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【エッセイ#11】使いきれないなら売ったら?

 通勤電車の中ではオンラインショッピング、雨の日にはショッピングモールへ家族で出かけてつい買い物をしてしまう。いつのまにか家の中には物でいっぱい。ミニマリストという言葉が浸透してきたものの、お子さんがいる家庭では、ゆくゆくは廃棄してしまうような物が増えていないでしょうか。

■「物を売る」にちょっとだけ参加

 私の家族も典型的なこのパターン。荷物整理をしなくてはいけないきっかけがあり、両親と一緒にメルカリに初挑戦することに。6歳の長女も興味を持ったので、写真撮影に協力してもらいました。

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 いつの商品だろう、と思うくらい古い石鹸がたくさん見つかり、写真撮影用に綺麗に並べてもらったり(カバー写真が並べた結果)、写真を撮るときに照明の反射が写り込まないように影を作ってくれたり、大活躍。

 メルカリに出したほとんどのものは、無事に売ることができ、その度に長女は「もう売れたの!?」「また売れたの!?」「今度は何個売れたの?」と興味津々。私たちが、目の前にあるものをどうやら売っているらしく、その売ったお金が手元に入るんだ、ということが何となく分かったようでした。

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■メルカリで価値観も変わる?

 さて、それからしばらく経ったある日。とある自治体からふるさと納税でお酒が届きました。それも1人では飲みきれないほど大量の(私はそこまで飲みませんので…笑)。長女と一緒に、賞味期限をチェックしつつ、1日に何本飲めば良いのか、算数をしてみました。明らかに飲みきれない数だということが分かり、娘が夫に一言。

 「このお酒、飲みきれないから、売ったら??」

 この言葉で、ゆくゆくは子どもたちが、「これは将来売れそうだから買おう」という価値観になっていくのかな、と感じました。ちょっと株式売買にも似た感覚かもしれないですね。
 ただ、環境問題や社会問題のことを考えると、買うときに「どこで、どんな人が作ったものだろう?」「これを使ったり捨てたら、地球にどんな影響があるだろう?」と想像してほしいです。

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 フィナンシェの会では、子どもたちにそんな想像力を身につけてほしいという想いから、情報発信を行なっています。お金のことを学べる絵本やお家で試していただきたいアイディア、美味しいフィナンシェも紹介していますので、ぜひご覧ください。今後も内容を充実させていくので、応援よろしくお願いします!

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(文:Mari Kamei)


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