「平惟茂凱陣紅葉」梗概
初段
(大序・大内の段)※以下、段名は仮につけたものです
時は村上天皇の治世、上総介平惟茂(以下表記ママ)と太宰大弐阿曇諸任は勅を受けて信州戸隠山の鬼神を退治し、凱旋して参内する。このとき諸任は恩賞として、預かっていた平国の御剣か、もしくは帝の姉宮たる女三の宮を妻として申し受けたいという。これに関白忠平が難色を示すと、諸任は腹を立てて「宮を賜るまでは預かりおく」と言い御剣を持ち去ってしまう。この態度に野心を見てとった惟茂は、関白に糾明を約する。
(序中・柏木館裏門の段)
代々