多元ボキャブラリー
ボキャブラリーといえば、言語的な語彙についてのことと考えるが、必ずしもそうではない。
私の場合は、美術作品の制作時に使う非言語的な語彙(この言い方が現状の最適解)によって思考し、作品や自分と対話しながら作り、作らされる。これは作曲や踊りにおいても同様である。そして、これらの語彙はある程度までは翻訳可能であるが、それ以上は翻訳不可能な領域が存在する。
したがって、非言語的な語彙によって思考、表現されたものは、言語的な語彙によって表現し得ない領域が内包されており、またそのことによって作品は作品たり得るのである。
私はよく思考の過程を飛ばして答えを導くことがある、と自分の癖を感じていたが、非言語的語彙と言語的語彙を併用して思考していた、のかもしれないと考えると、どこまでできるのか、試したくなった。
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