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「JUNK HEAD」が衝撃すぎて眠れなかった!

なんじゃこりゃー!!!

…やばい、どえらいもん観た。

終わって明るくなった時、震えてた。
ブルブルじゃなくてゴゴゴゴゴゴゴみたいな、心臓から震えてるような感覚、トンカチで頭殴られたくらいの衝撃だった。

ギレルモ・デル・トロ監督が絶賛という1行で、なんとなく方向は分かる(私絶対好きw)なんて軽い気持ちで行ったのだが、そんなものは一蹴して、軽々飛び越えたはるか向こう側だった。

4月は新作公開ラッシュで大変だ!と思ってたのに、新作を全く観ずに、また本作を観に行ってしまう中毒性(笑)
そしてその夜は高揚して全然眠れない(笑)

これを見て、ちょっとでも興味が沸いた人は今すぐ映画館に行くべし!

舞台挨拶で質問させていただきました!(涙)

でもテンパりすぎて、自分でどう話してたかあまり記憶がなくw

とりあえず、衝撃すぎて好きすぎて、動画とかインタビューを漁りまくってたら今日になりました!という頭悪そうなJANK HEAD愛を、監督に直接伝えられたので、感無量です。

ただ、監督が「好きなシーンとか好きなセリフがあったら聞きたいですね」と仰ったのに、アドリブのきかないポンコツな私は、(好きなシーン多すぎて)上手く答えられず、大変悔いが残っております(泣)
そんなわけでレポートにはできそうもないので、下記にちょいちょい監督のお言葉を入れながら書かせていただきます!

この時、犬童一心監督も会場にいらっしゃったそうで、びっくり!

美術の作りこみが異常(褒めてます)

絵画や彫刻をやっていた方なので、センスが良いというのもあるかもしれませんが、バルブ村まるまる作っちゃうとか、そこCGじゃないんかい!!!とメイキングを見ながら驚愕していた。
とにかく細かいし妥協が無い。

作りこみの細かさとは対照的に、果てしなく広がる壮大な地下風景は、まるで絵画のよう。ポストカードにしたい、てかポストカードにして売ってください(笑)

舞台挨拶の時に、この素晴らしい地下風景に関して、何か参考にしたものはありますか?と質問したのですが、特に参考にしたとかはないそう。元々絵画をされてた方なので「どこを切り取っても絵になるように、というのは心がけました」と仰っていて、思わず「ポストカードにしたいです!」と心の声が漏れてしまったw

他の質問者の方からも「グッズが欲しいです!作ってください!」っていうお声が上がっていました。
わかる!グッズ欲しい!買います!
それを次回の制作費にしていただけたら!

音楽と映像の生み出す奇跡が半端ない

音楽も監督が作ったというから、音楽好きの方なのだろうかと思って質問してみたら「僕は普段から音楽聞いてるような人ではないので…」というからびっくりしましたよ!それでこんなん作れちゃうの?

「ただ、流行りものみたいにはしたくなかったので、ちょいダサな感じを目指して作ってました」とのこと。
はい、完全に監督の思惑通りです。最高です。

この音楽が、躍動感のあるシーンだけじゃなくて、静止画のシーンにも最高に効いているんです。

前半のスパイクに追われるシーンとかはハードコアテクノのMVのような躍動感だし、バルブ村で大勢が集まってるシーンは時々静止画が使われてるんだけど、音楽と画面の揺れやライティングで、すごく印象的なシーンになってる。

カット割りがとにかく細かい

例えば銃を撃つシーンで、弾道を上から撮ってるのも「このアングル好きだな」と思ってたら、次は瓦礫越しに、次は後ろから、と弾丸が目標に到達するまでに何回もアングルが変わる。

ポン太(パートン)が床に散らばったクノコ(ごちそうらしい)を箱に拾い集めて、ゴミ捨て場に捨てに行くシーンも、ゴミ拾って捨てるだけなのに、引きから、寄りから、ゴミ置き場越しからとか、何カットも入ってて驚く。それがまた良いんですけど!

