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情報をオープンにする覚悟

フェリタスが気を付けていること

こんにちは。
フェリタス社会保険労務士法人の石川です。

うちの事務所では、「お客様のパワーバランス」に気を付けるようにしています。

「お客様のパワーバランスってなに??」
という疑問があるかと思いますが、うちの事務所内での意味としては、
「お客様の会社の中で誰の意見が強くて、誰がどこまでの情報を管理しているの?」
ってことです。

中小企業あるあるで、ご主人が社長、奥様が経理担当、というケースで、社長が決定したことでも、経理部長の奥様の鶴の一声でひっくり返る、
などということは結構あります。
ご夫婦や親族で役員をされている会社の場合、意外と情報が共有されていないこともあって、「それ聞いていない」ってことも比較的多くあります。
(なので、ひっくり返される)

打ち合わせの段階で、他の役員も知っているだろうと思って話をすると、不穏な空気になることもあるので、内容によっては注意が必要です。

また、新規ご契約のお客様には、私たちとの窓口になる担当者を決めていただくのですが、その際に
「この人には、役員報酬も含めた情報を開示して大丈夫ですか?」
と必ず聞いています。

社長が、
「担当は経理の〇〇さんでいいよー」
と言っていたので安心してやり取りをしていたら、
「役員報酬は知られたくなかった!」
なんてことにもなりかねません。

会社によって、情報の開示レベルは結構違うんですよね。

それこそ、「一切の売上、経費について知られたくない」という会社もあれば、「決算書もすべて社員に開示している」という会社もあります。

どちらがいいとか悪いではなく、その会社なりの考えや事情があることなので、そこはよく確認しないと大きなトラブルになりますね。

人によって価値観が色々なのと同じで、会社によってルールも様々。
どんなことがNGなのか?何を大切にしているのか?
ということは、できるだけ最初に確認します。

石川が思うこと

個人的には、組織内の情報はすべてオープンにしていくのが理想だと思っていますが、それを社員が受け止められるかはまた別の問題で、
中途半端に開示して、社内で不平不満が爆発した、なんてことも聞いたことがあります。

情報をオープンにすることは、それに対する様々な反応(不満や意見など)を引き受けていくってことですから、ある程度覚悟が必要です。
情報を開示するのに、結構ドキドキしている社長は少なくないはず・・。

お客様が少しずつ組織や社会に対する覚悟を決めて、情報や自分の考えを自信をもって共有していく姿は尊敬です。
そんな感動のシーンを一緒に味わえる私たちの仕事って、結構素晴らしいよね♪と密かに思っています。