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IQ・EQだけじゃ足りない?マネジャーに必須な「?Q」!

「優秀なマネジャー」とはどのような人物でしょうか?
特徴を挙げてみてください。

この特徴として「?Q」という言葉で表現されることが多くありますよね。

これまでは知的な賢さや知識・経験があることが要素としてありました。
IQ ( Intelligence Quotient )です。

それだけではなく、感情を理解して共感できることが求められてきました。
これがEQ ( Emotional Intelligence Quotient )です。
EQについては、下記の記事をぜひご覧ください。
Andyコーチのnote記事の中でも一番人気の記事なんです。

しかし、最近ではそれだけでは不足だと言われています。
本記事では、マネジャーに必要と言われているIQ・EQ以外の要素をご紹介します。
まだ日本ではIQやEQほど有名ではないので、いまから先取りして強化していきましょう!

マネジャーに必要なDQ!

最近Andyコーチが知って納得した要素が「DQ」です。

「DQ」はDecency intelligence Quotientの略で、「良識指数」の意味です。

EQについての記事を書いた後、EQを頭において仕事をしてきましたが、何かが足りていない感覚がありました。
なぜなら、このような方々を見たからです。
・気持ちがわかって共感できるけど、その気持ちに寄り添いすぎて適切な対応ができない人
・気持ちがわかって共感できるけど、その気持ちをうまく使って人を操る人

何か足りてない…それをすっきりさせてくれたのが、DQでした。

良識指数(DQ)は、EQを一歩進めたものだ。DQが高いということは、社員や同僚に共感するだけでなく、彼らの力になりたいと純粋に願っていることを意味する。職場の全員にとってポジティブなことをやろうとし、全員がリスペクトされ、大切にされていると感じられるようにする。DQは、人を正当に扱うことを重視するのだ。

https://dhbr.diamond.jp/articles/-/6074

倫理観をもって利他的に行動できる能力であるDQ。
あなたはどれほど高いでしょうか。

IQやEQをマネジャーがチームに対して発揮するために必要なのがDQだと言えます。

IQやEQは定量評価ができますが、DQは定量化できないと言われています。
もしマネジャーの選定や評価に用いる場合は、定性的な情報を集める必要がありそうですね。

ちょっと話はそれますが…

先ほど「先取り」と言いましたが、実はこのDQ。
ハーバードビジネスレビューで紹介されているのは2019年なんです。
5年も前。ちょっとショックですよね。

欧米で取り上げられてから何年も経ってから日本でホットになるというのはよくあることです。
「エンゲージメント」「ウェルビーイング」もいま日本ではかなり有名になり、取り組んでいる企業もかなり増えていますが、浸透したのはアメリカよりも5~7年遅いと言われています。

だからこそ、Andyコーチはアメリカの記事などから知識を先取りしていきたいと思っています。
一緒に学んでいきましょう。

他にもマネジャーに必要な「?Q」

DQについて調べている中で、マネジャーには他の「?Q」も必要であることが分かりました。

CQ

CQはCuriosity quotientで好奇心指数と言われています。

新しいことを学び、革新し、環境の変化に適応する能力です。
CQが高い人は、好奇心を持ち続けることで、学習効果が高まり、新しい挑戦にも柔軟に対応できます。

IQやEQと同様にCQが重要である理由はこちらです。

・曖昧さへ対応できる力を向上できるから
・知識と専門性の獲得への投資が増えることで、時間をかけて洗練された考え方が生まれるから

https://www.wbs.ac.uk/blogs/staff/what-is-your-curiosity-quotient-cq/

またCQを高めるためにできることとして下記が挙げられていました。

・異なる学問分野の専門家になること
・異なる場所にいる人と時間を過ごすこと
・自分の都市や競争相手を別の視点から見ること
・ネットワークを増やすこと
・たくさん質問をし、傾聴すること
・様々な世代の人と接点を持つこと

https://www.wbs.ac.uk/blogs/staff/what-is-your-curiosity-quotient-cq/

VUCAのA(Ambiguity)「曖昧性」へ対応するためにも、常に学びをアップデートしていくことが重要なんですね。
過去の経験や知識に囚われていると現代のビジネスに対応していくことは困難なことを改めて理解できますね。
この記事を読んでくださっている方はCQが高いかもしれませんね!

AQ

AQはAdversity quotientで逆境指数と言われています。

困難に直面しても冷静に対処し、問題を解決し、成長する力です。

AQが高めるには、下記のような要素が必要であると言われています。

コントロール
自分の反応をコントロールして現状を変えていけるとAQが高い
責任感
自分自身の問題として捉えて真摯に対応できるとAQが高い
影響の範囲
現在直面している逆境が仕事や人生に影響を及ぼす程度を小さく考えられるとAQが高い
持続時間
現在直面している逆境が持続する時間が一時的と思えるとAQが高い

https://www.atlassian.com/blog/productivity/types-of-intelligence

AQとセットとなっているのがRQ ( Resilience Quotient )「心の弾力指数」です。
逆境に陥ったときに、その逆境を跳ね返し回復する能力のことです。
近年、レジリエンス・しなやかさという言葉が表現されますが、心がおれないために必要なものです。
上記の4つの要素のうち、コントロールに影響しそうだなとAndyコーチは考えています。

OQ(オープン指数)

OQはOpen quotientでオープン指数と言われています。

チームがどれだけ協力的でつながることができる能力です。

アメリカでの調査で最も成功しているチームに共通して見られたのがオープンにつながれている働き方だったようで、チームのマネジャーがOQを高めて、メンバーが様々な人とつながったり協力して働くことができるとチームとして成果をが得ることができそうですね。

OQを高めるために必要な要素として下記が挙げられています。

・他の人の視点に耳を傾ける
・他の人の前で失敗することを恐れない
・仕事の話を抜きにしてチームメイトと親しくなる

https://www.atlassian.com/blog/productivity/types-of-intelligence

バウンダリースパナーなマネジャーはOQが高いかもしれませんね。
バウンダリースパナーについては下記の記事をご覧ください。

あなたが強いのは「?Q」?

以上、IQ・EQに加えて4つの「?Q」をご共有いたしました。
気になる「?Q」はありましたか?

まだDQ・CQ・AQ・OQを測定するアセスメントはあまりないので、いまあなたがどのくらいかは定かではありません。
でも、まだ日本に普及していないいまの段階から強化しておくことで、あなたのマネジメント力は上げていくことができると考えています。
Andyコーチ自身も意識していきたいと考えています。

そこで、「?Q」レーダーチャートを作成しました。
ご自身の特徴も踏まえて、理想の6つの「?Q」レベルと、主観で構わないので現在のあなたの「?Q」レベルを比較してみましょう。
差分が大きい「?Q」に着目して情報を集め普段トライ&エラーをして強化していくことができれば、あなたのマネジャーとしての能力を上げていくことができるはずです。

一緒にマネジャーとしての資質、高めていきましょう。

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