経営にはルールが存在する
経営にはルールがあることをご存知ですか?
6年前、会社を設立したばかりの自分に同じ質問をしたら、なんて答えるだろう。。。
たぶん、「経費を抑えながら売上高をつくり会社に利益を残すこと。」と答えていた気がする。
間違っていないが、一言でまとめると”会計”。
なぜこの売上高が必要?粗利は適正?5年後、10年後の会社のビジョンのためには営業利益はいくらにするべき?将来銀行から借入れするための決算書は?特別損益にする?予想される営業外収益は?内部留保はどのくらい必要?などなど。。。
会計とは経営のルール。
経営の会計(ルール)を理解する前に、経営の世界に飛び込んだ自分は、売上をつくることと会社を大きくする気概だけはあったが、明確な目標に基づいて会計をしていたかと聞かれると首を縦に振ることはできなかった。
車を運転するにしても、
スポーツをするにしても、
ゲームをするにしても、
最低限のルールが分からないと、面白くないし、場合によっては罰金だって発生する可能性もある。
経営も一緒。
経営にもルールがあるのに、
ルールが分からない、理解していないから、無駄に税金を払ったり、最悪倒産だってする。
今思い返すと、
6年前の自分は無免許で車の運転をしているような感覚。
日本の全ての企業421万企業のうち99.7%(約419.7万社)が中小企業。
そして、そのうちの64.3%(約270万社)が赤字企業。
赤字になる要因って、会社によってそれぞれ違うだろうけど(わざと赤字にする会社もあるし)、
経営のルールを理解していないことが要因の1つ。
会計とは【経営のルール】であり【共通言語】
結論から言うと、
会計が分からないと、何をしたらいいか分からず、
何をするべきか正しい判断ができない。
正しい判断ができなければ戦略が立てれない。
そうやって悩む時間が、
”機会損失の根本原因”
ここまでの内容が、この動画に集約されている。
(有名なイチローのレーザービーム動画)
ランナーが一塁にいる状況で、バッターはライト前ヒットを打つ。
この一瞬で、
「ルールがわかって、そして戦況がわかって、力量がわかると、選択肢が収束する」
イチローのほうにボールが飛んでいくと、ランナーが進塁をあきらめるシーンも・・・
これも、イチローの力量を理解したあとの相手チームの選択。
ルールもわからずに、戦況もわからず、力量さえもわからないと、
いろんな選択肢があり可能性が広がるように感じるが、
悩む時間が増えるだけ。
そうして悩んでいる間に多くのチャンスを失ってしまう。
つまり、力量を磨けばみがくほど、選択肢の質が変化し、
選択肢の質が変われば、得られる結果もかわってくる。
そして、ビジネスの選択肢はリスキーな選択肢か安全な選択肢しかない。
ここまでが腑に落ちたとき、経営という厳しい山を登るまえに、
経営にはルールがあるという情報を知っておくのと、知らないのでは大きな差が生まれることを6年間経営してきて心から実感している。
力量を磨き続ける重要性が分かれば、儲けが出たからといってあぐらをかいている暇なんてない。経営の世界は一瞬で足元をすくわれる。
事業とは・・・?お金とは・・・?
事業とは、「人が幸せになるための手段」
お金とは、「人が幸せになるための道具」
お金を人体に例えると、「血液」という表現も個人的にはしっくりくる。
人体から血液が無くなると死んでしまうように、
会社からお金(利益)がなくなると倒産してしまう。
お金も血液もサラサラにしたほうがいい。
あくまでも仕事やお金は自分が幸せになるための目的なのに、
いつの間にか目的を見失ってしまう。
お金のこと会計のルールが分からないと、働く本質を見失い、お金のために働くことになる。
上の図が物語っている。
全国労働組合総連合がOECD(経済協力開発機構)のデータを基に作成し、公表した「実質賃金指数の推移の国際比較」では、1997年の実質賃金指数を100とし、2016年と比較した場合、日本は89.7と低下しており、先進国の中でのマイナス成長は珍しい(資料1)。実質賃金の低下は労働生産性の低さが原因の一つである。
一概に当てはまるとは言えないが、
決められた労働時間で決まった給料やボーナスをもらおうとする労働者と、
なるべく会社に利益を残すために、少ない給料で長い時間働いてもらいたいと思う経営者。
全く別のベクトルを向いているのに、1人ひとりの生産性が上がるわけがない。
そして、労働者が会計スキルを身につけないために、”時間”で働いてしまう。
これからの時代は、1人ひとりが会計ルールを知って、どうすれば自分の給与が増えるのかを考えないといけないし、
そのためには経営のルールでもあり、共通言語でもある”会計”を身につけていかないといけない。
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