【インタビュー#5】安全で快適、新しい空の旅へ誘う航路をつくる仕事┃運航部 運航基準グループ
FDAプロフェッショナルズとは?
FDAの安全で快適な運航は、多くのスタッフの力が結集して遂行されている。地上から空の上まで、自らの役割を誇りをもって全うしている彼らが、
何を大切に思い、どのようにFDAらしさを体現しているのかを探るインタビュー企画『FDAプロフェッショナルズ』の第5弾(2021/4/1時点)。
コロナ禍で自由に旅を楽しむことができない状況下、ひそかに人気を博している空の旅がある。FDAの持ち味を存分に生かした遊覧飛行だ。魅力あふれる旅を生み出す現場に密着しました。
「FDAだからこそ、お見せできる空の上の極上の景色があります。今こそ、たっぷり楽しんでいただきたいです」
FDAの遊覧飛行は、10年ほど前、富士山上空を巡るツアーからスタートした。これまでは月1回程度の催行が、昨年7月からこの3月末までに100便ものフライトを記録した。富士山の頂や湖、山々の絶景を間近に体験できる空の旅が、旅の自由を奪われた多くの人の心をとらえたのだ。
通常、空港間を結ぶ定期便は、国土交通省が定めた航空路を飛んでいるが、遊覧飛行の場合は、定期便では飛ばない地域も飛ぶので、新たに経路をつくることになる。このミッションを加納さんは、ひとりで担当している。
まずは営業部からの要請を受けて、実施できるかの判断をする。目的地や時期、高度、所要時間などの要望を規定のルール内で実現できるか、作成した経路をパイロットが問題なく飛行できるか。
さらに自衛隊などが使用する訓練空域や飛行禁止空域を飛行しないよう高度なども含めて慎重に経路を選定し、国土交通省に承認してもらう必要があるのだ。
しかも遊覧するエリアが悪天候の場合に備えて複数の経路を用意する。元管制官の加納さんならではの知識と経験が生きるところだが、納得のいく経路で承認を得るまでには長いと2、3か月かかることも。
承認がおりないことも想定して、「即座に対応できるよう、常に第二案、第三案を考えています」。
ようやく承認がとれたら、今度は、実際にどう飛ぶのかを具体的に決めていく社内の調整作業に入る。安全・快適な運航を維持しながら、すばらしい「見え方」を追求する、そのすり合わせがまたむずかしい。営業部と実際に運航するパイロット、運航管理部門とのこまかい調整を丁寧にしていき初めて、お客さまに最上の遊覧飛行をお届けできるのだ。
「ゼロから旅を創造できる、それが遊覧飛行を担当する醍醐味です」
こうして、松本、神戸、山形、花巻、福島など、定期便やチャーター便の就航地発着の遊覧飛行も次々と実現した。
FDAの機体は小型機でありながらも比較的窓が大きく眼下の景色を楽しめるのが強みであり、遊覧飛行に適しているが、「社内で試行錯誤しながら積み上げてきた経験やノウハウが、今につながっている」と加納さんは自負する。
3年前から実施している大井川鐡道と富士山静岡空港との3社共同開催の「富士山周遊×大井川鐡道ツアー」は、空と鉄道の旅の楽しさ、静岡の魅力を満喫できると大好評。昨年、〝ジャパン・ツーリズム・アワード〞を受賞した。まさに加納さんたち「遊覧飛行チーム」の実力が認められた証と言えるだろう。
また、コロナ禍で中止になった修学旅行の代替旅行として採用されるケースも増えている。「自分たちの学校を空から見たい」という要望が多く、遊覧飛行のなかでも、もっとも精密な経路・高度の選定が必要になるので、調整がむずかしい点も多いそうだ。
でも「学生さんたちにとても喜んでもらえます!」と、加納さんはうれしそうに話してくれた。
「遊覧飛行は、一便の実現にかかる時間も作業量もかなり多いですが、その分思い入れも強いです。自分が想像していたとおりのフライトが実現でき、お客さまが喜ばれる姿を目にしたとき、大きな喜びとやりがいを感じます」
加納さんは、新たな旅の創造を目指し続ける。
学生の皆さまへ - カラフルな未来を目指して🌈 -
FDAは「地方と地方、人と人を結ぶ」をコンセプトにしているリージョナルエアラインです。従来の大型機主体・拠点空港中心(ハブ&スポーク方式)とした形態とは異なり、新たなビジネスモデルに挑戦をしている航空会社になります。
FDAのカラフルな機体のように、人材に関しても様々な個性が集まって切磋琢磨しあうことを求めています。
各々の個性を活かしながら仕事に向き合い、単色に塗込められたような未来ではなく、様々な色彩が開花する未来へと向かって一緒に仕事をしてみませんか?
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