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[PoleStar1] 月猫(完結)

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月面旅行が一般化した時代、写真家の飼い猫であるロックが飼い主と一緒に月に行くSF短編小説。 SFですが難しい単語は全部スルーなのでSF不慣れな方でも読めると思います。 Gith…
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2018年8月の記事一覧

[PoleStar1] 月猫-06

 次の日起きると、ぼくはウィルと一緒にカフェというところに行った。人間がたくさんいたが、…

酸化鉄
6年前
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[PoleStar1] 月猫-07

 カフェを出るとウィルはぼくの頭を撫でた。 「一体どこでそんなものを見つけてきたんだ?お…

酸化鉄
6年前
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[PoleStar1] 月猫-08

 ぼくはこの空の上の家に滞在している間、なぜ人は外に出ないのか、外に出るドアがないのか考…

酸化鉄
6年前
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[PoleStar1] 月猫-09

 部屋のすみっこでうとうとしていると、ドアが開いてさっき外にいたドレスの人と、白い人が入…

酸化鉄
6年前
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[PoleStar1] 月猫-10

 そのあとも、ぼくはウィルと一緒にいろんな部屋へ行って、いろんな人と写真を撮った。そのほ…

酸化鉄
6年前
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[PoleStar1] 月猫-11

「もう帰るの?地球が満ちるまで待っているのかと思っていたわ」  次の日、家に帰るというウ…

酸化鉄
6年前
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[PoleStar1] 月猫-12

「どうするつもりなの?」  カルミアさんがヘレナに尋ねる。 「しばらく休暇をとって、地球に戻ろうかと……」 「ISSAを辞めるわけじゃないのよね?」 「はい。まだやりたいこともありますし。ただ、ちょっとの間だけ」 「いいんじゃないかしら。あなたの上司には私から言っておくわ」 「ありがとうございます!」  ぼくがそんな二人を眺めていると、ウィルがぼくを抱き上げた。 「遊んでもらったのかい?」 「にゃー」                  *  ウィルの体温に安心している

[PoleStar1] 月猫-13

 空港と呼ばれるところには大きな飛行機がたくさん並んでいた。ぼくはキャリーに入れられて、…

酸化鉄
6年前
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