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経済的自立を実現するための考え方の癖(全14回シリーズ)

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経済的自立を実現するための考え方の癖を全14回シリーズでお伝えいたします。
経済的自立を実現するためには、根本的な考え方を変えることが必要になります。14個の視点でどう変える…
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【経済的自立に向けた考え方の癖】その1 「目の前のものを積み上げていく世界」から『ゴールから逆算する世界』へ

戦略コンサルティングの現場では、シニアな怖いマネージャーが    「積み上げで考えんなよ。ゴールから考えろよ。」 と若手に説教しているシーンがよく見られる。 説教しているとだんだんエスカレートしてきて、 「積み上げで考えてたら、10年かかるんだよ。プロジェクト期間は3カ月しかないんだぞ。」 10年は言い過ぎである。 「何が達成できたらこのプロジェクトは成功と言えるのか?ちょっと言ってみろよ。」 この質問が一番怖い。分かっているようで、言語化しようとすると、「あれっ、な

【経済的自立に向けた考え方の癖】その2 「コピペの世界」から『一歩先のものを自ら創り出す世界』へ

コピー&ペースト、いわゆるコピペは楽である。 なにせ、考える必要がない。 自分が過去考えて作ったものをコピペするのは、仕事の生産性を上げるためには必須となる。過去作り上げた様々なものを、用途に合わせて組み合わせることで、掛け算方式でアウトプットは増えていく。 一方人が作ったものをコピペするのは問題が多い。 著作権の問題に引っかかるケースは論外として、著作とまで言わないものであっても、それを拝借する癖がつくとよろしくない。 なにせ、考えない癖がついてしまう。 戦略コンサル

【経済的自立に向けた考え方の癖】その 4 「専門家に盲目の世界」から『自ら分析し、考えたものを信じる世界』へ

専門家の意見は尊重すべきである。 それが時間を買うことになる。 私は若かりし頃、ドクターと呼ばれるダンスの先生に巡り合った。そしてその教えをこい、ドクターのおかげでごく短い期間でダンスの日本ランカーに登りつめることができた。ドクターがいなかったら、同じ頂に登るのに膨大な時間がかかったことであろう。 また、会社では、仙人と(勝手に)呼んでいるメンターに出会った。ことあるごとに仙人から意見をもらって、ごく短い期間に論文で賞をとりまくった。仙人がいなかったら、同じ賞をとるのに膨

【経済的自立に向けた考え方の癖】その 7「先送り思考」から、『前倒し思考』へ

先送りは楽である。とりあえず面倒なことは、今判断せずに、先に延ばせばよい。 「日本の借金はどうするの?」 「とりあえず、その話はおいとこう。それより今は貯蓄から投資へだ」 「わが社のメインフレーム(旧型の大型コンピューター)はどうするの?」 「とりあえず、その話はおいとこう。それより今はDX(デジタル変革)だ」 「私との結婚はどうするの?」 「とりあえず、その話はおいとこう。それより今は、仕事をがんばらないと」 楽なだけに、ついつい先送りに頼ってしまう。 しかも、よく

【経済的自立に向けた考え方の癖】その 9「お金に自信がない自分」から、『お金にチャレンジする自分』へ 

金融リテラシー調査は、金融広報中央委員会が、18歳以上の個人のお金や金融に関する知識や行動の特色を把握するために、2016年から3年に1回実施しているものである。 最新の2022年の結果をみて、まずびっくりしたのが、金融教育を受けた人の割合である。 3分の1くらいかと予想して結果をみたら、 なんと 7.1%(2022年)。そして伸びてもいない。そんなもんなのか。 それでは金融先進国の米国はどうであろうか? 私は、1999年に仕事の都合でアトランタへ赴任したことがある。

【経済的自立に向けた考え方の癖】その 13「リスクを怖がる自分」から、『リスクを楽しむ自分』へ

ありとあらゆるものにリスクは存在する。 「新しい仕事にチャレンジすること」には、うまくいくかどうかわからないリスクがある。一方「そのままの仕事を続けること」には、チャレンジしていたら得られていたかもしれない新たなスキル育成を機会損失するリスクがある。 「告白すること」には、フラれるリスクがある。一方、「告白しないこと」には、告白していたら得られていたかもしれない両想いを機会損失するリスクがある。 同様に、「投資すること」には、資金が減るリスクがある。一方、「投資しないこ