ワーママのキャリア:ロールモデル不要説
先日前の会社の後輩と話をしていて、ワーママのロールモデルってやっぱり難しいんだなぁと思いました。
私はロールモデルは不要だと割り切っていたので別にいいじゃんそんなの、と思っていたのですが、過去『ロールモデルがいない』『キャリアパスが不明瞭』と何度言われたことでしょう。
良い見本がいるのはそれに越したことはないんでしょうが、いないんだから仕方ないじゃん。と思って私はあきらめてきたところが大きいです。
私がロールモデル不要論に到達した理由は以下の三点。
そもそも女子のサンプル数が少なすぎる
使えるリソースの個人差が大きい
子どもの個体差が無視できないほど大きい
一つずつ掘り下げていきます。
私がロールモデル不要論に到達した理由
そもそも女子のサンプル数が少なすぎる
特殊な業界を除けば、いかに女性の就業率が上がったとは言え、管理職の女性の割合は少ないのが事実。
だからわざわざ内閣府が大企業の女性役員比率「2030年に30%」と目標に掲げたりするんでしょう。
今管理職になっている人は、実力もあるんでしょうが環境が整っている・運もいい人がたまたまなっている、という穿った見方を私は個人的にしていました。自分も含めて。
だって女性管理職比率の中での独身率・子なし率が、男性管理職の独身率・子なし率が異常に違うから。本当に平等にやれるんだったら比率明らかにおかしいです。
で、少ないサンプルの中で無理やり自分のロールモデルを探すのはかなりハードルが高いので早々に諦めた、これが理由その1です。
使えるリソースの個人差が大きい
ワーママで頑張っている人いるよ?って聞いて、喜んで会いに行ったら「なんだ自分の親に手伝ってもらっているじゃん」ってがっかりしたことありませんか?
私は何度もあります。
やっぱり首都圏近郊、特に都心に実家があるのって最強だなと思いました。
ちょっとした送り迎えを頼めるだけでも全く違います。
単に羨ましいだけで使えるものは何でも使う、それに越したことはないと思っているのでそれはそれでよいのですが、親や時間の自由が利く夫というリソースを使えない以上、そのリソースをフルに使える人と自分を比べるのは全く無駄だと思いました。
家事代行も上手く組み合わせられればありです。最初はそれはそれで業者選定・面談・雇用の責任を負うのは自分なわけで何かと手間がかかります。
いつも使える新しいリソースの発見に目を光らせる必要はありますが(ちなみに私は地域の方にファミサポさんをお願いしていました)、もともとリソースがある人と自分を比べるのは無駄なので止めました。これが理由その2です。
子どもの個体差が無視できないほど大きい
そして無視できない子どもの個体差。
毎月毎月熱を出す子供もいれば、既存の学校教育が全く合わない子もいます。育てやすい子もいれば、育てにくい子もいる。
それが現実じゃないですか。
だって私たちが育てているのは人間なんだから。
だから、よく上司に子供をもっとリソースにしろ!というのは的を外しているなと思っていました。
みんな自分が子供の頃、そんなに親を手伝っていましたか?
良い子でしたか?
私はそれなりに良い子だったように思いますが、その分反動が後できたように思います。人生をこじらせる原因の一つというか。
以前心理学を学んでいたころ、子供時代に純粋に子どもとして楽しめなかった人で、大人になってから人生に困難を抱えている人を多く見てきました。
子どもの頃は無理して小さな大人として過ごす期間ではないんです。
子どもは子供としての時間を過ごす権利がある。
それが社会の既成の枠組みと合わないなら、それを義務として子どもに押し付けるのは何かおかしいんじゃないかなと思います。
そんなわけで子どもの個体差の大きさは許容しましょう。
だから人の家の子どもが一人で習い事も行って、週5で塾に行っても大丈夫な子どもと比べても意味ないんです。そんな子供のママと自分の比較をしても意味ないです。これが理由その3です。
で一番肝心な、どうするか?という問題
少ないリソース、身体的にも男の人に比べて強度も体力が少ない、使える時間も少ない中でどうやって勝ち筋を見つけるのか。
私なりの答えは、自分にしか出せない価値を追求する、これしかないのかなと思います。
自分の強みをとことん磨く、人がやっても大差ないものは人に振る・時には見逃す、人より時間をかけなくても上手くできて、しかも組織の価値向上に繋がることを頑張る。
時間が無限に使える男性管理職の同期なんて無視です。無視。
そんなわけで、その参考になりそうな働き方を勝手に私の中で情報収集して『こんな感じになったらいいかも♪』というのを老若男女問わずスクラップしていました。その寄せ集めが私のロールモデルなのかもしれません。
キャリアパスは興味がありそうなところを情報収集して、知り合いをみつけとにかく聞いてみる。
自分の強みを活かせそうなら、行く方法がないか考える。
足りないものがあるなら、補うことを考える。
そうやって地道に道を作るしかないのかと。
そして肝心な常に100%、120%を追求することを捨てる決心。
私は仕事もママ業も60%で良しと思っていました。
ただ自分の中の基準なので、仕事ぶりが他人から見て基準値の60%じゃダメですが。
女の人の方が真面目で頑張り屋さんが多い気がするので、自分の中のハードルは下げたら良い気がします。
今日は過去の自分とがんばってほしい後輩に向けて書いてみました。
辞めた今でもみんなのことを応援しています!
読んでくださってありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?