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息子にパパが仕事を減らしてママが働けばよいのにと言われた話

私が仕事を辞めてから、夫の帰宅がどんどん遅くなっている気がします。

もともと夫は新幹線通勤で、20時代に帰ってくると「あれ?今日早いね。どうしたの?」というのが我が家の会話のパターン。
私が息子を生む前から夫は新幹線通勤だったので、子どもを産んだばかりの頃、産院の面会時間に帰ってくるには大変でした。
今では懐かしい思い出。

そして子供が小さいときと比べても責任が増して忙しくなった今は、帰ってきたとしてもPCを開くことは多い。
要するに仕事終わってないのね、というのが本当のところのようです。

私も激務だったころは、気を遣って早く帰ろうとしてくれていたのが今になってわかります。
どんなに遅くなっても食器洗いと洗濯はやってくれていたし。
ありがとう、その時の夫。

我が家は比較的夫婦仲は良い方なので夫婦間は特に問題はないのですが、息子が平日夜会える回数が2-3回から在宅の日の1日に減っている感じ。
ということで冒頭の「パパが仕事を減らしてママが働いた方がいいんじゃない」になってしまったのです。
がーん。。。

パパがお家にいたほうが面白いのはよくわかる。
一緒に遊んでくれるし。
怒られるのは一緒でも、細かいこと言わないし。

でも、ママも頑張ってるのにな~と寂しくなってしまうのは否めず。
仕事まで辞めたのにあーあ。という声が心の中ででてしまいます。

***

実は事情があり、息子には私が仕事を辞めたことは言ってません。
建前上「仕事を減らした」ことになっているのが今の我が家です。

今回私が早期退職を選んだ最大の理由は、子どもに手をかけられる最後のタイミングを仕事のために失いたくない、でした。
しかし子供には、子どものせいで仕事を辞めたと思ってほしくない。
だから伝え方が難しいなとぼんやりどこかで思っています。

というのも私の母は「良い奥さんになろうとは思わないけれど、良いお母さんでいたい」タイプの人で、それはそれは過干渉で面倒くさかったのです。
しかもそれを家の中で堂々と言うので始末が悪い。
子ども心にそれ何か違わないか?と思っていましたが、言えるわけもなく。
子どものために母の人生が犠牲になっているのかと思うと、子どもには重いなぁと思うんです。

今思えば、母が多大な労力を子育てにかけていたのはよくわかります。
お弁当づくり、勉強のサポート、習い事の送り迎えは一生懸命やり、仕事はなるべくセーブ、スケジュールは常に子ども最優先。

一方で、外側の情報に振り回されて『自分の子どもが今何を求めているのか』には思い至らないのが子供から見たがっかりポイントで、「何でこんなに外側ばかりを気にするんだろう」と当時思っていました。

今の私は息子にはどう映っているんでしょうか。
怖いですね。

仕事を辞めたのは私の価値観で、息子のせいで辞めたわけではない。それが上手く伝えられるようになりたいと思います。

***

我が家は夫と私の稼ぎに大きな差はなく、なんなら最後の一年は私の方が稼いでいたし、会社の中でのキャリアの展望は私の方が拓けていたのかもしれない。
だから条件が整えば夫が辞めていた可能性は十分にあります。

でも会社員キャリアの展望と私の幸せは別の話で、体の不調やストレスを抱えたまま際限なく働きたいか、と言われると答えはNOで私が辞めることになりました。
ただ経済的合理性を重視するなら夫が転職するのもありだったのかな、と思ったりもします。別に仕事自体は嫌いではなかったし、やりがいもあった。どちらが正解なのかはよくわかりません。

我が家とは逆に旦那さんが会社を辞め、奥さんが会社に残ったパターンも耳にしました。
前の職場で一緒にマネージャーをやっていた同期からは「やっぱりなんだかんだ言って女の人の方が家庭に逃げ込めていいよね」と嫌味を言われましたが、もうそんな時代じゃないでしょう。

両家のどちらかの親が近くにいて手伝ってくれる、会社の目と鼻の先に暮らせる、フルリモートが可能、ショートスリーパーで体力も十分にある、みたいな条件が整わないと会社員でバリバリやるのは難しいなと思っていましたが、そんな人の方が珍しいと思うのに、なぜだか会社は今も上に行けば行くほど専業主婦の奥さんがいることがスタンダードにできているような気がしています。
結局女性幹部社員の独身率・子供がいない率はどう考えても高かったし。
労働人口は減るのが見えているのに、早く変わらないんだろうか。


冒頭のタイトルに戻ると、やっぱり私も働きたいし、家族も私が働いた方がよいと思っているらしい(苦笑)ので、私らしい持続可能な働き方を模索したいと思います。
退職して4か月目、まだまだ先は見えず。

とりとめなく書いてしまいましたが、読んでくださってありがとうございます。

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