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 「大分県で心でつながる政治を実現したい!娘の命を救ってくれた大分県を、多様性で輝く街へ」 【大分県大分市】しもがき ゆみこさんに政治に挑戦する思いを聞いてみた!

こんにちは!FIFTYS PROJECTです。
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#17大分市のしもがきゆみこさんです。「なぜ選挙に挑戦しようと思ったの?」「どんな議員を目指しているの?」と、気になることをインタビューしてきました。

政治に関心をもったきっかけと、政治への挑戦を決意した理由とは?

 私は恥ずかしながら元々そこまで政治に関心はありませんでした。
ですが、私はシングルマザーで、娘が心臓移植を受けないといけなくなった時に政治に対する想いが変わりました。
 まず、心臓移植を受けるためにはそれを待つためのリストに登録する必要があります。しかしその際、「ひとり親」という点が大きく引っかかってしまいました。私の娘は幸いにもまずは登録を実現できましたが、「ひとり親」という理由だけで命の差別を受けている子がいるということと、子どもの権利を侵す形でトリアージが行われてしまっていることの現状に対して問題があると思いました。
 また、そのハードルが高い中で心臓移植に向けてご尽力いただいているのが、大分県にある大分県立病院でした。東京の病院では治療は断られましたが、大分県では「この子をなんとか生かそう」と心臓移植の道をつないでくださっています。子どもの命を救っていただいた大分県に対して恩に報いたいため、「ひとり親差別撤廃条例」を日本全国で初めて提案して、大分への恩に報いたいと思い、政治を志しました。

しもがきさんと娘さんのツーショット

政治への挑戦を決意するまでに困難だったことは?

 挑戦を決意するのには正直そこまで困難はなく、ちょうど私が推薦をもらっている党の地方議員が他党に移籍されたタイミングだったこともあり、立候補をしたいと思えるまではスムーズでした。しかし、これまで特定の労働組合から候補者を立てていた立憲民主党大分県連にとって、私のような労働組合に加入していない、いわば外部の人間を候補者として立てることは難儀だったようです。私自身、大分県連とのやり取りに一番苦労をしましたし、「組合の外の人」として扱われる以上、自分一人で倍以上頑張らないといけない、とその時は覚悟をしました。
 また、私は移住者なので、大分にゆかりがあるわけではなく、周りに知り合いや親戚もいない状況で支援者を一から探すのは大変でした。そのため、地元のラジオ体操やイベントに積極的に参加をし、3年かけて大分の方たちとの繋がりを増やしていきました。また、私は元々起業支援を行ってきた経験もあるので、そのイメージを地元で定着させ、若い人たちとの繋がりも広げるようにしてきました。

政治家になったら実現したいことは?

 私の実現したいことは明確で、公共サービスの足腰を強くすることです。
そのためには大分県政の財務体質を強くすることが必要です。
 たとえば、大分県の財政は約7200億円で回っていますが、個人税や法人税と言われる県内の収入はおおよそ1200億円しかないんです。6000億円が中央からきているお金や借金などでできているため、危機感を抱いています。
 こうした状況の中で徐々に公共サービスが削られてしまっているという現状があります。たとえば、学校に併設されていた給食センターの数が減り、学校から離れたセントラルキッチンから届く少しぬるい給食を生徒たちが食べているという現状があります。なので、公共サービスの足腰を強くするために、県の財務バランスをしっかりとみながら、子どもたちやコミュニティの潤滑油になるような社会的起業家など、未来を支える人にとにかく投資をしていきたいです。また、その他にも子どもたちの食育と教育や学生の無利子奨学金の設立、社会人の学び直しをサポートできるような社会を実現させていきたいです。

自分だからこその強みは何ですか?

