ベクトルビクトル

高校3年生、天文宇宙検定2級、天文台ボランティア、ドラム歴14年。いろんな話題の記事を…

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高校3年生、天文宇宙検定2級、天文台ボランティア、ドラム歴14年。いろんな話題の記事を書こうと思います。

マガジン

  • 言語学オリンピック

  • プログラミングと天文学

    天文学を勉強していく上でプログラミングは必須です。一緒に勉強していきましょう!

  • 天文学の歴史をざっくり解説

    古代文明の人々の宇宙観から、現代の天文学まで幅広く解説しております。

最近の記事

天文学をプログラミングで解析する② (万有引力の大きさを求める)

みなさんこんにちは。ベクトルビクトルです。先日の物理の授業で万有引力の法則について学びました。 $$ F = G \frac{m_1 m_2}{r^2} (G=6.67×10^{-11} [Nm^2/kg^2] ) $$ Gは重力定数という名前がついており、rは距離、m1,m2はそれぞれ質量を意味しています。 この式は何を意味するかというと、万有引力は距離の2乗に反比例し、質量に比例すると言う事です。 この式は天文学を学んでいく時に最初にお目にかかる

    • すばる望遠鏡が系外惑星を直接撮像したことについて

       みなさんこんにちは。ベクトルビクトルです。この前、国立天文台のホームページでこのようなニュースを目にしました。 HIP 99770というはくちょう座の方向130光年の距離にあり、見かけの明るさが4等級と肉眼でも見える恒星の周りを公転する惑星ですが、これほど明瞭に系外惑星が映るということに驚き、この記事を書こうと思いました。すばるはどのようにして系外惑星を撮影したのかという所を探っていきます。 すばる望遠鏡の特徴 すばる望遠鏡はハワイ島マウナケア山頂に設置された光学望遠鏡

      • 天文学をプログラミングで解析する①

        最初に申し上げますと、プログラミングさえ出来ると天文学を解析するのに望遠鏡は必要がありません。(自分の目で銀河や星雲を見てみたいという場合は別ですが。。。) 今回は、天文の画像をpythonを使って出力するプログラムを作成します。 天文画像天文学で解析するにあたって、FITS拡張子データを数えきれない程目にします。 Windows環境であれば国立天文台が配布している"Makali"、Mac,Linux環境であれば"SAOImageDS9"などのソフトを使えば画像を出力す

        • 天文学の歴史をざっくり解説②

          前回は地球が太陽の周りを公転する地動説が揺るぎないものへと確立されたところまで紹介しましたが、それまで天球上に張りついたように見える恒星は、それぞれ距離が異なるという事が分かってきました。 天の川の正体天の川は星の集まりで出来ている事を発見したのは、ガリレオ・ガリレイで、この天の川が、私たちの住んでいる太陽系を含む銀河系の中から見た姿だと気づいたのはイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルです。 ウィリアム・ハーシェルが考えた銀河系の形は凸レンズであり、全体の直径は約60

        天文学をプログラミングで解析する② (万有引力の大きさを求める)

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        記事

          天文学の歴史をざっくり解説①

          天文学は最も古い学問の一つとされます。古来から人々は空を見上げ、暦を作り、農耕などでも天文学は活用されてきました。天文学の歴史は人類の歴史とともにあると言っても過言ではないです。 古代の人の宇宙観文明ごとにその環境ごとに応じた世界観が自然と作られ、それが神話として現代に残っております。 世界中の神話に書かれている宇宙観は、地球が宇宙の中心であるとする天動説が主流です。 天動説中世の16世紀まで信じられてきた天動説を大成させたのは2世紀のギリシャの天文学者プトレマイオスで

          天文学の歴史をざっくり解説①