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決められないときこそ使ってみよう 期待値ベースで考えることの重要性 -2

期待値ベースで考えることの重要性、前回の続きです。
まだの方はこちら先にどうぞ。


決められないときこそ使ってみよう 期待値ベースで考えることの重要性 -2

感情で考えるのが難しいとき、ロジカルに考えて決断するというのは一つの技術で自分を楽にしてくれるような気がします。

難しいのは、私たちには感情があるのでロジカル100%でもなかなか納得できないし、割り切れないこともある。
ロジックが正しいかどうかもわからないことも多いのも事実。

それでも、どうしても選べないときは期待値が高い方を選ぶという決断の仕方は、幸せになる確率を上げてくれるように思います。不幸せになる確率を下げるというか。
感情や直感をもとに決めたことも、できれば後で分析しておくことで安心することができます。

もちろん頭の良い人で、常に論理的に考えることができる人もいますよね。
でも、そうはできない普通の人(それは私のこと)もロジカルに考えるエッセンスを取り入れることで少し楽になれるかもしれない。と思っています。

Step3: 期待値とは得られる価値x確率のこと 

期待値を説明するときは、サイコロゲームがイメージしやすいと思います。

サイコロの出た目によって、お金がもらえるゲームがあったとします。
あなたはどのゲームに参加しますか?

1. 1が出たら500円もらえます。2,3,4,5,6が出たときは0円です。
2. 2と4が出たら300円もらえます。1,3,5,6が出たときは0円です。
3.    1,3,6が出たら210円もらえます。2,4,5が出たときは0円です。

期待値を考えてみよう! by momomi

たった500円だし、えーい!当たったときに一番大きい1のゲームにする。というのは個人の自由です。ギャンブラーですね。
ただ、期待値が大きいものを選択するとしたら、この場合は3が最も期待値が高くなります。
 
 1.500円 × 1/6 + 0円 × 5/6 = 83.3円 
 2.300円 × 2/6 + 0円 × 4/6 = 100円
 3.210円 × 3/6 + 0円 × 3/6 = 105円

というわけで、確率論的には3のゲームが一番お金として得られるお金が大きいので、3に賭けるといいかもね、というのがいわゆる期待値から考えるオプションの選択になります。

Step2でできるだけ数字で考えてみる(確率のはなし)は、このためにあります。確率なんてそんなのわからないよ!というときは、出たとこ勝負で50:50というのもありです。それでも考えてみる価値はある。
コイントスゲームなどは基本50:50かなと思います。

数字で考えてみることのメリットは、うすうすこうかな~と思っていたところ補強してくれたり、意外と発見があったりするところです。
やっぱり怖いことというのは人間過大評価しがちなので、一度落ち着いて起きる確率がどの程度なのか考えてみる、Step1で考えたオプションがどれが期待値が高いのか考えてみるというのはありなのかな、と思います。

ちなみにお金ではなくても、スコア化して考えると何でも使えます。
自分の幸せ度でやってみるのもおすすめですー!この場合は自分の主観的なスコアリングで全く問題ありません。

Step4: ネガティブ思考の使いどころと実現可能性

人間はほうっておくとネガティブに考える生き物だそうです。
というわけで、意識的に明るい方を向くことはもちろん大事なわけですが、一方でネガティブな思考も上手く使えばとても役に立ちます。
特に実現可能性を高めたい局面において。

例えば・・・こんな使い方があります。

・徹底的にリスク回避策を考える
・もし起こってしまった場合に備えて、事前準備をする
・とことんネガティブになってみることで、本当は自分がどうしたいのか考えてみる

自己肯定感が高い方が生きやすいけれど、単純に自己肯定感が高ければ、ポジティブ思考なら成功するのか?というわけでもないので、要は使いどころなのかなと思います。

ポジティブになりたい姿、やりたいことを考えてみる。
ネガティブにそれが上手くいかない場合や失敗したときのことを考えてみる。
そしてまた、上手くいかせるためにどうしたらよいのか考えてみる。
その繰り返しが、一番実現可能性を高めるような、そんな気がしています。

だから、単純にポジティブ思考が良いわけでもネガティブ思考が良くないわけでもなくて、両方うまく使えるのが一番ベストなのでしょう。
私もいつも上手くできるわけではないのですが、意識的に思考を切り替えることで楽になることがあります。

終わりに - ロジカルに考えることで楽になることだってたくさんある

私がこの考え方を知ったのは、仕事で事業投資に大きくかかわっていたからですが、わざわざ記事にしようと思ったのは実際のところ自分のお金で投資をしてみようと思ったときに、とても怖くなったからです。
会社のお金で数十億円なくなるのは見たことがあっても、自分のお金だと全然違います。怖さが。

でも、意思決定という意味では本質的には同じなんです。

だから、自分のお金で投資する場面でも、もしくは人生の岐路で悩んだ場面でも期待値ベースで考えてみるという手段は使いどころがあるように思います。
運の要素も大きいので、もちろん物事が上手くいくかどうかは誰にもわかりません。ただ、自分の幸せの価値観に基づいて確率論的に高い方を選んでいく、確率を高める努力をするということは自分にとっての最大公約数的な幸せに近づく一歩のように感じます。

感情はもちろん大切。ワクワクすることを選ぶのは大事。
でも、感情や直感ってあてにならないことも多いのです。

とことん考えて実行すれば、上手くいかなかったときにも諦めがつきます。
すぐに割り切れなかったとしても、失敗を学びに変えることができるのは確かです。

それでも私は上手くいかないと、くよくよしますよ。もちろん。
でも長い目で見れば、その時間は少しずつでも確実に短くなっていきます。

というわけで、ふわふわしたかわいい女の子に憧れる私が、地に足をつけて生きていくための期待値をベースで考えることの重要性、をお届けしました。
何か少しでも参考になるところがあれば幸いです。

読んでくださってありがとうございます。


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