなっているのです。


そうならないためにどうすればいいかと言うと、それはズバリ!

「自分だけの世界を持つ」

ということです。

そこで、自分だけの素晴らしい世界となってくれるのが、
「筋トレ」なのです。

人目が気になってしょうがない人は、(筋トレに限らず)自分だけの世界を
確保しましょう。自分だけの世界を確保したら、職場やクラスでも
余裕が生まれてくるはずです。
「最悪ひとりになっても自分だけの世界に戻ればいい」と思えたら、
人目など気にならなくなるでしょう。





人生の本質を学びたければ筋トレせよ

著者は、人生の本質を筋トレで学んできたと言います。
さらに、筋トレを通じて逆境や壁にぶつかる予行演習を行うことで、
何か困ったことが起きても焦ることなく冷静に対処できるように
なることでしょう。

ここでは、筋トレを通して学べる人生の本質を4つ紹介します。



①成長とは、限界を突破するということ

あなたが成長したいと願っているのなら、今までの限界を少しずつ超えて
いかなければなりません。

筋トレでは、少しずつ負荷を大きくしていかないと筋肉の成長は
止まります。筋肉を成長させたいのならば、楽々とこなせる
トレーニングを続けていてはダメなのです。

「・・・・もう無理だ」と限界を感じてから、さらにもうひと踏ん張り
できるかどうか?ここが成長するかしないかの分かれ目です。
筋肉はストレスに適応して成長しますから、ストレスの強度を
どんどん上げていかないと成長は止まってしまいます。
限界を突破して初めて、次回からはさらに大きい負荷にも耐えられる
ように成長しなければならないというシグナルを
筋肉に送ることができるのです。
限界突破なしに成長はないと覚えておきましょう。

そして、限界突破の精神は、文字通り精神力の勝負です。

例えばベンチプレスで、「もう無理だ・・・」という状況では
胸と腕、肩の筋肉は限界を迎えていることでしょう。
このときに、あと1回上げるための力は、胸筋でも腕力でも
肩の力でもありません。

この時に必要な力こそが精神力です。

「もう限界だ」と思っている自分と正面から向き合って、
逃げ出さずに限界突破することで、筋肉と共に精神的にも
圧倒的に成長していくのです。

そしてこれは人生にも通じます。

辛くて逃げ出したい時や、もう無理だと思うことは誰にだって
あるでしょう。それがまさに、ベンチプレスをあと1回
上げるかどうかのタイミングです。

仕事のプレッシャーに押しつぶされそうで逃げ出したいとき、
今日は疲れたからと言って毎日やると決めた資格の勉強を
さぼるかどうか迷うとき、もうひと頑張りできるかどうかで
あなたが成長できるかどうかが決まります。
ぬるま湯の状態から飛び出して自分を追い込むことによって、
初めて人は成長できます。難しいように思えるかもしれませんが、
一度限界を突破すればこっちのモンです。

大事なのはすべての分野で少しやり過ぎること。
あともう一回の精神で背伸びし続けるということです。




②緊張しない唯一の方法は圧倒的努力

多くの人は、いざという時に緊張して失敗してしまった
経験があると思います。

最大の見せ場なのに、緊張して結果が出せなかった・・・

いつも緊張ばかりして、肝心なところで本来の力が出せない・・・

「緊張さえしなければ本来の実力を発揮できて、もっと評価される
はずなのに」と思っていませんか?
そんな悩みを持っている方にお伝えします、 緊張というのは
生まれ持っての体質などではなく、単なる努力不足でしか
ありませんので、緊張しない唯一の方法は「圧倒的な努力」です。

著者は、このことをボディービル大会を例にして説明しています。

ボディービル大会は、ステージに上がった時のパフォーマンスによって
勝敗を決めているように感じるかもしれませんが、
ボディービルほど試合前に勝敗がついている競技はありません。

試合は半年前、1年前からの過ごし方で既に決まっています。
試合当日のステージは、あくまで仕上がった体を見てもらう場に
過ぎず、ボディービルの本番は試合までの血の滲む努力の日々なのです。

きちんと努力してきた選手は堂々としているし、ステージを
楽しんでいます。本番は試合当日までの努力の日々なので、
努力が足りていなければ試合当日は不安になるし、
緊張してしまうのも当たり前です。

しかし、当日までの努力がきちんと出来ていれば、緊張する必要なんて
どこにもありません。圧倒的な努力が勝敗を決めるカギだと
知っていれば、「自分が優勝だ!」と本気で思えるくらいまで
頑張れば良いのです。

筋肉同様、本番で緊張抜きに発揮できる真の実力は、
日々の努力によってのみ作り上げられます。
仕上がっていない体に何をしても腹筋は割れないし、腕が太く
ならないのと同じで、ありもしない実力に当日いくら
小細工を加えたところで意味はありませんが、それを緊張のせいに
してしまえばそこで終わりです。

