その瞳は何を見る

こないだ研究室の同期が前に友達が自殺したことを話の流れでさらっと言っていた。自殺する前日にその友達と遊んでいたと言っていてなおさら驚いた。自分が何も言えることは無かった。誰も悪くないはずだと思ったけどそれを口にはしなかった。

何を思っていたんだろう。前日に遊びに行く道中、遊んでいた最中、遊んで別れた時、実行する直前。知らない人だけどそう思ってしまう。分かりようがないけど。

他人が何を思って何を考えているかは本当に分からない。同じ場所で同じものを見ていても分からない。考える上での前提になる常識が違うから思考回路を違う。例え同じシチュエーションにいてもそこに至るまでの過程、いわば育っていた環境が違う。だから他人がどう思っているかなんて分からないしだから知りたくなる。どうやってその思考になるか、その思考を形成した環境が気になるし、覗き見したい。

noteを始めて他の人の文章を呼んでちょっと覗き見できた気分になれている。noteは気軽に読めるからいい。元々内向的過ぎる自分が怖くなってこのままじゃどんどん自分の思考が偏っていくと思ってnoteを始めた。MBTI診断をすればIが90%以上だった人間だから。今のところは大丈夫だと思っている。

でも自分の大切な人の思いとか感情はやっぱり知っておきたい。というかそう思える人が大切な人に分類されるんじゃないか。大切な人の考えていることが分からなかったらちょっと寂しい。前に恋愛感情がよく分からないという話をnoteに書いたけれど、恋愛感情もそういう要素が入っているんだろうか。一緒に多くの時間を過ごせればお互いの思いもよく伝わるだろう。お互いを知りたいと思う気持ちがなけりゃ恋愛は始まらない気がする。

自分にとって大切な人となると家族や友達になる。やっぱり何を思っているかは知りたい。毎日どんな生活を何を思いながら送っているのかめちゃくちゃ気になるし体験してみたい。逆に自分が思っていることも少しは知っておいてほしい。だからといってそれ以上は求めない。そうなんだ〜で終わってくれていい。ただ頭の片隅に残しておいているだけでいい。自分もそうだし。

正直自殺を決意して実行できる人を尊敬している。どっかおかしくないとできない。おかしくならざるを得なかったのかもしれない。自分で死ぬタイミングを決めれるのは凄い。今の自分には自殺はできないししたくもない。ただいずれ死ぬ時に自分は何を思うだろうか？感謝なのか後悔なのか何なのか。アイツが死ぬ時は何を思うだろう。死ぬまで考えることはやめられないから考え続けたい。ひたすら考えていろんな考えに触れて大きな器を手に入れたい。