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鯛のアラ汁

またまた美味しいものを見つけてしまいました。今回は鯛のアラ。

スーパーのアラコーナーで
1パック五十円のものと、百円のもの。
頭だけ、か
3枚おろしにした真ん中の背骨のところか、の違い。

どちらにしようか。
どっちもそう変わらないけど、頭の方が少し身が多そうなのと、五十円なら失敗しても痛みが少ないかなと思って、頭の方を選びました。

さーて。
どうやって食べる?

こんな時に便利なGoogle先生。

1)グリルで焼いてから、身と骨を分けて、骨(と皮)からダシを取る方法
2)身と骨を分けずに、そのまま水に入れてダシを取る方法

今回は1)を採用することにしました。
今になって思えば、アラを焼いて、身を食べた残りカスでダシをとったってことですね。

塩をふってしばらく置き、魚焼きグリルに鯛の頭を並べます。パックの底の方にしっぽもひとつ、入っていたのでこれも塩をふって焼きました。

もうすでに焼いている時点で美味しそうな匂いがただよいます。じゅるり。

50円のアラですけどね

いい具合にこんがり焼けたところで、バットに取り出します。

粗熱がとれたところで、分解作業です。
思ったよりごっそりと身がとれます。あれ、こんなにも食べるところあるんだ、とちょっとこれは計算外でした。

身を取ったあとの皮と骨、そして鱗も全部まとめて鍋に入れて、水を足して中火にかけます。

あとはしばらくほったらかし。
アクも出ていたみたいだけど、最後に全部こしてしまうので放置です。

さらしを敷いたザルに鍋の中身を全部あけて、味噌汁用の鍋に黄金色のダシができました!感動。

いちおうメモ。
最初は使い捨てできるキッチンペーパーを使ってみたのですが、ぜんぜん濾せなくて(下にだし汁が通っていかない……)すぐに諦めて、さらしに変更しました。やっぱりさらしってステキだわ。使える。

そのまま塩味だけつけても飲めるけど、今回はいつもの味噌汁をこのだし汁で作りました。
せっかくなので、具材は淡白な味のモノを選んで。豆腐とエノキ、小松菜。

それとさらに贅沢にもほぐした鯛の身も。

そのままでも食べられそうでしたが、細かい身を食べるのがめんどくさい(夫曰く)という理由で、味噌汁の具になりました。


あの大きさの鯛で、だいたいどのくらいの身が取れるか、とか焼いた鯛の身と骨を外す手間がどんなものか、が分かったので次回また鯛のアラに出会ったら迷わず買いです。

少し手間はかかるけど、あの美味しさが五十円で手に入るなら、また作りたい。ただ、あの五十円の内訳としてはトレー&パック代と冷蔵庫での保管代金がほとんどなのでは、と思いますが。

それともうひとつメモ。
鯛をグリルで焼いて、皮や骨と身を分ける作業をしていたせいか、食べる前から視覚と嗅覚で、もう食べた気になってしまい割と満足できたのはとても不思議な感覚でした。

腐っても鯛、というけれど
やっぱり鯛ってのはすごいなぁと鯛の底力を見せつけられました。骨の髄までいただきました。ごちそうさまでした!


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