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『社会不適応者神…降臨!(千秋楽)』鮮烈デビューの小学一年生は、こうして社会を知っていった!

どうも再びこんにちは。メイプル楓でございます。…すでに降臨しております♡。

まずは千秋楽を読む前に序盤戦と中盤戦と終盤戦を読んでから、戻って終盤戦を堪能して欲しい。

【序盤戦】簡単なあらすじ
「無尽蔵にわき起こる情熱からの納得いかない敗北」
って感じ。

【中盤戦】簡単なあらすじ
「バトって愚痴ってポンポンタイタイ先生フェードアウト」
って感じ。

【終盤戦】簡単なあらすじ
「先生の質を知ってココ瞑想界じゃないんですけどー!
って感じ。

…からの千秋楽だ!


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……………





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今どぉぉぉぉぉぉぉォォォォォーなってんのぉぉぉぉぉぉぉぉォォォォォォォォォォーーーーーー!!!!!!!!!!!!????????
いきなり現実の世界に出てきて対処に困っている最中、「お前にできなかった全て」ってカッコつけられても困るだろう!!
そもそもアナタは空想上のお方ですけどーーーーーーーーー!!!!!????
正常保てません!!
アナタ誰?
ココはどこ?
私はこのままでいいのかしらーーーーーーーーー!!!!!!!!!


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楓:ハァーハァーハァー
紅葉:気ーすんだか?
楓:ハァーハァーハァー
紅葉:まぁ、細かい事は気にすんな。


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紅葉:今更言うのも何やけど、お前、もうちょっと人と周りを見ぃーよ、
楓:何を?
紅葉:先生は「お前から報われたい」とでも思ってるんか?なんか「先生の通信簿」とか言ってたけど。先生真剣でしたよ〜って。
楓:だってそうでしょ。
紅葉:アホやろ。お前。
楓:どうして!
紅葉:当たり前やろ。そんなん。


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紅葉:まぁ、そのリアクションもお前らしくて当たり前やけど、先生達の真剣は、先生達にとって当たり前なんや。先生ってそれな。基本。
楓:…。
紅葉:現にお前も言ってたやろ。歴代先生は基本的に良かったって。
楓:うん…。
紅葉:お前から「良かったですよ」って良かった先生を評価して何になんねん?
楓:うん…。まぁ…。
紅葉:むしろ社会不適応者のお前が見なあかんのは、2年生のときの先生や。


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紅葉:わかるな?でもソックリって意味やないで。
楓:え?
紅葉:お前、人と距離をとるやろ、自分の世界にこもるちゅーか。自分を守るために。
楓:うん。
紅葉:あの人も自分を守る事に一生懸命やったんや。まぁーあの人の場合、矛盾しているけどな。子供嫌いやのに子供おるところに居るんやから。逆に一年ちょっとよ〜続いたで。
楓:うん。わかるよ。
紅葉:せやろ。だけどお前は2年生の時の先生を見ることなく、他の先生達を見て評価した。
楓:うん。
紅葉:それはただお前にとって都合が良かっただけや。ホンマは2年生の時の先生を見て、お前は学ばなアカンねや。
楓:うん…。
紅葉:まぁ〜ええわ。ワシそんなことを言いに来たわけやないからな。
楓:え?
紅葉:ワシな、ちょっと思う事あったからコッチの世界に来たんや。
楓:何?


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紅葉:お前はワシの事を「自分だけの世界で存在してる」って思ってるやろ?
楓:うん。そうでしょ?
紅葉:でもな、先生達はワシのこと知っとったぞ。何回も喋ったし。


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紅葉:まぁ、正確に言うとお前のことなんやけどな。
楓:どういうこと?
紅葉:先生達もよく分かってないねん。だけど、お前の中にいるワシを認めようと頑張ってはったんや。かなり戸惑ってはったけどな。
楓:どうして?
紅葉:どうしてって。そらぁ〜1人の中にワシとお前がおるんやからな。
楓:?
紅葉:分からんか…。なんて言ったらええのかな…。「なぜこの子が」とか「そんなことする子じゃない」とか。アレや。
楓:あぁ…。大人が言いそうなことってこと?


