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失敗から学ぶ【干し野菜】

昨年の夏くらいから、干し野菜づくりを楽しんでいます。

寒くなってきて、念願の切り干し大根にも挑戦しました。
このときの結果はどこにも書いていない(みたいだ)けど、あれから数回、うまくいったり、イマイチうまくいかなかったりをくり返しています。

試行錯誤の結果、干し野菜を上手につくるためのコツ。現時点での結論は…

(1)気温が低いのは良い
(2)風が当たるのは良い
(3)丁寧な作業が成功のカギ

ひとつずつ、詳しく書いていきます。

(1)気温が低いのは良い

わたしが初めて干し野菜にチャレンジしたのは真夏でした。太陽の光も強烈だし、干すのにはこの季節を逃したらダメなのでは? と思っていたのですが、意外と冬の寒さも良いことが分かりました。
大根が安い(美味しい)季節になり、切り干し大根を作っていて気がついたのです。

外に出しておいた大根を、夕方になってから取り込もうとしたとき、それはもう嬉しくなるほど、カリッとカラッと縮んだ大根がそこにありました。
そうそう、これ、これ、
切り干し大根といえばこの形よね~、という大根でした。

わたしは皮はむかずに、皮つきのまま切って干しているのですが、皮の部分は少し色が違って、境目のところがチリチリっとなっているさまが、わたしにはなんとも嬉しくなってしまいました。

考えてみれば、気温が低く湿度も低い冬のほうが、空気中の水分の量はぐっと少ないのだから乾燥させるには条件が良いのは間違いありません。

(2)風が当たるのは良い

次に、風が当たることについて。
これも当たり前といえば当たり前なのですが、ある風の強い日に外に干して置いたときのことでした。夕方になって取り込もうとしたとき、中の野菜は見事に端に寄ってしまっていました。

しかし、野菜はきれいに乾燥してくれたので、だらだらと何日も干すことなく短期間で干し野菜が完成しました。

風に当てることの重要性を実感したのは、ある失敗からでした。

干し始めたタイミングが悪かったのもありますが、仕事で夜遅くにしか帰宅できない日が続いたことがありました。天気も雨予報だったので、野菜を外に出すことができずに、部屋で干すこと数日が経ちました。
もう何回めかの切り干し大根だったので、油断していたのもあったのですが、夜帰ってきてから大根の様子を見ることもなく、あるときふと見てみたらなんだか様子がおかしいのです。

ところどころ、カビのようなものがついているのか、どうもヤバそうないろになっています……。ガーン。失敗か…。

見た目は乾燥しているようですが、触ってみると微妙に湿っています。これは……。ずっと部屋の中だったので、外よりは気温は高く、湿度もそれなりに高かったのです。

食べる勇気がなかったので、変色した部分は泣く泣く捨てました。
もったいない。

やっぱり、風に当てるのは必要なのですね。

(3)丁寧な作業が成功のカギ

そしてもう一つ、大事なこと(心がけ)は、「丁寧に」行うことです。

先ほども書いた、カビ?事件のとき、失敗したのは干し方だけではなかったのです。何回めかの切り干し大根で、慣れてきたこともあって、切り方が雑だったのです。

時間がなく慌てていたのは言い訳にすぎませんが、とにかく
ザクザクとテキトウに切って、ざざざっとテキトウに網に並べたのも事実です。

初めてのとき、2回目のときは、太さは5ミリがいいだろうか、もっと細い方がいいだろうか、もっと太い方がいいだろうか、と考えながら切っていたので、太さもそろっていました。

何回めかで、慣れてきたときに「こんなもんかな」と切ったときは、太さがそろっていなくて、太いものや細いものが混在していたのです。しかも、網の上に並べるときも、大根同士がくっついたまま置いたり、じゃっかん重なったりしていても気にせずそのまま干していたのも良くなかったのです。

1日でかなり乾いて縮んだ大根がある一方で、まだぜんぜん水分が抜けずに形を保ったままの大根もある状態で、「もうちょっと」と、部屋の中に置いていたら……。

全部がカラっと乾く前に、先に乾燥したものはまた湿気を吸ってふにゃふにゃになるし、そのうち変色してしまうのです。

ちょっとの手間なんですが、大根ひと切れひと切れに愛情をもって(!)、間隔をあけて並べて、干すことで失敗する可能性をグッと下げられます。

前回の失敗をふまえて、今回は、キッチリと、わたしにしてはめちゃくちゃキッチリと並べて干して、外に出して風に当てたおかげで、からりと綺麗な切り干し大根ができあがりました。

もう少し乾燥させようかな? とも思いましたが、翌日は天気が崩れる予報だったので、また湿気を吸わせてしまってはよくないと思って急いでジップロックバッグへ。


なにごとも、経験から学ぶものですね。
干し野菜は、もう一つ失敗(経験)&成功(気づき)があったので、また別の日に書いてみようと思います。



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