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「”子育て”は政治で支える!地域の声を届けるため市議から県議へ」 【新潟県見附市】浅野ちひろさんに政治に挑戦する思いを聞いてみた!

こんにちは!FIFTYS PROJECTです。
今週も、私たちが応援する全国の皆さんを紹介していきます!
『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー企画、第6回は新潟県見附市の浅野ちひろさんです!

浅野さんポートレート写真

 実は、2018年に初めて見附市議会議員選挙に立候補・当選し、地元の見附市で活動をしてきた浅野さん。結婚・出産などのライフイベントを経て、春に新たなステージで2度目のチャレンジに臨みます。
 今回、県政に関心を持った理由や2度目の挑戦にかける想いなどを伺いました。

政治に関心を持ったきっかけは?

 27歳の時に、「澤田経営道場」への参加がきっかけで、政治に興味を持ちました。
 当時私は、「どうして日本って閉塞感があるんだろう」「私たちの世代が大変って言われる理由はなんだろう」といった漠然とした不安を抱えていました。経営者として会社経営に携われば、その不安や課題を解決できるんじゃないかと思って入塾したのですが、トップレベルの経営者・実業家の講義を聞くうちに、社会課題を解決する手段は会社経営以外にもある!と気づかされたんです。
 私の持つ不安や日本が抱える社会課題は「個人の問題でなく日本全体の課題」だった。その解決策を実行するには、会社経営よりも政治が一番社会に影響力があるのではないかと気づき、2018年に初めて立候補しました。

2018年に地元・見附市議選に立候補し当選。
街頭でマイクを持ち、こちらを向いて手を振る浅野さん。

今回、県議会議員への挑戦を決意した理由は?

 地元の見附市では、LGBTQ+やSDGs、子育てに関わる支援を進めてきました。だけど、市政では実現できないこともあったんです。

 私は、市議会議員の時に結婚・出産して子どもが産まれたことで、子育て政策に関心が高まったのですが、市は予算が限られていて進められませんでした。地域の空気も「子育て世代だけに予算をかけられる余裕はない」という雰囲気で、日本社会の風潮に厳しいものを感じました。
 
予算を持つ大きな市では、市単体で支援体制を構築できます。だけど、見附市のように、市だけで子育て政策を進めることが難しい自治体はとても多い。新潟県だと新潟市や長岡市、上越市など主要な都市以外はどこも同じような悩みを抱えています。同時に、支援メニューにも地域格差が出てしまう。「これは変えないといけない」と思った時に、市でできないなら県レベルでどうにかできないだろうかと思ったんです。

 つまり、子育てを家庭・個人の問題ではなく社会的な問題として、市だけで解決しようとするんじゃなく新潟県全体の課題として捉え、政策として対応していく必要性を感じました。
 私は、子育て当事者として、また市議会議員の経験者として県政の場から変えていきたい…そんな想いがあって、県議会議員への挑戦を決めました。

2回目の挑戦を決意するまでの不安や葛藤は?

 決めるのは自分の意志次第。そこに迷いはなかったです。
 ただ、1回目と大きく違って、子育てと両立できるかやっぱり悩みました。でも、夫や実家の家族が「挑戦するなら手伝う」と言ってくれたので、「32歳という今の年齢で挑戦したい」という強い想いもあり、踏み切りました。

ズバリ!県政で実現したいことは?

「子育て・教育・人材 政策」を、優先度No.1で掲げ実行したいです!

 1つは、経済的理由で子どもをつくることを諦めてしまったり、生活に困っている人を支援したいです。特に、シングルマザー・シングルファザーの貧困問題は深刻です。
 コロナ禍になってから当事者の方に相談されたことがありますが、どうしようもない状況で何とか生活している家庭が多くありました。児童手当の所得制限がなくなりますが、児童扶養手当の所得制限も訴えが起きており、新潟県全体で寄り添える、具体的な支援策を講じたいです。

 もう1つは、デジタル教育の推進です。
 私は小学校の授業を見学した際に、ぶっちゃけ「もったいない」と感じました。既にタブレットなどのITツールが配られていて、デジタル化が進んでいるような印象を受けますが、デジタル教科書を使用したり動画で教育したり、やれることはまだたくさんあります。
 学校教育のレベル向上や教職員の負担軽減にもつながりますが、議会の中では「タブレットで教科書を読むとはどういうこと?」といまいちイメージできていない議員が大半!
 行政や議員自身がデジタル化を進めないと理解も深まらない…とまだまだハードルが高いのですが、公立学校でできるよう進めていきたいです。

議会で発言する浅野さん

自分だからこそ!という強みは?