 マイノリティのいろんな気持ちがわかることだと思います。実は私は大分の “エイリアン” なんですよ。というのも、私はシングルマザーで、移住者で、リモートワーカーで、海外の経験があるといったように、異質な要素をたくさん持っています。私のようなバックグラウンドを持った候補者は同じ地域にいないと思うので、それが強みになると思います。

一緒に活動してくれている伊賀上さんのご友人含めた記者会見の一枚

大分市の好きなところを教えてください

 大分市は大分県のハブだと思っています。大分県は3つの藩に分断されていた歴史があるのですが、大分市はそれらをつなぐハブとしての役割を担っています。歴史がひとつに集まった多様な地域であることが大分市の魅力のひとつです。
 一方で、改善した方がいいところもあると考えています。例えば、学びや遊びの場の少なさです。大分県の大学には農学部や法学部がありません。農業が盛んであるのに、アカデミックに農業を学べなかったり、法律を学べなかったりする状況があるので、学びのインフラを整える重要性を感じています。また、学びはペンを握るだけに限られないと思っているので、日常の中で人が自由に集まって遊べる場を増やしていきたいです。

FIFTYS PROJECTに参加しようと思った理由を教えてください

 ステートメントに共感したことに加えて、仲間が欲しかったという理由があります。現在、大分県議会議員の43人中、女性は2人しかおらず、うち1人は引退予定です。都道府県議会における女性の割合としては、全国ワースト2位と言われています。東京から移住してきて、九州では女性が控えめに行動されていることを実感しており、一人で戦うことに心細さを感じる時もあります。そのような環境の中でも一緒に切磋琢磨しながら戦っていける仲間が欲しいと思いました。
 さらに、FIFTYS PROJECTでは勉強会が定期的に開催されていて、ジェンダーの問題についてまだまだ学んでいきたい私にとってその点も魅力的でした。

春に向けてどんな活動をしていきたいですか?

 誰よりも泥臭く、誰よりも楽しく、誰よりも健全な活動を展開していきたいです。そのために私が政治活動で大切にしているキーワードは3つあります。
 まずひとつ目は「温故知新」です。今回が初めての選挙になる予定なので、わからないことも多く、選挙の定石も知らないものが多いです。だからこそ誰よりも定石を丁寧にやっていきたいと考えています。
 二つ目は「世代間融合」です。世代間でお互いがやっていることを尊重しあえるように、政治活動はそれぞれの世代をつなげる方法で行うことを心がけています。
 三つ目は「双方向での応援」です。選挙という性格上、私は応援していただく立場にありますが、私も県民の皆さんの活動を応援していきたいと思っています。双方向な応援の輪を増やすことで、健全な繋がりを増やしていけると考えています。

知事予定候補の安達きよしさんとのイベントでの集合写真

最後にひとことお願いします!

私は絶対勝つので、勝ったら一緒に活動しましょう!

インタビューを終えて
しもがきさんがどの質問にも端的にわかりやすく解答してくださったのが印象的でした。いろいろなご経験をされてきて、マイノリティの立場がわかるしもがきさんの政策は、きっと多くの人に寄り添うものになるのではないかと感じます。大分県の未来に希望を持てるインタビューとなりました!
取材日:2023年2月11日
執筆:なぎさ、ゆき

しもがき ゆみこ(基本情報)
東京都生まれ/明治大学卒業後、ロンドン大学に進学/2020年2月に大分へ完全移住
大使館や有名企業での秘書、グロービス経営大学院でマーケターを務めながら、一方の副業ではスタートアップのマーケティングや資金調達にも関わる。現在はシングルマザーとして医療的ケア児の子育て中。

しもがきさんについてもっと知るには?✨
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『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#17では、大分市のしもがき ゆみこさんにお話を伺いました。しもがきさんが気になった方は、是非しもがきさんの発信もフォローしてみてください!
次回もお楽しみに!✨

FIFTYS PROJECTとは?
私たちは政治分野のジェンダー不平等の解消を目指し、20代・30代の女性(トランス女性を含む)やノンバイナリー、Xジェンダー等の方に対して2023年4月統一地方選をはじめとした地方議会議員選挙への立候補を呼びかけ、一緒に支援するムーブメントをつくろうと活動しています。

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