大切な人の死から学んだこと——私がサロンを始めた理由
大切なものは失って初めて気づく
「大切なものは失って初めて気づく」
「過去は変えられないけれど、未来は変えられる」
これらの言葉を、昔から何度も耳にしてきました。
頭ではその重要さが分かっていたつもりでしたが、本当の意味を理解したのは、自分の身に起こった出来事を経験してからでした。
私がサロンを始める大きなきっかけになったのは、叔母が亡くなったことです。悲しいお別れが、人生を変える分岐点となったのです。
大切なものを失った後悔
「大切なものは失って初めて気づく」
この言葉が、私の心の核になっているのは、叔母との別れによる深い後悔があるからです。
私は、長女だからか子どもの頃から「しっかりしなきゃ」と、自分の弱さを隠して生きてきました。甘えるのが下手で、周りに頼ることができない子どもでした。そんな私を、叔母はまるで自分の娘のように可愛がって甘やかしてくれました。叔母は綺麗で、いつも明るく笑顔を絶やさず、誰にでも優しくて、正義感の強い人でした。私は、そんな叔母が大好きでした。
しかし、社会人になり、中々会えずにいたとき「叔母が入院をした」と聞き病院に駆けつけました。
久しぶりに再会した叔母は、ガリガリに痩せ細った体で、目は虚ろでした。
体を動かすのも呼吸をするもの辛そうなのに
「来てくれてありがとう!元気やった?」といつも通りに優しい表情で話かけてくれました。私は、叔母の姿があまりにショックで
話すと泣きそうで「うん」としか答えることしか出来ず、やせ細った体に触れることも出来ず「また来るね!」と病室を後にしました。
それが叔母と話をした最後。
そして次に会った時には、もう意識がなく、二度と話せることは出来ませんでした。
「ありがとう」と伝えられなかった後悔が、今も心に残っています。
過去は変えられないけれど、未来は変えられる
叔母が亡くなった後、ずっと体調不良に苦しんでいたことを知り、さらに悲しくなりました。私は何もできなかった自分に後悔し、もっと何かできたはずだと自分を責めました。
でも、過去は変えられない。だからこそ、「今」を大切にし、後悔しない未来をつくることが重要だと気付きました。それ以来、私は自分らしく生きることを大切にするようになり、他人にどう見られるかよりも、自分が後悔しない生き方を選ぶようになりました。その大きな変化の一つがサロンを始めたことです。
後悔しない未来をつくる
もし、あの時、漢方アロマを叔母に使ってあげられていたらどうなっていただろう、と時々考えることがあります。ですが、今は、不調に悩む多くの方々に漢方アロマを通じて力になれることが、私にとって前向きな気持ちを支えてくれています。
サロンを通じて、私は、誰かの健康と心の支えになることができる。そんな今の自分を誇りに思っています。健康な体と心があれば、何度でもやり直せる。その信念のもと、私は漢方アロマを使って、お客様に寄り添い、力になりたいと心から願っています。
私の経験が誰かの一歩になるのなら
自分のことを話すのは少し恥ずかしく感じますが、ありがたいことに、私の経験に興味を持ってくださる方が増えて「自分の健康のために漢方アロマについてもっと知りたい」「家族や大切な人のために正しい知識で使っていきたい」「漢方アロマを使って、健康や美容に関わる仕事がしたい!」という声をいただくこともあります。
年々、変化が怖くなったり、一歩踏み出すことが重くなりがちですが、少しでも誰かの一歩を後押しできればと思い、この記事を書かせていただきました。何かのヒントになれたら、嬉しい限りです。