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『青春18×2 君へと続く道』/映画感想文

これからも追っていきたい、藤井道人監督。
台湾との合作、そして清原果耶主演で期待大。

1. あらすじ

日本人女子がバックパッカー先の台湾で年下の青年と出会う。
そのときは恋が実らず離れてしまうが、18年後に実業家となった当時の青年が過去を振り返るために日本を訪れ、思い出を取り戻す。

2. 点数

62点

点数としては凡庸。
藤井監督×清原さんで期待しすぎたのかもしれない。
それぞれの良さは出ていたものの、ストーリーの陳腐さがブレーキに。

とはいえ、藤井監督と清原さんの才能に疑いはないので今後に期待ですね。

3. 感想

映像のキレ

藤井監督の一番すきなところは映像のキレのよさ

ドローンなどを使った空撮を絶対差し込むマン。

あとは映像から伝わる空気感。
ジャリジャリしていて、それでいて淡い。
ちょうど本作でも触れられていたが、岩井俊二作品のような独特の光沢がある。

こればかりは実際に観ていただくしかない。
過去作も良作ばかりなのでこの機会にぜひ。

女優の輝くところ

清原果耶演じるアミは、とある事情から自分探しの旅に出る。
台湾でバックパッカーをしていると金が尽きたため、飛び込みでカラオケ屋のバイトをゲットし、住み込みで働く。
そのバイト先で現地の青年と出会う。

もうね、行動力・コミュ力おばけ。
まぁアミは追い詰められているので、こういった思い切った行動に出るのもわからないでもない。

問題はこういったキャラ設定が清原さんに合っているかどうかだ。
個人的には、全然合っていないと思う。

彼女の魅力は凛とした美しさ。
良くも悪くも大人びていて(2002年生まれだからまだ22歳!)、いわゆるキラキラ・キャピキャピした場所には溶け込めなさそうだ

バイクの二人乗り、映画デート、ランタン祭りなどキュンキュンした恋愛シーンが盛り込まれるが、「なんか違うんだよなー」という違和感をぬぐえず。
清原さんはニコニコ笑ったりはしゃいだりの演技で頑張っていたのだが。


もうこればかりはしょうがない。生まれもったものだから。
永野芽郁にシリアスな役はおそらく無理であろうのと同じで。

かといって、シリアス寄りの役をずっとやるべきなのか。
まだ22歳なのに役どころを限定してしまっていいのか。

間違いなく日本を代表する女優さんなので、「いつも同じような役をしている」にはなってほしくない。
でも本作みたいに「う~ん」のリスクもある。
このあたりは所属事務所の名采配に期待するしかないですね。

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