退職して7カ月:上手くいっていないと感じるときは、上手くいっていることを数えてみる
退職して7カ月目。
最近の不安定な気候のように、相変わらず揺れ続けているmomomiです。
何事も経験してみないとわからない感情があるものだ、と思います。
私の場合は主に二つ。
仕事を辞めたことで、仕事をしてきた自分の居場所やその能力を発揮することがないために感じる、自分を持て余す感覚。
そもそも働いていないことから生じる、謎の劣等感や焦燥感。周りは働いているのに私は何やっているんだろう?という感覚。
多分前者は仕事を辞めて専業主婦になった方や定年退職された人が感じやすいような気がするし、後者はいわゆる失業状態にある方が感じるものなのかと思います。
はっきり言ってかなりきついし、あまり味わいたい感情ではないのですが、身をもって知っておくことで今後の人生で得られるものはあるんじゃないかなと思います。対過去の自分比で、少なくとも他者理解の幅は広がる。
先日noteを通じて知り合った方と楽しくランチさせていただいたのですが、「辞めるのを決めてから、たくさん定年退職者向けの本読んで予習しましたよ~」と聞いて、それはいいアイディア!と思いましたが(私たちは40代だが境遇的にはおそらく定年退職と似たような感じ)、何事も事前準備をしてあるというのはこういうとき良いなと思います。
が、私は一か月でバリバリ働く→仕事を辞める選択をしたわけで、冷静に考えるとこのように感じるのも無理もないのでしょう。
一部の友人には「早く働いた方がいいって」と言われるわけですが、動けない自分を見るとやっぱり大きく人生を変えたい、戻りたくないという思いは殊更大きかったように感じます。
何か新しいことを始めることで変化する自分、というのもありますが、止めてみることで生まれる自分をなんとなく期待している部分がある。ここから先何もしないで一生終わるんじゃないかという怖さも同時に生まれますが。
現実的に上手くいっていないのか、感覚だけなのか検証してみる
上手くいっていない、というのは感覚なので、本当に上手くいっていないのか上手くいっていることもあるのかを確認してみました。感覚的なものってやはり主観が強いので狂いやすい。そんなときに頼りになるのはファクト(数字以外も含む)です。
財政状況を確認したり、家族との関係性を振り返ったり、スケジュール帳を開いてみたり。
思っているほど現実は悪くない、と知ることは大事だなと思います。
・財政状況
インカムの面では私の分がなくなったので大きく減少したことは事実。一方で住宅ローン完済を筆頭に、コストの見直しがかなり進んだことで家計全体としては大幅に改善した。基本的には夫の収入でやっていける見込みが立った。当たり前だが私の支出は確実に減少。
・家族との関係性
先が見えなくてイライラしがち、辞めてもいいことばかりじゃない!と思っていたが、夫は相変わらず”辞めて良かったんじゃない”とあっさり。
本人はもはや忘却の彼方ではあるが、マネージャーをやっていた時の私のピリピリ感はひどかったらしく、それより暇すぎてケーキを焼いてみたりしている今の方がいいらしい。
確かに息子と落ち着いて話をできる時間は増え、自分なりのリーダーシップを見つけることの大切さなど深い話もできることが増えた気がする。
・プライベート
なんだかんだ言って出かけたり、楽しんでいました…。前職の同僚と飲みに行ったり、友人とランチにいったり、温泉を堪能したり。夏の予定を決めたり。楽しんでいることに対する罪悪感は少しあるのかも。
英語学習を毎日続けると決めてから、78日間続いている。このnoteも細々と続いている。書道教室の体験レッスンに行ったり、ずっと見たかった映画&講演会に行ったり、新しい人との出会いもそれなりにある。
期待値が高すぎるのかもしれないし、期限を見直す必要があるのかも
いきなり上手くいく、ということに人間は思いのほか期待しすぎるているのかもしれない、とある講座の終了を前に思うことがありました。
そしてそれは個人の変化においても言えます。
短期間で大きな変化や劇的な結果を残す人というのは、よっぽど衝撃的なことが起こるか、短期間で異常な密度の行動量をこなすかのどちらかのような気がするからです。もしくは、それまでに積み重ねてきたものが臨界点に達するタイミングがたまたまあったか。
というわけで、私が今上手くいかないと感じているということは、期待値が高すぎるか、時間軸がフィットしていない、それだけと言えばそれだけのような気がしてきました。
昨年短期的に立てた目標は達成し、それに対する結果が出てくるにはまだ早すぎる。そして、頭でわかっていたとしても、期待値って勝手に上がってしまうものだし、また不安定な時ほど人間は楽観的に期待したくなるものなんだと思います。
淡々とやると決めたことをやり、現状を確認し、なるべくニュートラルに過ごす。全体としては良くなっていくイメージを持って小さな行動を繰り返すのが良いのかなぁと思いました。
終わりに この国に生まれただけでラッキーですよ!と言われてハッとする
寒くて縮こまっていると、視野はしぜんと狭くなってしまうので、狭くなることで生まれる思い込みには気をつけないとな、と改めて思います。
某所で先日「いやー、最近上手くいってないんですよ」と愚痴っていたら、それは感謝の心が足りない!と一喝されることがあって、本当にそうだなぁと思いました。
それは世界を見ている人に言われた一言だったのですが、日本に生まれただけでラッキーだというのは本当にそうなんです。インフレが起こって久方ぶりに物価が上昇しようが、仕事がなかろうが、情報を手にやろうと思えばチャンスは案外あったりする。
というわけで、視野を広く持って、もう少しだけ行動できるようになりたいと思います。
久しぶりに思い出した本。一時期流行りましたね。
読んでくださってありがとうございます。
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