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親をサポートする時にこれだけはやっておきたいこと3選【高齢の親の話】

ちょうど1年前のことです。母が家の中で踏み台から落ちてしりもちをつきました。痛みが引かず、病院を受診したところ骨折していました。

母は一人暮らし。日常生活にサポートが必要になりました。(急に介護がスタートしました。)
私は実家から新幹線の距離に住んでいます。日帰りではなく宿泊が必要です。そうそう気軽に何度も行けません。

そんな経験から、急に介護がスタートするときに、これだけはやる必要があるよね、と思ったことを3つ書きたいと思います。

①地域包括支援センターに連絡して、社会資源を使わせてもらう。

「地域包括支援センター」は中学校区に1つずつある、公的な総合相談窓口です。まずは、ここに連絡しました。(「お住まいの市町村名 地域包括支援センター」で検索するとすぐに調べられます。)

我が家の場合は、状況を相談し、まずはヘルパーさんに来ていただくことにしました。その契約、面談、介護認定などを手配してくださいました。

私が遠方から来ていると伝えると、私がいる間に手続きを、と迅速に対応してくださいました。契約の書類は思った以上に多く、母一人より私が一緒にいた方が良かったので大変助かりました。(地域包括支援センターと契約、介護認定申請、介護保険を使うことの申請、ヘルパーさんとの契約、お金の支払いなど)毎日のように「今日はこの書類」「明日は市役所の人と面談」「その翌日はヘルパーさんの契約と顔合わせ」と次々に手続きしてくださり大変ありがたかったです。(後から知人に話したら「それはすごい、よくぞその短期間で」と速さに驚かれたくらいです。)


②親の年金額、資産、支出を確認する。

それまで「ちゃんとお金あるの?」と軽く言う程度でお金の確認をしていませんでした。でも、年金額、資産の確認はとても大事。元気なうちに聞けるに越したことはないのですが、いざ本当にサポートが必要になると必須でした。

母がなんとか話してくれて良かったです。(あまり仲良し親子じゃないのですヨ)

介護の基本は「親が持っているお金の範囲内」です。介護っていつまで続くか分かりませんから。長生きできるのは良いことですが、介護費用は一度負担を始めると減額が難しいです。子供世帯にも生活がある。基本は親が持っているお金の範囲でサポートすることだと思います。

③施設のリサーチなど今後の方向を探っておく。

母は施設は利用していません。ですが、今後施設となるかもしれません。(いや「かも」ではなく十分ありえる話です)

そんな時にどんな施設があるのか、包括支援センターのケアマネさんに聞いたりしながら、実際の施設をいくつか検討しました。

1か所見学にも行きました。その時聞いたのは

・どこまでやってもらえるのか
・お金を払えば、どこまでやってもらえるのか(有料オプション)
・どこからは、やってもらえないのか

そこまで聞いてみると、施設の性格、種類がなんとなく分かってきました。

私が検討したのは
「住宅型有料老人ホーム」
でした。見学して思ったのは、

「食事つき学生マンションの高齢者版」

みたいだな、ということです。

部屋はトイレ付個室で、レイアウトは自由。布団や家具のレンタルもアリ。自分で持ち込むのもアリ。

食事は食堂に食べに行く。お風呂は予約して沸かしてくれるので、入るだけ。(施設のスタッフが掃除も沸かすのもやってくれる)洗濯はコインランドリーで自分でする。お金を出せばやってもらえる。洗剤などの日用品は売店で売っているし、持ち込んでもいい。病院の薬は有料で服薬管理をしてくれる(その日飲む分を食事と一緒に出してくれる)。

通院は基本的に自分で行く。(タクシーを呼ぶのは、やってもらえる)

ある程度自分のことは自分でできる。でも、一人暮らしは難しい。

そんな人に良さそうでした。(まさにうちの親とか)
食事はおいしそうでした。(施設内で作っていて見た目にも良い感じ)

そこで、お値段です。

こちらの施設のお値段は、いいお値段でした。

入居の一時金は少額でしたが、月々のお金がかなりします。
家賃と食事代と共益費、みたいに思えばそんなものかもしれませんが、親がもらっている年金では足りません。

そう、足りないのです。

「年金では足りない金額 × 何か月(何年)入居するか」

これが、老後必要資金なのだ、と思い当たりました。

どう?何年くらい入れそう??(電卓を叩きました)

もちろん、親の体の状況が変われば、施設を変わる可能性がありますから、ずっとではないでしょうが、これも一つの計算です。(そう、施設って変わっていいのです。一度入居したらずっとそこで、というものでもないようでした。)

一つ見通しをつけることで、将来の選択肢の一つとして心づもりに入れておくことができました。


以上、この3つが私が親の介護が始まった時にサポート側として必要だったと思ったことです。

私は50代。親もそれなりの年なのです。そういう年代なんですよね。それまではいずれは、だけど他人ごとくらいに思ってました。親もですが、私も生活がガラリと変わりました。いろいろありますね。


お読みいただきありがとうございます。
今日も皆様がステキな一日を過ごせますように。


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