 「地方政治の経験があり、子育て当事者である30代の女性」が県政に参加するって、新潟県では珍しいと思います。
 現在の県政にはない新しい視点を持って、同世代や若者の声を議会・政治・行政に届けることができるのが私の強みなので、積極的にアピールしていきたいです!また、与党でも野党でもなく無所属で挑戦するので、第3の選択肢になりたいと思っています。

地元の見附市はどんなところ?

 見附市は、人口4万人の小さな都市です。人口流出などの課題もあり、生まれ育った故郷を消滅させたくないと思っています。なので、これからは”見附らしさ”と言えるような、特殊なことをしていかないと生き残っていけない。
 見附市は、久住時男前市長が「スマートウエルネスみつけ」という取り組みをして、人口減少がストップしました。「市民が安心して豊かな生活を送れる『健幸』なまちづくり」というコンセプトですが、新潟県で今まで誰も進めてこなかった新しい取り組みによって人口流出を防げたので、私もそのチャレンジ精神が必要だと思っています。

FIFTYS PROJECTに参加した理由は?

 見附市は、女性議員が6名在籍しており(32%)、県内No.1の女性比率を誇りますが、それでもジェンダーについて同じ課題感を共有することが難しかったんです。なので、大きなムーブメントの必要性を感じていたんですが、そんな時にFIFTYS PROJECTに出会って、「ジェンダー課題を解決したい」と同じ課題を持つ仲間につながることができました。
 同じ課題を共有するって本当に大切だと思っていて。地方だと同じ課題を持つ女性議員とつながる機会が少ないので、このプロジェクトを通じて「私一人だけじゃないんだ」と心強く感じています…!

春に向けて、どのような活動をしていきたいですか?

 組織も推薦団体も0、選挙体制としては弱小な私ですが、家族や友人、後援会とともに、草の根活動をしていきたいです。年齢層の若い仲間と活動して他候補者と差別化することで、どこまで通用するのかやってみたい!

最後は、想いがつまったメッセージを!

 現代の日本は、女性への負担が多い課題(子育てや介護など)に対して、なぜか厳しいです。家庭・家族のことを”個人的な問題”と片づけてしまう社会規範も変わってない。
 それって、政策提言以前のハードルじゃないでしょうか?政策を作る前にアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)や性別役割分担意識などの固定観念から脱するような、ジェンダーの視点を取り入れた発信・啓発をする必要があります。それをするのが政治の仕事だし、政治の力で変えていきたい。私は県政の場から積極的に発信していきたいと思います。

 かなり厳しい選挙にはなると思いますが、たくさんの人に私のことを認知してもらえるように頑張りたいです!
 次世代のための政策をすることが、巡り巡って今の生きやすさ・生活しやすさにつながると思うので、若い世代に注目してもらえたら嬉しいです!

子育てに奔走しながらも両立を目指し、挑戦し続ける。
お子さんを抱っこして笑っている浅野さん。

インタビューを終えて
とにかく、バイタリティにあふれる浅野さん。市議会議員での経験を活かして、市政では叶えられなかった課題解決に挑もうとする姿に、熱い想いを感じました。新潟県政に新しい風を起こして、魅力的な街づくりにチャレンジしてほしいです!新潟県にちょっぴり縁のある私もわくわく♪期待が高まる一方です!
取材:しるさき&みっちゃん
執筆:しるさき
取材日:2023年1月26日

浅野ちひろ(基本情報)
1990年生まれ(32歳)/新潟県見附市出身/見附市在住
山梨県立大学国際政策学部に入学し、在学中に中国やタイの留学経験を経て、2015年に㈱HIS国内旅行本部に入社。2017年に澤田経営道場に入塾し政治への参入を決意。2018年に見附市議会議員選挙に立候補してトップ当選を果たした(見附市議会で初の平成生まれの議員・女性最年少)。

浅野さんについてもっと知るには?✨
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『推しを見つけて応援しよう!』FIFTYS PROJECTインタビュー#6では、市政から県政にチャレンジ予定の浅野ちひろさんにお話を伺いました。浅野さんが気になった方は、ぜひ浅野さんの発信ものぞいてみてださい🧡
次回もお楽しみに!✨

FIFTYS PROJECTとは?
私たちは政治分野のジェンダー不平等の解消を目指し、20代・30代の女性(トランス女性を含む)やノンバイナリー、Xジェンダー等の方に対して2023年4月統一地方選をはじめとした地方議会議員選挙への立候補を呼びかけ、一緒に支援するムーブメントをつくろうと活動しています。


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