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現状維持との闘い~ゴールがないマラソンを走ること

パニック状態がだいたい半年で落ち着いて、そこから2年半経過しているわけですが、落ち着けばそれで特に問題なく元の生活が戻ってきたわけではありませんでした。

いわば、ゴールのないマラソンを走っているような状況です。
それが、永遠に続くわけです。
あまり考えないようにしようとはしつつも、現実はそこにあるわけで。
そんな状況で私が何をしてきたのかを今日は書こうと思います。

今より良くなることはないのは現実

病気になった現実を突きつけられるのはいつでもあること

難病になったという現実は、気を抜くといつでも意識に上ってきます。
毎日朝晩に薬を飲んでいるのですから当然ですよね。

少なくとも年間に6回は通院しなくてはなりません。
いや、正確にはしなくてもいいんですけどした方がいいです。
その通院もまた現実を突きつけてきます。

掃除をしている時に通院ツールを見つけても現実は突き付けられます。
お前は難病患者なんだと。
パニック状態から落ち着いたので大きなショックを受けることはないのですが、ボディーブローのようにじっくり効いてくる感じが逆に厳しいと感じることもあります。
ゴールのないマラソンと評しましたが、いつまで走ってもゴールすることができないという言い方がより正確かもしれません。
少なくとも今はゴールは存在しないのです。
いつかはできるのかもしれませんが、それを期待するのは難しいことです。

現実と現在が違う事に気づいた時 道が開ける

ただ、「治らない」のは現実なのであって、「今私が生活している」現在とは違うのです。
言葉遊びに聞こえるかもしれませんが、そこに気づいた時に私は道が開けた気がしました。

今、私が生活している現在をきちんと整理することで、「現実はそうだけど、現在はそこまで悪くない」と思えたからです。
その認識が色々なものに対して一歩足を進める力をくれたと思います。

今影響が見られないのが現在

現実はどうあれ現在は幸せな事であるという認識

現実はどうあれ、現在の私は病気である事を自分自身忘れることがあるほどに普通な状況です。
偶然あの日に脳ドックに行く事で、病気である現実を開いてしまうことになりましたが、同時に発症せず普通の変わらない現在も得る事が出来ました。

つまり、現実はどうあれ私は難病患者の中でまれにみるほど幸せな状況にいる訳です。
無理をしなければ、色々な事を始めることもできますし、色々なのぞみをかなえることもできるでしょう。
これは、本当に幸せな事なのです。

自分がいる場所は現実ではなくて現在であるという事実

つまり、今の自分がいる場所は現実ではなくて現在であるという事が事実なのです。
現実は現実と受け入れつつも、事実は事実であると認めること。
それが最初の一歩には本当に大切な事なのかもしれません。

今より悪くしないように努めるのは未来

現実があり現在があるからこそ未来を考えることができる

このように現実と現在を整理することで未来を考える事が出来ました。
自分には家族もいるし、子供もまだ小さいです。
やりたい事はいくらでもあるし、試してみたい事も山のようにあります。
つまり、最後まで自分の人生を楽しみつくそう、と覚悟を完了しました。
嫌な事も困る事もまだまだあるでしょう。
それでも未来を考えることができるのは本当に幸せな事なのです。

未来は自分の手の中にこそある~だから意識すること

私の未来は、今の私の手の中にあります。
この未来は今の私の行動で良くも悪くも変わっていきます。
だから、最低限の部分として、通院は続けますし薬も飲み続けます。
これ以上悪くならない可能性を上げ続けるのは人生を楽しむために必須なのです。

その上に積み上げようを思ったのは、時間を大切にしようという事です。
病気になったことで、結果として時間の大切さを痛感しました。
でも、人には公平に24時間が与えられていて、それをどう使うかは本人次第です。
その24時間を結構無駄にしてきたなぁと感じたからこそ、その24時間をもっと大切にして、有効に使っていこうと思ったわけです。
なお、大切に、有効に、というのは睡眠時間を削るわけではありません。
人として必要な時間を確保して、やるべき時間を取った上で、自由に使える時間を大切にする、という意味です。
そういう意味でも、TaskChuteと出会ったこととうまく使えるようになったことは大きな財産です。

最後に、やりたいと思ったことはまずやってみようという事です。
今までの私は、やめる理由を探していました。
わざわざ言い訳をし続けてきたと言ってもいいかもしれません。
コロナ禍も言い訳をする気持ちをさらに押し込んだのかもしれませんが、そういう自分に気づいたからこそ、まずやってみようと切り替える事にしました。
今は無理でもいつかはやってみよう。
だからやりたい事は書き留めておこう。
当たり前と言えば当たり前のことですが、そんな当たり前は意外と自分からは見えない所に落ちてたりするのですよね。


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