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知識とコンテキスト

昨晩、タイトル画像に使っているdancyuのスパイスの本が届きました。
ネット記事で、和風デュカ、というのを見かけて、あまりの魅力的なワードに中身も見ずにエバーノートに保存して、レシピを見ると和風だけどクミンなんかも使ってあって、なんか挑戦的。

https://dancyu.jp/recipe/2022_00005505.html

で、その記事をよく見ると、この本の紹介というか、この本からの抜粋というか、そういう記事で。
ためらわず「ポチッ」と。

スパイスの研修

研修、というかですね、メーカーさんの3時間ほどの簡単なレクチャー。仕事で参加したことがあるんです。

内容は、簡単な概要とか、スパイスの種類とか、特性とか。後半はカレーに必須の5種類のスパイスを使って、カレー粉をオリジナルで作ってみましょう、という実習もありの結構しっかりとした研修でした。

ただ、終わってから、私的には少し物足りなさを感じていました。あ、その研修を否定するわけではなくて、なんて言うんですかね、食い足りないというか、そういう気持ち。
一方で、いや3時間だし、これ以上何を求めていたんだ? という自身へのとまどいもあり、ずーっともやってました。

知識から、その先へ

その研修はすごくしっかりしてあった。知識をきちんと教えて、座学に飽きる頃実習を入れて、最後は確認の小テスト。同じ時間で私もなにかやれと言われたら同じようにすると思います。

なら、「足りない」と思ったのは「私の側」の何か、なんだろうな、と。

ずーっと宿題のように残ってたそれが、このdancyuのキャッチコピーとかを見ているうちに少し分かってきました。

カレーが悪いわけじゃない

カレーは好きですよ? でも、今って本当に美味しい市販のカレーがあふれてるじゃないですか。私一人暮らしで、わざわざカレーを作ることってないんですよ。

だから私にとってあの研修は、「面白いな」「なるほど、このスパイスってこんな味/香りなんだ」という知識の獲得にはなったけれど、日々の生活の
「何かを変える」ことにつながらなかった。

だから、あの研修で「カレーを作ってみよう」って思った人、思えた人には多分すごく大きな意味を持つ研修だったのだと思うのだけど、私の場合、自分の生活にリンクできずに、ただの「知識の獲得」になってしまったのだと思うのです。

キャッチコピーで腹が減る

このdancyuのレシピは、キャッチコピーで、もうお腹が減ります。減るというか、食欲が湧くというか。
たとえば上で紹介した記事と同じシリーズで、
香ばしく旨味たっぷりな”椎茸の肉味噌焼”」という記事がありますが、その冒頭の一文がこれです。

カルダモンでつくった肉味噌と椎茸が香ばしく焼き上がると、香りだけで一杯飲める絶品つまみです。

https://dancyu.jp/

明日にでも作ろうかと思いません? カルダモン持ってないけど、どこで売ってるかな、明日探してみるかな、って(まぁ私は今、休日前しか飲んでいないので、次の休日前になるでしょうが)

コンテキスト という言葉が正しいのかどうか

今回のタイトルには多分これは「コンテキスト」という言葉でいいのではないかと思ったので使ったのですが、もしかするとちょっとずれてるかも知れない。
言いたいこととしては、知識でとどまるのではなく、「学ぶ」時にはその先の「心動かされ」「行動に至る」という一つの流れがあってこそ、価値を持つのではないかと、ようやく気付いた、という話です。

私は小売業に従事しているのですが、店も一緒だよなぁとか。

スーパーマーケットって、日々の「まぁどうしようもない毎日」みたいなものを、なんとかやりすごすための知恵を貸すという部分もありますが、それとは別に、何かに「へぇ」と思って、その先「食べてみたい」「作ってみた」「美味しかった」があると、その「どうしようもない毎日」が救われるってあるんじゃないかな、とか。

ま、日ごろ考えていることと同じような所に行きつくわけですが。
そういう所を目指していきたいです。

本日もお読みいただきましてありがとうございます。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。お役に立ちましたら幸いです。 *家飲みを、もっと美味しく簡単に*