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空を見上げる(詩)
晩秋が
冬の指先を絡める頃
陽だまりのなかに
湖の冷たさを孕んだ風が
髪を撫でて
見上げた空の
雲の隙間から
微かな夏の記憶を映した
青空が見える
寂れた団地の船公園から見上げた空は
いつだって
幼い頃に繋いだ両親の
手のぬくもりのように
広くてあたたかい
空を見上げていると
私はもっと
広く深く生きていってもいいと
背中を押してもらえるような気がする
だから私は
空を見上げて
シャッターを切る
連写する空の青さと
雲のなかには
私が求めている
明日の詩(うた)が聴こえる
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