20世紀の空の色

ロシアの銀の時代の文学、芸術、デザイン、建築。ロシア帝国。ロシアの皇族と貴族。ロシア革…

20世紀の空の色

ロシアの銀の時代の文学、芸術、デザイン、建築。ロシア帝国。ロシアの皇族と貴族。ロシア革命後のソ連時代。アンティーク。Amazonで『フェリックス・ユスポフ公爵の暗殺計画』と、スターリン時代に弾圧された詩人、芸術家の悲劇を描いた『女たちは列に並んだ アンナも列に並んだ』を出版中。

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Twitter(X)からの中世写本、教会、修道院などの記事選り抜き

    • ヨーロッパ・ロシア墓地写真集

      ヨーロッパやロシアの奇想に富んだ、美しい、沈黙の聖域である墓地を地域別に分けて、全4巻からなる写真集をアマゾンのKindle版から電子書籍として出版しました。 4巻に共通するタイトルはSanctuary of Silence(沈黙の聖域)で、Vol.1 Paris and Western Europeは主にパリの名高い墓地から芸術的な墓や墓地風景を撮影したもので、ルツェルンやミラノの墓もあります。 vol.2 United Kingdomはイギリスの主にイングランド、スコット

      • Twitter 2018年4月まとめ

        • 拙著『フェリックス・ユスポフ公爵の暗殺計画』紹介

          ・作品の背景について フェリックス・ユスポフ公爵はグリゴーリー・ラスプーチンの暗殺の首謀者です。共に暗殺を遂行した人物の中には皇族も国会議員もいました。だが、皇帝ニコライ二世、とりわけ皇后アレクサンドラ・フョードロヴナは血友病の皇太子の苦痛を癒してくれるラスプーチンに心酔しており、国政の舵を取っていたのは実質的にはラスプーチンでした。ラスプーチンの周囲の上流社会には醜聞が絶えず、その国政干渉に憤ったユスポフ公爵は暗殺を計画しました。もっとも皇室の衛兵や警察に常に護衛されていた

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        記事

          拙著『さまよえるコジマとリヒャルト・ワーグナー』紹介

          ワーグナーについてワーグナーの楽劇が好きで好きで堪らない。《ローエングリン》を聴いても、《タンホイザー》を聴いても、《トリスタンとイゾルデ》を聴いても、《ニーベルングの指環》を聴いても、感涙を流さずには居られない。途切れずに演奏される音楽のどの部分にも、不思議な温かさと共鳴を覚え、ワーグナーの魂を認識し、涙が迸る。ああ、何とかワーグナーに近づきたい。彼の異様な奢侈ぶりや、ルートヴィヒ2世の好意に甘えすぎて、国家の金を浪費したことは別として、あの心が熱くなるような音楽を絶えず創

          拙著『さまよえるコジマとリヒャルト・ワーグナー』紹介

          Kindleで発売中の拙著「女たちは列に並んだ アンナも列に並んだ」について

          帝政期ロシアで愛の詩を書き、素晴らしいパフォーマンスと共にそれらを朗唱して一世を風靡した美貌の詩人アンナ・アフマートワは、ロシア革命後、一切の詩の発表を禁じられ、政治犯として無実の罪で投獄された一人息子への差し入れのために、猛暑の夏も厳寒の冬も名も知らぬ女たちの長蛇の列に一日中並ぶことを余儀なくされた。女たちの夫や息子たちも皆、不運にも密告され、罪状なきまま深夜に逮捕されたのだ。アンナの夫は政治犯として既に銃殺され、どこに埋葬されたのかも定かではない。父親と同様、息子にも死の

          Kindleで発売中の拙著「女たちは列に並んだ アンナも列に並んだ」について