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天文学の歴史をざっくり解説

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古代文明の人々の宇宙観から、現代の天文学まで幅広く解説しております。
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天文学の歴史をざっくり解説①

天文学は最も古い学問の一つとされます。古来から人々は空を見上げ、暦を作り、農耕などでも天文学は活用されてきました。天文学の歴史は人類の歴史とともにあると言っても過言ではないです。 古代の人の宇宙観文明ごとにその環境ごとに応じた世界観が自然と作られ、それが神話として現代に残っております。 世界中の神話に書かれている宇宙観は、地球が宇宙の中心であるとする天動説が主流です。 天動説中世の16世紀まで信じられてきた天動説を大成させたのは2世紀のギリシャの天文学者プトレマイオスで

天文学の歴史をざっくり解説②

前回は地球が太陽の周りを公転する地動説が揺るぎないものへと確立されたところまで紹介しましたが、それまで天球上に張りついたように見える恒星は、それぞれ距離が異なるという事が分かってきました。 天の川の正体天の川は星の集まりで出来ている事を発見したのは、ガリレオ・ガリレイで、この天の川が、私たちの住んでいる太陽系を含む銀河系の中から見た姿だと気づいたのはイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルです。 ウィリアム・ハーシェルが考えた銀河系の形は凸レンズであり、全体の直径は約60