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渋谷獏著(2019)『ルーベンス画集 バロック 豊饒の画家』タピルス

ルーベンスの絵をじっくり鑑賞できる画集

kindle unlimitedで無料レンタルできる画集の中の一つです。分量は他の画集よりも多く、iPadminiで鑑賞していますが、500頁もある内容で、本当にルーベンスの絵でお腹いっぱいになるくらいに満足した時間を過ごすことができます。

本書は、神話、聖書、史実という3つのChapterに整理されていて、若きルーベンスの作品から、晩年のルーベンスの作品まで、じっくりと鑑賞することができます。

特に晩年のルーベンスの作品は、その年齢に今のわたしの年齢が到達しているので、何となく親近感が得られることと、作品に傾ける情熱の質というものが、若い頃の作品とは違う、その違いを意識することもできました。

まだ写真も動画もない時代では、このような絵画が当時の世の中の世相を表したり、絵画の形をしているがジャーナル的な要素も絵のなかに溶け込んでいるのだろう。

僕らはルーベンスの絵の中に、何らかの意味を見出そうとして眺めているけど、自分なりにいろいろと想像しながら感じ取るものがあれば、それはそれで素晴らしい感動と興味を満たしてくれるのだろう…

じっくりとルーベンスの絵画を味わえる貴重な時間をいただいた気分にひたることができました。

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