素人の私からしてみたら「手を抜けるところは抜いてやってた」って言うけど、どっかで抜いてもこっちで手間増えてんじゃん!って思ってしまう(笑)つまりここは監督の中で「抜いちゃだめなところ」なんですよね。

このカット割りの多さについてもお伺いしたのですが
「ずっと同じアングルだと上手く(思うように)撮れないことがあって、カットを工夫して見せる」「飽きさせない映像をつくるためにもアングルにはこだわった」「カット数は多いと思う」と仰ってました。

何回観ても99分が秒で過ぎ去るので、その効果は発揮されてると思います!

シュールな笑いをちょいちょい挟んでくるw

これ完全にネタバレですw

いちばんハマったのが、3バカの名前!!!
彼らに名前があるなんて考えてもいなかったし、しかもシリアスなシーンで、急に呼ぶし!
「名前あったんかーい!!!てかそのネーミング!!!(笑)」
爆笑したいけど、すごい危機迫るシーンだから、感情をどっちに持ってったらいいか分かんないよ!(笑)

あとパートンの「訓練は受けたから」と言った後、いかにも弱そうな…というかそれ何のポーズ?っていう謎の型(笑)
シュールだわぁ、そりゃお尻もポリポリするわ(笑)

そして股間で手をブラブラさせるジェスチャーwww
動きが絶妙なんですよ。腕から手首のふにゃっと感が、絶妙に間が抜けてて笑ってしまうw
こういう動きもとかセンスなんだろうなー。

他にもパートンと3バカのすれ違いとか、3バカのお尻に貼りさして追っかけられるIQ-Pとか、古典的な分かりやすい可笑しさもちゃんと入っている。

みんなもう可愛くて愛しいんですよねー、あの造形なのにw

オリジナルの言語

最初観たときは、このくぐもった不協和音みたいな発生が落ち着かなかったんですけど、結構ふざけた単語とか入ってる?って気付いたあたりから面白くなってきましたw

オリジナル言語にした理由は「声優を雇う資金がないから」。
一人ですべての声を演じ分けるために、やむなくオリジナル言語にしたそうですが、結果的にこれが良かった。声優さんが流暢に台詞を言ってたら、全然雰囲気が違ってくると思うし、私はこっちだからこそハマったんだと思う。
職長の事「オッポンチョ~」って言うのが、なんか妙にハマったw
あと「ダンボ~!」は日常使いできます(通じないけどな!笑)

エンドロール見てても、同じ名前だらけで視覚的に面白いですしね(笑)

「僕はあきらめなかっただけ」

監督の言葉でいちばん耳に残ったのはこれでした。
諦めないって難しいんですよ。
人間は「できる理由」よりも「できない理由」を集める方が得意な生き物だから。

7年もの長い期間、諦めなかった監督の言葉だからこそ重みがある。

長期の制作で心が折れたりしなかったか、モチベーションはどうやって保っていたか、という質問をされた方がいて、監督は「もう耐えるしかない」と。

1日3~4時間の睡眠で、お風呂も週1回くらい、寝る以外はずっとトイレ井熊も惜しんで作業してた。夢の中でも作業していて、それが上手くいってなかったりたり(笑)とのこと。「でも、撮ったものがちょっとずつ動画になっていくのが嬉しくて、それを見て頑張れました」と。

着手したのが30代後半で「もうこれが最後のチャンスだと思って頑張った」とも。

今も頑張っている人たちの支えになれれば

舞台挨拶の最後に監督が仰ってた言葉です。
「今も諦めずに頑張っている人たちの支えになれる、そんな作品になれれば」

絶対なってると思います。
短編は完全に一人で、長編では人が雇えたと言っても4人で。それでこれだけのクオリティのものを、作れるんだ!っていうのを、諦めかけてる人、心折れそうになってる、まだ観てない人たちに教えたい。
まだまだ今作を知らない方も多いので、もっともっと色んな方に届いたら、きっと勇気をもらう人はもっと増えるんじゃないでしょうか。

続編は絶対ありますね

資金が集まったら、と仰ってますが、間違いなく集まるし、これから出資者も増えますよ!

TOHOシネマズさんでの上映も、たまたまアップリンク渋谷にTOHOの関係者の方が観に行って、これはいい!と急遽上映が決まったとのことだったので、きっとまだまだ上映館数は増える気がします。

私はとりあえず、また観に行きます(笑)
グッズと円盤お待ちしてますので!関係各所の方よろしくお願い致します!
是非資金をたくさん作って続編を制作してください。
できれば3バカのスピンオフもお願いします(笑)


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