ピザを食べて思い出しただいぶしんどい過去のはなし
もろもろのことは、あとでじっくり書きたいのでちょっと端折らせてもらうことにして、私は昔メンヘラ女子だった。
幸いにして35ちょっと過ぎたころにはメンヘラも少しよくなってきて、今はなんとかメンヘラおばさんにならずに済んだ。
女子とおばさん、どこが境界線かはまたややこしくなるので触れないでおこう。
昨日仕事から帰る途中、ドラックストアの駐車場にピザーラの移動販売車が止まっていた。昨日はたまたま弟に職場まで車で迎えにきてもらっていて、弟もいいなぁ、食べたいなぁと言うので、買ってくることに。
ものすごくいい匂いを放つ箱をゲットし、家でいざ実食。
ピザうめぇーーー!と食べてたんだけど、2切れ目を食べながら、すっごく私の心に突き刺さっていたあることを思い出してしまった。
私は生きてきて2回自殺を企てたことがある。
これは2回目のときのお話。
当時は新潟市に住んでいてデザイナーの仕事をしていたが、うつ病の症状がいちばんひどいときだった。眠れない。起きていても気絶するほど眠くなる。リタリンを服用していたが、ちょっとオイタをする人たちが目立ってしまい、リタリンは法律でうつ病患者には処方されなくなってしまった頃だ。
私はなんとか眠気をどうにかしようとして、モダフィニル(当時は輸入サイトでまだ個人購入ができた※多分現在は違法です)とカフェインの錠剤を砕いてスニッフしていた。
スニッフ、よく映画とかでヤク中の人たちが鼻からズー!ってやるあれだ。ってか今考えると、私こそヤク中だ。
仕事中に眠くなればトイレで隠れてスニッフ。それでもとにかく眠い。よく居眠りしてしまっていた。まぁそれで入ったばかりのデザイン会社も社員さんの名前も覚える間もなくクビになった。
こんなに居眠りしてるやつは、きっと夜の商売でもしてるに違いないと思われたのだ。
もうだめだ。
そう思った。
アパートに帰って、父に電話した。そしたらすぐに行くからちょっと待ってるんだよと地元から向かうという。地元から新潟市までは車で約1時間弱の距離だ。
ああ、もうすぐ父が来てしまう。今のうちに死んでしまわないと!
自殺しようとする人の思考回路はそんなもんだ。
あんな元気そうだった人がなぜ急に?とよく聞くが私にはすごくわかる。いまのうちに死のう。そう思うんだよね。でも自殺する人の気持ちがわかる、なんて言葉ほど失礼なものはないので、有名人の自死のニュースがあるたびに、私は何も言えなくなってしまうのだ。
さて、私は手元にあった大量の睡眠薬と、向精神剤、安定剤を飲んだ。
このころは現実逃避するために、いつでも時間があれば二、三日は眠り続けられるよう、とても強い睡眠薬をしこたまストックしていた。それらをのんで外界をシャットアウトするのが私の日常だった。
そしてシェル棚に紐をくくって、首も吊ろうとしたが、その瞬間、シェル棚の上においてあった目覚まし時計が頭にガッツン!と落ちてきて痛い!と思ってそれは止めることにした。
私のこのときの記憶はここで終わっている。
次に目が覚めたときは、大学病院のICUにいた。
そしてあとで聞いたときにわけがわからんと思ったことがあって、私はやってくる父のためにドミノ・ピザに電話して、ピザとパスタと飲み物を2人分注文していたらしいのだ。おそらく睡眠薬で意識がぶっ飛んでるときにやらかしたんだろう。
父はピザ食ってみたいなぁと前々から言っていた。
でも、なんで睡眠薬で意識を失ってる私の第一発見者になってしまう父のために、ピザを用意してどうするんだよ、私。
こいつよく寝るなぁ、とか思いながら父がピザを食うとでも思ったのか?
もし私が死んでたら。
なんでピザなんて頼んだんだろう。
どのタイミングて頼んだんだろう。
私何考えてたんだろう。
そして父には本当に申し訳ないことをしちゃったといまでも、その時のことを考えると胸が心底痛い。
昨日、ピザを食べながらそんなしんどいことを思い出しながら、涙目になってしまった。父ごめん。いまだにろくに親孝行もできてなくて本当にごめん。
この自殺未遂ピザ事件、いったいなんだったんだろうとタロットを引いてみたら、太陽と世界が出た。きっとこれは私の生まれ変わりに本当に必要な道だったような気がする。でもきっともっとスマートに生きたり、自分を大切にしたり、丁寧な暮らしをしてる人にとっては「なんでそんな道通っちゃうの?」って感じですよね。
てなわけで私は実家に戻って、子供部屋おばさんをしているのです。
ちょっと、読むのもしんどいお話だったかもしれんけど。
少しずつ自分のこともブログに書きたいなと、最近思うようになって。いろいろ順不同になると思いますが、ちょっとずつ私の人となり。メンヘラ女子がいかにメンヘラおばさん化を回避出来たのかなど、綴っていけたらなと思います。
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