ボディービル大会を日常生活に置き換えて説明すると、
例えば、仕事でプレゼンをしなければいけない時に、
直前に緊張したり、焦って上手くいかない人もいるでしょう。
それは、「できるかな・・・」、「どうかな・・・」と
思っているから緊張するのです。その原因は、知識や資料が
頭に入っていなかったり、リハーサルが出来ていないからです。
しっかり準備をして、これなら100%できると自信を持って
いれば、緊張する必要はないでしょう。




③比べるべき唯一の相手は自分自身でしかない

私たちはとにかく、他の人と比べて自分が劣っているとか
優れているといったことを判断しがちです。
私たちは、他人と比べて一喜一憂しているのです。

自分が年収1,000万円であったとしても、友達が2,000万円なら、
自分にはお金が無いと感じてしまいます。
逆に、自分が平均年収であっても、友達がみんな年収が低ければ、
自分はお金があるんだと思い込みます。

しかし本当のところ、 比べるべき唯一の相手は
自分自身でしかない のです。

筋トレをすれば、真のライバルは昨日の自分であると
いうことに気付けます。
例えばあなたが、努力の末に80kgのベンチプレスを
持ち上げることができたとしましょう、
しかし、満足をしてふと隣を見たら100kgの重さを
楽々持ち上げていました。

このとき、あなたは劣等感を感じるべきなのでしょうか?

・・・・・

断じてそんなことはありません。
自分の限界を打ち破ったことに誇りを持ちましょう。

才能も環境も、これまで費やしてきた時間も、何もかも違う相手と
自分を比べることに何の意味があるのでしょうか?
体格も体質も筋トレしてきた期間もまるっきり違う訳ですから、
そんな相手と自分を比べて一喜一憂することは、
はっきり言って無意味です。

私たちが気にしなければいけないことはたった1つで、
「どうやったら昨日の自分を越えられるか」ということです。

人生も同じです。

生まれ育った環境も、努力してきた時間も、才能や適性も全然違う
他人と自分を比べても何の意味もありません。
自分よりすごい人を見つけて焦るのも、自分より劣っている人を
見つけて優越感に浸るのも、どちらも愚行です。

そうは言っても、周りの人の収入や成績が気になってしまうと
いう人もいるでしょう。しかし、その人たちを越えたいという目標は、
いずれにせよ昨日の自分に勝ち続けることでしか達成できません。

昨日の自分に勝ち続けた延長線上に、いつの間にか周りの人よりも
優れているという結果がついて来るので、周りとの比較などと
余計なことは考えずに「昨日の自分を超えるにはどうすれば良いか」と
いうことだけに集中すれば良いのです。

そして、他人と比べている限り、一生満足できない体質になって
しまっていることにも気を付けてください。
どんな世界にだって上には上がいるものです。
他人に負けるのは仕方ありませんが、過去の自分に負けることは
怠慢でしかありません!単なる努力不足です。
努力さえすれば過去の自分は確実に超えられるわけですから、
これほど格好のライバルはいないでしょう。




④継続抜きの成長・成功はこの世にない

「継続は力なり」とよく言われておりますが、継続の力は
そんな言葉では言い表せないくらい重要で、
「継続のみが力なり」と言ってしまっても過言ではありません。

「よし、マッチョになってやる!」と意気込んでジムに行き、
その日に何時間筋トレをしても、すぐに逞しい体を手に入れることは
できません。ダイエットも同じで、短期間で体脂肪をガツンと
減らす方法はありません。
効果を実感したければ、継続することが絶対条件なのです。

例えば、急にやる気を出して何時間も残業することや、英会話の勉強を
何時間もぶっ通してやることは、本当の意味での努力とは呼びません。
習慣になるくらいまで、日々絶え間なく努力を続け、それが習慣と
呼べるレベルになって初めてそれを努力と呼ぶのです。

これは人生でも同じです。

あらゆる分野で一流と呼ばれる人に成功の秘訣を聞くと、
たいていの場合は「別に特別なことは何もしていないよ」と
答えるでしょう。これは、謙遜している訳でも
ウソをついている訳でもありません。

なぜならば、彼らの成功の秘訣は日々の努力に隠されており、
努力が習慣となっている人からしてみれば、努力をしているという
意識すらないかもしれません。

多くの人は、最短距離で一流になるためのとっておきの秘訣を
聞きたがるのですが、そんなものは存在しないのです。
一流は、日々の生活習慣によってのみ作られるのですから・・・・


成功するための秘訣は、日々コツコツと継続することであると言えば、
面白くも何ともありませんが、これは紛れもない真実なのです。

面白くはないかもしれませんが、習慣というものを作り上げ、
それを毎日毎日積み重ねていきましょう。良い習慣を持っているか、
悪い習慣を持っているかで人生に圧倒的な差が生じます。

継続以外に成功の道なんて無いし、習慣と呼べるほど何かを
継続しないと価値のあるものは手に入りません。

どんな一流の才能も、一流の習慣には勝てないのです。


終わり










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