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【ヨガ哲学】サティヤ(Satya)/嘘をつかないこと

みなさん。こんばんは。
まだまだ梅雨空が続き、青空がだいぶ恋しいですね。
いつになったら夏は来るのでしょうか‥。

先日、7/3に 【ヨガ哲学】シャウチャ(Saucha)/清浄 の記事を公開しました。今週は4連休で時間もあるので、久しぶりにヨガ哲学について書きたいと思います。今日は、「ヤマ(Yama)」日常生活で慎んだほうが良いことから、「サティヤ(Satya)/嘘をつかないこと」について取り上げます。
なかなか自分自身も難しいなあと思うものの一つです。

●サティヤ(Satya)/嘘をつかないこと
「サティヤ」とは「嘘をつかないこと」「正直であること」を意味します。
ヨガ指導者であるスワミ・ヴィヴェーカーナンダによって、サティヤ(真実)のパワーが身につくと、夢の中でさえ偽り、不誠実なことが現れないと説かれてます。
私なりの解釈ではありますが、嘘をつかず正直であることで心の中が穏やかで満たされるようになることだと思います。

嘘をついたり正直に話せないと、心の中が何か違和感が残ることがありませんか?(「本心じゃないのに‥」的なモヤモヤのことです。)正直であることで、そういった心の状態が無くなるのです。
他にも、自分が放った言葉が現実となると言われています。嘘をつかず正直であることを身につけた人が「あなたの病が良くなります」と言われれば、その病は治ってしまうと言われています。所謂、日本語での「言霊」と似ていますね。

サティヤの鍵を握るのは、自分自身への誠実さ です。
そしてサティヤの実践はとても内面的なもので、外面的なアプローチだけでは効果を得ることができないと言われています。

ここからは、サティヤの実践方法を紹介したいと思います。

嘘の言葉を発しない
心の中でも偽りの思想を持たない

この2つが実践方法ですが、とてもシンプルでこれが本当に難しいのです。

日々、人間関係を築いていくために、常に自分の意見を言っていてはカドが立つし、いい年した大人がバカ正直に思ったことを言うと人間関係がうまくいかないことも多いと思います。円滑に物事を進めるために、また、人間関係を構築するために軽い嘘を重ねてしまうことは誰にでもあると思います。

しかし、そういった他人への正直さより、もっと難しいのは自分の心の中の正直さです。

自分に嘘をつかないということは本当に難しくないですか?
例えば、仕事の付き合いの飲み会で早く帰りたいと思っていても、二次会に誘われたらついつい「行きます」と言ってしまったり、その時に心では「まあいいや」と思っていても、帰宅したらかなり疲れていたり、知らない間にストレスが溜まってしまっていたり・・・
自分がストレスを感じたのに「平気」だと自分に言い聞かせることも、サティヤに反する行為となります。

他人に対して嘘を言わないための方法
私たちの生み出す嘘には、「自分のための嘘」と「相手のための嘘」があります。多くの場合、相手を傷つけたくないからと、ついつい小さな嘘を重ねてしまいます。

例えば、久しぶりに会った友達に対して「太った」と思っても、本人が気にしていたら傷つかないように「そんな風に見えない」と言ってしまったりしませんか?
では、どうしたら自分も相手も心にモヤモヤを抱えずに終えれるのか。

それは、「何も言わなければいい」と私はヨガ哲学の先生から教えてもらいました。相手の意見と自分の意見が違っていても、わざわざ言葉に出さない、スルーするスキルが助けてくれます。
※いつでもスルーすれば言いわけでもないのでケースバイケースですのでご注意を。

自身の心を穏やかに
そして、もっとも難しいのは自分自身へのサティヤです。ほとんどの人は自分自身の要求を押し殺して生きています。
例えば、とても悲しいことがあったのに、翌日は仕事で「これくらい大丈夫」と言い聞かせたり。特に、ネガティブな感情を見ないようにする時と、要求を抑えようとする時に、自分自身への嘘が発生しやすいそうですよ。

自分自身への真実を貫くためには、自身の心を穏やかにしていかなければいけません。嘘は、小さな嘘でもつくと、嘘を守るために他の複数の嘘を重ねなくてはいけなくなります。結果、将来的に大きく膨らんでしまいます。そして苦しむのは自分自身。苦しまないためにも、小さな嘘でも排除し、自分自身の誠実さを守っていきましょう。


そうすることで自分自身の心の負担も少なくなります。
まずは、自分自身をごまかすような言動を少なくすることから少しずつ意識してみてください。


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