見出し画像

Finatextグループでの働き方と、福利厚生「住宅手当」ができるまでのプロセス

こんにちは。Finatextホールディングス CHROの 岩本恵子です。2022年2月に入社して人事労務、採用、育成評価など人事業務を幅広く担当しつつ、2024年1月からCHROとして人事領域を管掌しています。

日々採用候補者の方と接している中で、「働き方について詳しく聞きたい」という声を多くいただきます。そこで今回は、2023年10月に新しくできた福利厚生「住宅手当」の構築プロセスを通して、Finatextグループでの働き方と、働き方のような重要な制度がどのように決まっていくかについて、ご紹介したいと思います。


Finatextグループでの働き方と福利厚生

2024年1月現在、Finatextグループの働き方の選択肢およびライフサポートに関する福利厚生は、以下のようになっています。

働き方のタイプ

働き方のタイプ

「出社型」「ハイブリッド型」「リモートメイン型」の3つの働き方タイプの中から半期ごとに希望を出し、ドメインリーダーの承認を得て決定します。なお、集中して業務をしたい時や家庭の事情などで週の出勤日数を確実に保てないケースについては許容し、厳格な出社日数の管理はしていません。

福利厚生(ライフサポートに関するもの)

福利厚生のうちライフサポートに関するもの

このほか、学習支援や交流支援に関する福利厚生もあります。詳しくは採用デックにてご確認ください。

コロナ禍~コロナが明けるまでの働き方

私が入社したのは2022年2月、コロナ禍で飲食店に営業時間の制限要請が出ていた「まん防」の時期でした。その頃のFinatextの働き方の方針としては、「業務を縮小しないという前提で出社でもリモートワークでも自身の状況で選択してよい」となっていました。自分で選んでよいとなっていてIT企業で社員に占めるエンジニアの割合も高いのに、出社している人が多いんだな、という印象を持ったのを覚えています。

「まん防」が明けた2022年4月にオフィス移転がありました。その頃は、リモートワークもOKでしたが出社を推奨するようになり、新オフィスでも社員が集まるイベントやランチ会が再開されたりしました。出社の推奨をしておりましたが、出社回数を把握するような管理は特に行わず、各自が自身の状態に合わせて成果を出しやすい働き方を選択しているという状況でした。また、社員数の増加に伴って、同年9月に1フロア増床しました。

コロナ後の働き方に関する議論の中で出た、「住宅手当」の要望

コロナが5類となり、オフィスフロアの増床が決まった2023年夏頃、どのようなオフィスにしていくかという文脈から、CEOの林がSlackのtimesで「オフィスに保育スペース作ろうかな」と発信しました。

Finatextグループでは、林のtimesにも社員がどんどんコメントしていくので、保育スペースのアイデアから、福利厚生全体への議論に発展し、意見が活発に出ていました。

当グループの福利厚生は比較的子育て世代に手厚い印象があるので、「単身者にも良いものを」という観点から、「オフィスから徒歩圏内の居住者に手当を出してはどうか!」というアイデアが出ました。

アイデアを受けて、CEOの林がSlackで意見を募集

全員参加型の議論の場、「フォーラム」

Finatextグループでは、新しい制度を作ったり大きな変更を行ったりする際、経営層がトップダウンで決めるとか、HRが決定事項だけを共有するといった方法はとりません。アイデアや検討の段階で、全社員が参加できる議論の場「フォーラム」を設け、様々な角度からの意見を集めて決定をしていきます。

評価制度を作った時も同様の流れで行い、本当に透明性が高く社員みんながPrincipleに掲げている「Jibungoto」のスタンスで関わっているんだなと感じました。

評価報酬制度については、以下のnoteもご覧ください。

「住宅手当」の検討から、働き方の可視化へ

ここからは、住宅手当を含む新しい働き方や福利厚生がどのように決まっていったのかを、時系列で振り返ってみたいと思います。

7月

有志メンバーが集まり、住宅手当の具体的な検討に入りました。住宅手当の条件として、オフィスからの距離と出社回数が論点になりました。前述した通り、それまでは「働き方は個人の自由」として特に何の管理も行っていませんでしたが、出社回数を手当の条件にするならば把握が必要ですし、増床後のフロアの座席の割り振りなどにも影響が出るため、働き方を可視化することを決めました。

8月

下期の始まる10月から住宅手当を開始したいとなり、8月初旬に働き方アップデートのフォーラムを実施しました。有志メンバーでの検討を経て会社側が提案した方針は、以下の4つになります。

