見出し画像

小さなアザと大きな葛藤

 私が私自身を好きになるために、まず私が向き合うことは私の「病気」について。

 これを読むにあたって、同情とかは望んでいません。ただ、「こんな病気もあるんだなぁ」と思ってくれると嬉しいです。もし、共通点とかがあった!と思ってくれる人がいれば、もっと嬉しいですw。

 私には、生まれつき病気を持っています。病名は「海面上血管腫」。私自身よく分かってはいませんが、子宮の中で成長が止まってしまうそうです(多分)。治療法はなく、病気の進行を遅らせるのみ。
 その病気が、私は舌と下唇、首の内部にあります。それによって、人より何倍の厚みのある舌と、五円玉ほどの青紫色のアザが顎に。

 中学3年生のとき、私は初めてこのアザが嫌いになりました。世界中の人がマスクをつけ始めた頃です。
 顎にアザがあるもんですから、マスクをつけると私は普通の人になってしまうんです。私が病気であると知ってるのは私だけ。他人から見れば普通の人。だから、高校生になってマスクを外すのが怖くなって、「こんなアザなければ」と思うようになってしまいました。高校で知り合った友人はみんな優しく、マスクを外しても何も言ってこなかったし、私を見る目も変えませんでした。 
ありがとう!!

 最近はコンシーラーとファンデーションでアザを薄くする日々です。
 こうすると、ちょっと強くなった気がするんです!メイクの力はすごい ! 偉大 !

 それでも、恐怖はやっぱり簡単には消えないもので、自撮りはマスクをつけてないとイヤだし、鏡で自分を見たくないというのが本心です。

 アザが嫌いだと言ってはいますが、私を病気持ちとして産んだ両親を恨んではいません。逆に、産んでくれてありがとう。
 これは、私の弱さが原因です。マスクに逃げるのに慣れ、向き合うことを投げ捨ててしまった私の弱さ。
 だから、向き合うために、私がアザを私の一部であると認められるようにここに書きました。

 多分、この病気が治ることはないけど、一生こんなふうに悩んでいくのだろうけど、ひとつひとつ向き合っていきたい。今度は逃げない。それが、今の私にできること。

 弱腰の私には、喧嘩腰の「書き手」の私で立ち向かってやる。
 かかって来い‼︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?