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「もちはだ」について思う事

今日togetterでこんな記事を見つけました。

要は「楽天は儲からないから、うちは撤退します」という記事です。
この会社、ワシオ株式会社といい、取材記事だったりビジネス系の書籍によく登場していたので知っていました。

記事はそこまで長くありませんので読んでみましたが、経営者兼運営としてよく頑張っていると思います。経営者は多忙ですからね。店舗運営の手法としてはまだまだやれる事は山程ありますが、経営権くらいないと舵を切れない段階まで来てるのかなと。

楽天はという事を引き合いに出しシェアの奪い合いで疲弊したかのように書かれていますが、どこのECモールに行っても同じだし自社サイトでも量販店でも直営店でも基本的にはどこも奪い合いです。

もちはだを本当に必要な人に届けたかったという理念は立派だが、それならもちはだを求める人向けに自社直販で売ればいいだけの事。会社は利益を出してナンボなんだから理念だけでは食っていけない。

そして自社通販で再開していくそうなのだが、自社は自然流入は無理なので広告宣伝費が楽天のコストよりも遥かにかかる事、セキュリティ上の懸念が多すぎる事がネック。
まず前者だが楽天の諸経費が売上高の10%程、広告費が10%程というところ。諸経費が12%を上回る会社はこれ以上売上高を上げられないなら何とかした方が良い。そしてこの諸経費には楽天市場という集客が出来る場所に出店しているという広告費も含まれているということを忘れてはならない。

次に後者のセキュリティの問題。各種ショッピングモールの場合、ハッキング被害を受けても運営会社、楽天の責任になるが自社の場合はそうはいかない。自社でレンタルサーバーを借りて運営するが個人情報が洩れでもしたら新聞に載る。つまり高度セキュリティ管理者を雇うか委託費がかかる。

本当にこういった事を想定しての決断なのかどうなのかは分からないが、自社サイトのみで楽天分の損失を補填できるのかは興味がある。

ちなみに下記はまだ楽天に残っているワシオ株式会社の残骸だが、これを見る限り楽天内では中堅には到達していない、改善点は多いように見える。

店舗運営の責任者を雇うか育てるかしたほうが良いと思う。コンサルは金がかかるし外部介入はこの規模ならやめたほうがいい。どうせうまくいかないから。

追記:
コンサルは内製より金がかかる。
私も昔やっていたが顧客維持・折衝が出来ないから辞めた。
ECの売上が上がらずうまくいかないのは社内の人間がコンサルに情報を出さないからです。
まあ信用されてないから出されなかったわけだが・・・。


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