  • 働き方タイプを「出社型」「ハイブリッド型」「リモートメイン型」の3つに分類すること

    • 3つの働き方タイプの中から半期ごとに希望を出し、決定すること

    • 通勤交通費については、「出社型」と「ハイブリッド型」は定期代を支給し、「リモートメイン型」は実際にオフィスに出社した回数に応じて支給すること

  • 住宅手当を新設すること

    • 住宅手当を月50,000円支給する

    • 住宅手当の支給要件は、週4日以上オフィスに出社する「出社型」の社員かつオフィスより3km圏内に住む世帯主であること

  • 引越しサポートを新設すること

    • オフィスの3km圏外から3km圏内に転居し、住宅手当の要件を満たす場合は、社員一人につき1回、20万円の引っ越しサポートを支給すること 

フォーラム内では意見や感想を伝えることもできますし、出席できなかった方には動画配信をして全員が情報を得て、アンケートに回答をします。アンケートでは、今回の変更点の所感やオフィスに欲しいものも募りました。

フォーラム中にもたくさんの意見が出て、できる限りその場で回答していきました

9月

アンケートにてほとんどの社員から賛同を得られたことから、フォーラムで提案した方針に基づき、新しい働き方と福利厚生の制度を最終決定しました。

働き方に関するフォーラム後のアンケート結果

上記の円グラフは社内公開したアンケート結果まとめの1ページ目ですが、残りの6ページは欲しいものや感想などのフリー意見となっており、前向きな意見がほとんどでした。また、自身が既に住宅購入などをして住宅手当の対象とならない社員からも、「自分は使用できないが単身だったら転居したと思います!」というようなお声もいただけました。

既に3km圏内に住んでいて住宅手当の対象になる社員も数名おりましたが、「転居を積極的に検討する」と回答した方が10名、「前向きに転居を検討する」と回答した方が19名もいました(総回答数179)。

働き方タイプについては、半期に1度のFeedback期間がちょうど9月にあったので、その際にリーダーとすり合わせて決定してもらいました。

10月

こうして、有志メンバーによる検討開始から3か月、新しい働き方制度と福利厚生「住宅手当」がスタートしました!ちなみに、「欲しいもの」リクエストの中からは、「大きな冷蔵庫」「懸垂マシン」などが導入されました。

働き方タイプの現状と住宅手当の利用状況

働き方タイプ

10月時点では、出社型31.8%、ハイブリッド型44.1%、リモートメイン型24.0%となりました。

働き方タイプの割合(2023年10月時点)

住宅手当

住宅手当は、①会社から3km圏内に居住、②世帯主である、③出社型(週4日以上オフィスに出社)の3つをすべて満たすことが条件になり、月50,000円が支給されます。

2023年10月の開始時点で、11名が対象となりました。うち3名は、なんと9月末に引越しをしてくれました!

引越しサポートは、在籍時1回に限り、3km圏外から3km圏内に転居した場合に対象となり、20万円が支給されます。

9月に転居をした3名はもちろん対象となりました。また11月と12月で3名、今年に入って5名がそれぞれ引っ越しサポートを利用して会社から3km圏内に転居をされています。そして、本日3月1日に9名の中途入社の方をお迎えしたのですが、うち3名の方が入社前に転居をされました!結果、住宅手当の対象となる社員は、2024年3月1日時点で22名になりました!

入社時でも引っ越しサポートの対象としておりますので、選考を受けられる方などで、気になる方はぜひご相談ください。

多様な働き方を可能にする、オープンな情報共有

Finatextグループの年齢構成は以下の通りで、様々なライフステージ、ライフスタイルの社員が所属しています。多様な属性の社員が働きやすさをかなえられている背景には、3つの働き方タイプや大半の社員が裁量労働制であり働く時間の自由度が高いことに加えて、オープンな情報共有が一つあるのではないかと私は思っています。

年齢構成

離席する時にはSlackで一言共有したり、自分のGoogleカレンダーに移動時間、離席時間、離席予定(調整可能)とか周囲にわかるように共有している社員が多いです。プライベートなご状況をすべて公開しなくてもよいのですが、ご事情が分かると配慮もしやすいなと思ったりもします。

私も子育てをしながら仕事をしているので、子供の行事予定や通院などで中抜けさせてもらうこともあるので、離席する時や戻った時には共有をするようにしています。もちろん、時間が欠けて対応できなかった分を夜間にカバーしたりすることもあります。しっかりと対応を行い成果を出すことによって、働き方や時間の自由度も連関して高まり、個々の事情があっても働きやすく仕事が続けやすい環境だなと感じています。

このnoteを通して、Finatextグループにご興味を持っていただけた方が、少しでも当社での働き方がイメージできましたら、嬉しく思います。

***

 Finatextグループの公式noteマガジン「Finalog!」では、社員インタビューをはじめ、Finatextのメンバーが書いたnoteをまとめています。ぜひチェックしてみてください!

まだまだ仲間も募集中です!

「メンバーに直接話を聞いてみたい」という方は、お気軽にカジュアル面談に応募ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?