足つぼをほぐしたら心もほぐれた話への序章。主にアトピーの話
小児アトピーなら大半は大人になるまでに治る。
でももし大人になるまでに治らなかったら、一生アトピーと共に生きていくことになる。
そんな文字を見たのは子供のためにアトピーの治療方法の情報を探しているときだった。子供達は生後半年という異例の早さでアトピーの診断を受けるくらいわかりやすく肌が弱かった。
わたしの姉は首回りのアトピーが気になって胸元のあいたウェディングドレスを着なかった。
わたしの妹は夏でも長袖で生活している(直射日光が嫌いというのもある)
わたしはアトピーではないけれども、黒くくすんでしまった肌を、通院して薬をもらう手間を、不快なかゆみと共存していかなくてはならない不自由さをずっと身近に見ていたのでよく知っていた。
なんとしても子供のうちに治さなくては!!!
不安でいっぱいな気持ちで車で30分かけてアトピー外来のある総合病院に通い始めました。
もうこの段階でもう踏み外していることに当時のわたしは気づいてなかった。今はわかる。○○しなくてはならない。なんて理由で始めたことはだいたい良い結果には結びつかないということを。
自分でできることは精一杯やったつもりでした。指示された通りに軟膏を塗り、水で濡らしたガーゼをあてがい、ラップでぐるぐる巻きにした。
ミイラみたいになった我が子の姿にちょっと泣きました。
まだ皮膚が弱くて薄い幼児の期間はどんなに頑張っても一向に良くなりませんでした。
何年経ってもなかなか改善されない状況に焦りはつのるばかり
小学校高学年になりようやく肌が少しずつ強くなっきたけれども、子供達が反発するようになってきた。汗をかいてもシャワーを浴びない、入浴後の軟膏をいやがる、、
「ほら、掻いてるよ、痒み止めを塗っておいで」
「かゆくないから平気!!掻いてないし!!」
「掻いてたよ、跡もついてるよ、ぶつぶつもできてるから痒いよ、塗りな」
「掻いてないって言ってるじゃん!!手が偶然触ってただけ!!」
「赤くなってるじゃん!!!」
「でも痒くない!!!!」
わたしがどれだけ必死に頑張っても、肌が強くなっても、当の本人が全く協力的でないので一向に良くならない。
小学生のうちに治ればずっとスベスベ肌でいられるんだよって伝えているのに、たかがシャワーを浴びるだけ、軟膏を塗るだけをどうしてここまでいやがるのか全く理解できなかった。
子供達の主張は理不尽で身勝手で、目先のめんどくささから逃げているだけ見えた。
アトピーが原因で言い合いが増えた。イライラすると痒みが増すようで体を掻きむしりながら文句を言ってくる子供たちを見ていると自分の無力さにガッカリした。
お互いにこんな嫌な思いをするくらいなら、もう頑張りたくない。
ついにギブアップした。
治療を頑張りたくない、アトピーのままで良いというのなら勝手にすればいい。
そうして病院へ薬を取りにいくことは欠かさないけれど、それをどうするかは口出しするのはやめた。
口を出さなくなったら、本人の意識が変わったようでキチンとケアをやり出しました!!!
なんて事は全く起こらず
どんどん悪化していく肌。目に入ると気分が重くなるし、心がささくれてくる。
たまに我慢できずついつい口を出しては反発される。そんなこんなをしているうちに長女の中学最終学年が近づいてきました。
あぁ、この子はこのまま一生アトピーと生きていかなくちゃいけないのかな。
そんな思いを抱えていた時に、コロナウイルスによる休校が始まりました。
序文が長くなりすぎたので、続きます。この頃は親子共々こころも足裏もカチカチでした。
焦り、不安、○○しなきゃいけない、自分で自分を追い込んだつらいつらい時間でした。
このメッセージを目にしているということは、、、最後まで読んでくださったのですね!!!ありがとうございます!