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とうとう入院…の巻(2023年2月6日)

入院日の朝

前日は、寝溜めしようと早くから寝る予定だったけど、寝ようと思うほど寝られず…
とりあえず布団に入って本を読みつつ、目が疲れたので何とか寝れた状態…
 
業務用スマホを見ると、今日もリモート勤務などの出勤報告など、職場の仲間が週頭月曜日の活動を始めた様子を感じ取り、世の中の身近な動きを感じ取る… そこに自分がいないことに、仕事ができない罪悪感と、これから始まる不安が交差する… 言葉や表情では、普段と変わらない態度だけど、やっぱり100%自分の実力を仕事で発揮できないやるせなさは、自分の心を痛めてしまう…
 
前回、右肺上葉切除手術の際、退院日の体重は90.5kg。身長が181cmなので、やや太りな感じですが、それでも以前より5kg少なかった。その後、とにかく体力をつけるためにかなり食欲旺盛に食べて94kgまで挽回した。その後、糖尿病にはなりたくないので、食事に気を配っていると、結局、今は90kg。結果的に今の自分に適した体重は90kgなのかも…
それでもBMI的には太っている方に入っているけど、長生きのためには少々小太りの方が良いらしい。とはいえ、わたしはもう長生きという選択肢はないけどね…
 
いつものように、寝起きのエスプレッソコーヒーを胃に流し込み、その後トマトジュース200mlを飲み干す。それから納豆にリンゴ酢だけを入れ、これを食べる。食後にビオフェルミンSを3錠飲んでから、緑茶を飲む習慣… これで1日の血糖値の急上昇は避けられる…
入院したら、この習慣もしばし途絶えるけれど、日数分のトマトジュースだけは持参する。
 
トマトジュース(1リットル)3本、炭酸水(500ml)4本、ブラックコーヒー(256ml)4本、これに途中のコンビニでルイボスティ(600ml)2本購入して持ち込んだ…
 
日頃は、前職退職時に記念にいただいた保温の水筒に、ルイボスティとイヌリン(水溶性食物繊維30g)を溶かし込んで飲んでいるけど、入院中はイヌリン無しも仕方なし…

病院着

今日は入院患者が多いのか、入院前の手続きの場所からエレベーター前まで、荷物を持った患者が大勢並んでいました。その人たちが一通りエレベーターの前からいなくなってから、エレベーターに乗ろうとしたけど、骨折しているであろう両脇に松葉杖を抱えた人がいたので先を譲った。最近自分でも不思議なくらい以前よりも親切心が芽生えている。人間、色々な体験がその人を創っていくというのは間違いなさそうだ…
 
呼吸器内科・外科の場合の病棟は8階西側で、今回も8階西の受付に着たけれど、エレベーターホール前で入院患者多数… 椅子も空いてなく、しばらくぼーっと突っ立って待つことに…
 
しばらくすると、自分の名前を呼んで近づいてくる看護婦さん… 以前もお世話になった方でした。入院時に提出する資料を渡し、手術後の体調や痛み、現状を聞かれた後、病室へ…
 
今回は、病室の左手前側… う~、これでは外の景色も見れない…
今回は6人相部屋の6つとも埋まっている様子。どうやら窓側の人の看護婦さんの対応を見ていると、弾性ストッキングの話をしていて、明日手術の人らしい… もしかしたら手術の人は、術後の孤独に耐える気晴らしの意味も込めて、窓側のベットが充てられているのかも知れませんね… たまたまかも知れませんが…
 
レンタルのパジャマは、通常はナースステーション横の棚にあるのですが、3Lのサイズはここに入ってなくて、看護婦さんに言わないとダメなので、早速お願いします状態…
シャワーに関しては、どうも週に3回らしく、予約制とのこと。明日は長時間の点滴なので、その後にシャワーを予約しようと思います。
 
とりあえず服を着替え、キャリーケースの中身を病室の家具に入れ、ビジネスバックに入れたガジェットたちに電源を確保して電気をチューチュー吸わせ、飲み物を備え付けの小型冷蔵庫に入れ、キャリーケースにビジネスバックを入れ、家具の上に乗せて準備完了。
 
