銀河オーバードライブ(14)
第4章
レイはすぐにエンジンを起動した。昨日の時よりも鈍い音がしている。
「じゃあ、行くよ…… 」
レイの合図で船が離陸しようとする。だが、うまく離陸できずに変に傾いた体勢で地面を擦る。地面を抉っている衝撃が船内に響き、俺は倒れないようにするので必死だった。レイは苦しそうな顔をして、計器類を操作している。レイは船の体勢を立て直そうとしているようだった。
程なくして、体勢を立て直した船は空に向かって飛びはじめた。ゆっくりとした速度で高度を上げていく。
「これ以上の速度