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紅葉:お前にしては鋭い!でも先生達はワシ等の前で「そーゆー大人」になったらアカンねん。
楓:ふ〜ん。
紅葉:「ふ〜ん」って。分かるか?お前を一人の人間として扱っとんねん。真剣に考えてくれてんねや。
楓:う〜ん…。
紅葉:ワシ等と先生は同じ人間なんや。人間同士の大切な関係を教えてるのが先生や。
楓:うん。真剣なのはわかるよ。
紅葉:まぁ〜ええわ。とにかくお前が言う「先生の真剣」ってそういうことや。先生はワシとお前のことを真剣に相手してくれたんや。だからお前は先生を認めることができるねん。
楓:うん、まぁ…。


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紅葉:ワシが言いたいのはこっからや。
楓:まだ難しいこと言うの?
紅葉:いや、難しない!
楓:うん…。わかった…。
紅葉:お前。先生の通信簿、いつ渡すねん?
楓:えっ!
紅葉:渡すことなんかデキへんやろ。
楓:いや〜…、まぁ〜。
紅葉:あんな…。それは「今しかない」ってことや。


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紅葉:先生達も真剣やねん。お前が学校におる間はお前も真剣になれ。あとから「先生の通信簿」とか言うな。
楓:…。
紅葉:お前は真剣の先生達を知った。でもお前はその先生達の真剣に応えれたか?
楓:…。
紅葉:お前がデキたのは、せいぜい先生の前だけやろうな。
楓:ダメ?
紅葉:アカンことはない。でも先生はお前に「先生の前だけ真剣になれ」って言ってたか?
楓:ううん。
紅葉:わかるな。覚えてるか?
楓:うん…。学校にいる間って…。
紅葉:デキたか?
楓:うぅぅゥゥゥ〜ん…。


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紅葉:「プイ」やあらへん。
楓:いらない。
紅葉:いらんことあるかい。まぁええわ。わかってるな。自分で。


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紅葉:なにも無理して友達作れって言ってるわけやないやろ。
楓:じゃー、どーするの?
紅葉:一人でも多くの「理解者」を見つけるんや。
楓:友達になって下さいって?
紅葉:ちがう。アホか。
楓:じゃー何!
紅葉:お前には理解をする「作業」が必要やっていってるねん。
楓:作業って…?
紅葉:お前はなんで先生の真剣が理解デキてん?
楓:なんでって…。


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紅葉:お前は努力したんや。まぁ先生に引っぱられてやけどな。
楓:努力?
紅葉:せや!つまりその努力って言うのは「理解する作業」をしたんや。お前、ワシおったら嬉しいやろ?お前の理解者やしな。
楓:うん。
紅葉:ワシも今嬉しい。ワシの言っていることを理解しようとしているお前が。
楓:うん。
紅葉:学校でもそれせぇ。皆に。


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紅葉:お前が百人相手に百人を理解するのはできへんわ。
楓:うん。
紅葉:相手が百人おっても、誰一人お前を理解せーへんかもしれん。
楓:うん。
紅葉:お前はお前で誰のことも理解しようとしてないしな。
楓:じゃー無理でしょ。
紅葉:理解しようとせーへんからや。でも先生にはできたやろ。
楓:先生は別。
紅葉:まぁ、真剣になってくれるからな。
楓:うん。
紅葉:お前も相手に真剣になれ。先生だけやなく。お前が真剣になったら、相手も真剣になってくれる。
楓:う〜ん…。
紅葉:先生の真剣に応えるって、そーゆーことでもあるんや。
楓:やっぱり無理。
紅葉:一人になるなって言ってるねん。
楓:デキない。


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紅葉:なんでワシが真剣にならなあかんねん!
楓:…。
紅葉:簡単にムリムリ言いやがって!
楓:ごめん…。
紅葉:ワシ言ってることは理解できるやろっ!
楓:はい…。


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紅葉:まぁ〜ええわ。とにかく…。お前学校でワシ増やせれるか?
楓:どーゆーこと?
紅葉:そうやな…。お前、ワシしかおらへんと思ってるやろ?
楓:?
紅葉:後ろ見てみぃ。


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決着つかず!まさかのダークホース出現?!三つ巴決定戦に突入か?次回が本当に本当の最後の最終話!お楽しみに!

ではまた!三つ巴戦で!



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