その後、右手に名前とバーコードの書かれたバンドを装着され、体重と身長測定。抗がん剤の使用量は、体重と身長によって量が決まるので、結構大切な作業です…

最初の昼食

入院早々の昼食は、ミートスパゲティとサラダ、それにパイナップル2切れ。う~ん、これではお腹が満たせないけど、これから抗がん剤治療になると、食欲がなくなって、この量も食べられなくなるんだろうか… やっぱり心配性のわたしには気になる気になる…

いきなりの昼食

装着

実際の抗がん剤の点滴は明日から…
その前に、入院時はいつものように、また見慣れた心電図測定と血中酸素濃度測定器を取り付けられました。(このため、下着シャツは少なめに持ってきて正解でした…。)これを付けられると、もう病院からは逃げられない…

ポータブルな心電図と血中酸素濃度測定器

看護婦さんに、名前を憶えられてしまいました…
CTガイド下肺生検、右肺上葉切除手術、そして化学療法(抗がん剤治療)で、もう3回目。何度も入院すると、もう病棟でも常連ですね~♪
 
なんとなく病棟を徘徊すると、以前にもお見かけした患者さんもちらほらいるようなので、似たような常連患者も多いのかも…
 
今回は、更にPCR検査が増えて、3日に1回必須になってました。コロナ患者が頻繁にでているのか、それとも抗がん剤治療で白血球が少なくなるので、感染しやすくなることから、確認作業のためなのか、きっと後者かな…
 
さて、明日からは「ハゲより命」、これを合言葉にして命優先で頑張ります。皆さんのあたたかい励ましに「ハゲ増し」で応えます…

今回新たに登場

明日はほぼ1日点滴し続ける状態で、先の診断で先生からは12時間程度、今日の看護婦さんは8時間と言っていたけど、まあどっちでも良い…
 
抗がん剤治療は、腎臓の負担が大きいことから、とにかく水分をとることが必要で、点滴からも利尿を促すそうです。先生からも普段より多くの量が出るので驚かないようにとは言われてますが、その量の記載が重要だそうです。

排泄日誌

そのため、排泄日誌なるものをいただきました。今日からこれに記載です。明日は驚くほどの量に本当に驚くことになるのだろうか… お憔悴、いやお小水しきってます…

明日の治療を前に

「抗がん剤治療を受ける患者さまへ」という冊子をいただき読むことに。看護婦さんからは、明日6時に体温、血圧、採血を行い、抗がん剤治療を行えるかどうかの判断を先生が下した後、開始されるそうです。

抗がん剤治療を受ける患者さまへ

明日はほぼ1日中、点滴なので、病室の天井とにらめっこする時間が長くなりそう…

先生が訪ねてきました

15時過ぎに先生が病室に訪ねてきました。2月4日に入院前検査で採血やCT検査をした結果、異常ないことを告げていただきました。個人的には、手術後から続く咳が気になるのですが…
 
まあ、飲み物の制限がないことは救いかな…

夕刻に読み物拝受

夕方に今度は薬剤師の看護師が病室に来られ、2枚の冊子と説明を受けました。主にシスプラチンの副作用など…

2冊の冊子

このような冊子をもらうと、かなり健康を左右する点滴なのだと、否が応でも感じざるを得ないですね…

初日の晩餐

何もしてないままに、夕食の時間…
正直、栄養管理はされているのだろうけど、これだけでは足りず。やっぱり初日からカロリーメイトの出番かと思いつつも、最初からでは後々コンビニ通いになるので、今は耐えよう…

初日の晩餐

晩餐のあと

とりあえず、何もすることがないので、iPad miniのKindleで本でも読みますか~♪
22時消灯なので、21時には寝るつもりだけど、多分、夜はイビキで寝られないのかも…

今更思うのも変だけど、癌が見つかって良かったのか、未だに良くわからない…
あの人間ドックに行かなかったら、確かに今も何も知らずにワイワイ仕事をやっていたであろうし、2~3日の徹夜を苦とも思ってなかったから、健康を過信し続けていたのだろうけど…

人間過去には戻れないし、これも人生、来世があれば来世に賭けよう!…などと、来世だけに、腹いせ(は“らいせ”)したり… まだまだダジャレの修業が足りんようじゃ…

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