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ミラノ第8週 コロナウイルスの影響で授業は全てオンラインだけどルームメイトに救われる

コロナウイルスはイタリアにて日に日に勢力を強めており、私たちが拠点にしているミラノ市があるロンバルディア州は感染者が特に多いので教育施設を始め人が集まる施設やイベントは次々と閉鎖・延期・中止に追い込まれています。そのため今週の授業は全てライブ配信にて実施されました。

また、今週末だけでなく、先々の予定も中止になるなど気が滅入ってしまう1週間であり、今回のnoteもそんな話題ばかりになってしまっておりますことご了承ください。

オンライン授業の難しさともどかしさを痛感

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大学が閉鎖されたのでライブ配信で授業が実施されましたが、気分が緩んでしまう自分の弱さを痛感。Blackboardというプラットフォームを活用しており質問自体はチャット機能で随時できるものの、やはり教室で先生と直接やりとりができる臨場感や緊張感に欠けてしまい消化不良でした。

学校側も非常事態なので試行錯誤を重ねながら最善を尽くしてくださっており、何よりも現時点ではオンライン講義が唯一の手段です。だからこそ国全体に緊張感が漂っている状況下ではお互いを追い込み過ぎないように気をつけつつ、この逆境での経験が今後役に立つと信じて最大限の学びを得たいなと思っております。

ひたすら課題に取り組んでいます

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そして各講義のグループ課題もプレゼンではなく、音声を吹き込んだパワポ提出に変更されました。現時点で確定しているグループ課題や個人の論文課題は以下の通りであり、外出を控えているので黙々と先行研究や記事を読み漁っています。

①スポーツマーケティング:イタリア国内における新たなゴルフ関連事業を提案。
②スポーツテクノロジー:動画配信事業の新機能を提案&ファンとのつながりを強められる新技術を10件調査。
③スポーツサステナビリティ:イタリアサッカー連盟ともう1団体(任意選択)が各々の持続的な発展につながる事業を調査。
④スポーツマネジメント実践:特定のサッカークラブにおける他者(他社含む)との協力関係・依存関係を調査。

どの課題も新しい発見が多々あって面白いものの、①と②については同じグループの仲間たちやルームメイトたちと「これって学生たちから無料でアイデアをもらおうとしてるだけじゃね?」という愚痴が何度かこぼれてしまうことも。

講義によっては大学教授ではなく外部のプロフェッショナルの方が来校してくださり生の経験談を聞ける貴重な機会であり、未知のことを多く学べる貴重な機会になっています。そして企業がビジコン等を開催して学生からアイデアを募っては自社の事業につなげるのは当然とは思うものの、クラスメイトたちとは教室で教授に面と向かって確認できないことにもどかしさを感じているよなーと話し合っています。それでも愚痴っていては作業が止まるだけですし、どうせならアイデアが採用されてそのまま就職のチャンスに繋がれば超ラッキーと前向きに考えるようにしています。

ベオグラードダービーなど旅の予定は全てキャンセル

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今週末はクラスメイト20人ほどでセルビアはベオグラードにて開催された「レッドスター対パルチザン」のダービーマッチを現地観戦予定でした。しかし飛行機やバス移動など不特定多数の方が長時間に渡って密室空間にいることはコロナウイルスの感染リスクが高いため断腸の思いで断念。

さらに私が20年前に父親の仕事で滞在していたヨルダン時代の友人を訪問しようとオーストリアとヨルダンへの旅行を計画していたものの、ミラノからの渡航制限が発令されたため共に断念することになりました。日本から行くにはどちらも費用がとんでもなくかかるので欧州滞在中を狙っていたので残念無念。

まさに八方塞がりですが、だからこそ1月と2月前半の週末は様々な場所を訪問できたことはラッキーでした。

ルームメイトたちに超感謝

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クラスメイトたちと直接会えないことに私だけでなくルームメイトたちもストレスを溜めていたようで、近所に住んでいるクラスメイトたちにプレステ4を持ってきてもらってFIFA20大会を開催しました。久しぶり(と言っても数日ぶりですが)に再会できた喜びもあり、ワインやビールを飲みながらのFIFA20大会は大盛り上がりでした。また、歴代のワールドカップのテーマソングをかけては、各大会の思い出を語り合ったことも熱かったです。

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そして当noteに何度か登場している韓国人のルームメイトが作ってくれたゴマ油の風味が効いたキムチチャーハンが絶品でした。せっかく時間ができたので、ジェノベーゼやボンゴレソースの瓶詰めを買ってみては新しいパスタソースに挑戦したりしています。もちろん一人暮らしをしていた大学時代からひたすら食べ続けているカレーは不動のレギュラーです。

ミラノでの生活も残り1ヶ月

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11ヶ月間で実施されるFIFAマスターは1月から始まった2学期のミラノが最も短く、3月末で終了します。そして来週も引き続きオンライン講義のみとなったので、もしかしたらこのまま教室での講義が実施されないのではという憶測も出始めています。4月からはスイスでの3学期が始まり、7月中旬に修了予定なのですが、状況が悪化するとそもそもスイスに入国できるのか不安になることも。

とはいえこの先がどうなるか分からない状況に不安を感じるのは仕方がない反面、グループ課題に取り組んでいる時間はコロナウイルスのことを忘れられて一石二鳥なので引き続きガンバります!

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