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藤本由香里(1959.8.13- )・大塚ひかり(1961.2.7- )「止まらない! BL(ボーイズラブ)今昔対談」『芸術新潮』2023年7月号

藤本由香里(1959.8.13- )
大塚ひかり(1961.2.7- )
「止まらない! BL(ボーイズラブ)今昔対談」
p.76-80

『芸術新潮』2023年7月号
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C7X34PTW
https://www.shinchosha.co.jp/geishin/backnumber/20230623/


「藤本由香里 BL的に私のツボなのは、
詩人のイエイツ[William Butler Yeats 1865.6.13-1939.1.28]と
エズラ・パウンド[Ezra Pound 1885.10.30-1972.11.11]の関係です。
パウンドがイエイツに私淑して、ふたりは数年、生活を共にしています。
日本文化に造詣が深かったパウンドの影響を受けて
イエイツは能仕立ての舞踊劇『鷹の井戸』を書いている。
二人の関係をぜひ
木原敏江先生に描いていただきたいと思っています。

北杜夫[1927.5.1-2011.10.24]と
辻邦生[1925.9.24-1999.7.29]もそうですが、
私は文学者二人だと妄想が膨らみます。」
p.80

「男性同士の強い結びつきは、
たぶん戦前まではわりと普通のことだった。
鴎外は『ヰタ・セクスアリス』を著していますし、
[旧制]高校の同級生同士で仲の良かった
北杜夫に辻邦生は、往復書簡で
「僕のリーベ」なんて書いています。」
p.79

「大塚 [上田秋成『雨月物語』「菊花の約(ちぎり)」]
義兄弟の契りを交わした男性の一方が囚えられてしまって、
約束の日に相手に会うために自刃して霊としてやってくる話。
中国小説の翻案ですが、原話よりずっとBL色が強くなっている。
あれが教科書に載っているとか、
日本にはああした物語を受け入れる文化的なベースがあるんです。」
p.79

読書メーター
藤本由香里の本棚(登録冊数3冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11092007

大塚ひかりの本棚(登録冊数16冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091320

https://note.com/fe1955/n/n0900d380a10a
大塚ひかり(1961.2.7- )
『ヤバいBL日本史(祥伝社新書)』
祥伝社 2023年5月刊
232ページ

https://note.com/fe1955/n/n8ef90401b665
大塚ひかり(1961.2.7- )
「嫉妬と階級の『源氏物語』
新連載
『源氏物語』は「大河ドラマ」である」
『新潮』2023年1月号

https://note.com/fe1955/n/ne724166a7ad9
大塚ひかり(1961.2.7- )
「嫉妬と階級の『源氏物語』
 第二回 はじめに嫉妬による死があった」
『新潮』2023年2月号

https://note.com/fe1955/n/ncd7242040e94
大塚ひかり(1961.2.7- )
「嫉妬と階級の『源氏物語』
 第三回 紫式部の隠された欲望」
『新潮』2023年3月号

https://note.com/fe1955/n/n124d45f52d2b
大塚ひかり(1961.2.7- )
「嫉妬と階級の『源氏物語』
第四回 敗者復活物語としての『源氏物語』」
『新潮』2023年4月号

https://note.com/fe1955/n/n942cb810e109
大塚ひかり(1961.2.7- )
「嫉妬と階級の『源氏物語』
第五回 意図的に描かれる逆転劇」
『新潮』2023年5月号

https://note.com/fe1955/n/ncc2837435432
大塚ひかり(1961 .2.7-)
「嫉妬と階級の『源氏物語』
第六回 身分に応じた愛され方があるという発想」
『新潮』2023年6月号

https://note.com/fe1955/n/n86df297d3de2
大塚ひかり(1961- )
「嫉妬と階級の『源氏物語』
 第七回 「ふくらんでいく世界」から「しぼんでいく世界」へ」
『新潮』2023年7月号
日向一雅(1942.1.1- )
『源氏物語の世界(岩波新書)』
岩波書店 2004.3

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