金融機関が取り組むサスティナビリティ分野でのアジャイル開発
はじめに
はじめまして！
サステナビリティ分野でのアプリケーション開発を行っているYSHRチームです！
突然ですが皆さんは銀行で開発しているアプリケーションってどんなイメージでしょうか？
やはり金融関連だろうという漠然としたイメージを持たれているのではないでしょうか？
そこで、金融関連の開発だけではないということを知ってもらうために今回の記事では非金融のアプリをご紹介いたします。
サステナビリティについての背景説明
私たちふくおかフィナンシャルグループは2020年8月にサステナビリティ方針を掲げ、優先的に取組む7つのSDGs重点項目を設定しましたが、その中の一つである「地域経済の健全な成長」に貢献するため、2021年4月に株式会社サステナブルスケールを設立しました。
SDGsの取組みを推進し加速させていくためには、地域社会・企業が当事者として課題意識を持って取組むことが必要であり、地域経済において業種・地域横断的にSDGsの取組みを推進できる重要な立場にある地域金融機関が、SDGsの取組みを通して持続的に成長する地域社会と、それを支える企業の創出・成長を促す”架け橋”となることが重要と考えたためです。
株式会社サステナブルスケールでは、SDGsの評価方法として国連で評価されている「新国富指標」研究における世界的な第一人者である九州大学主幹教授の馬奈木俊介氏を迎え、SDGsの取組みを適切に評価し定量的に見える化・周知していくことで、地域社会・企業の持続可能性を重視した経営の転換、いわゆる「サステナビリティ・トランスフォーメーション（SX）」の実現に向けた取組みを推進しております。
金融機関が非金融分野でのプロダクト開発を手掛けるようになったきっかけ
当時サステナブルスケール社は、お客さまのサステナビリティ経営を支援するためのサービスの開発を検討していました。
私たちが話を聞いてみると、サステナブルスケール社がベンダーさんに相談したところ、納品まで数ヶ月は掛かってしまうことが分かり、仮説～検証の時間が取れない問題に直面しているとのことでした。
そこで以前の記事に登場した「モニターレビューおじさん」から、こんな提案をしました。
モニターレビューおじさん「うちで、アジャイル開発方式で進めれば、仮説・検証をしながら開発を進める事が可能だよ！」
サステナブルスケール社「SDGs/ESGに関連する取組みを指標化し、同業種と相対評価する仕組みを九州大学と考えたんだけど、評価項目に対するお客さまの回答内容に合わせてスコアを算出するシステムをパイロット版として作ってくれないかな？」
モニターレビューおじさん「了解。一旦作ってみるね」
～2ヶ月後～
モニターレビューおじさん「こんな感じでどう？」
サステナブルスケール社「アジャイルのちからってすごい！」
サステナブルスケール社「ここはこう変えたいけどできますか？」
サステナブルスケール社「サービス名は会社名をとって”Sustainable Scale Index”（SSIndex）だ！！」
こうして、無事に実証実験のプロセスにのり、協業することになったのでした。
＊モニターレビューおじさんの記事内容もこちらからぜひチェックしてみてね！
金融機関が手掛けるサステナビリティ分野でのプロダクト例（SSIndexについて）
SSIndexは、約200項目の評価項目にお客さま回答することで、お客さまのSDGs/ESGに関する取組みを”見える化”します。
以下のシステム全てを内製開発しました。
お客さまが診断の申込み・回答を行うシステム
診断を行いたいお客さまが診断の申込みを行う機能、お客さまは自社の情報を入力することで申し込みすることができる。
約200項目の評価項目に関してお客さまが自社の取組みを回答する機能、お客さまはカテゴリごとに分けられた評価項目に回答することができる。
診断企業の管理システム
評価を受けているお客さまの管理を行う機能、お客さまの回答内容を確認したり進捗を管理したりすることができる。
スコアを算出するシステム
回答結果からスコアを計算する機能、計算が終わると評価書が作られ自社のスコアや業界内での立ち位置などをグラフなどで確認することができる。
今後の展望
2022年はこれらのシステムをFFG以外の企業さまからでも提供いただけるよう、追加でシステム開発を行っていました。
機会があればこちらについても記事を書こうと思います。
2023年はさらなる飛躍のため、新機能開発や機能改善をプロダクトオーナーと共に日々協力して行っております！
最後に宣伝です
ふくおかフィナンシャルグループはまだまだ仲間を募集しております！
https://www.fukuoka-fg.com/recruit_career/requirements/