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「Why思考」で背景と根底を探り、本質に迫る

物事の「本質」は目に見えないものです。
また、「事実」の背後に「真実」があり、1つの事実に対して、人それぞれの真実があります。
仕事で成果を出すには、直面している事象を表面的に捉えるのではなく、深層部分を探って対処を考えることが重要です。
探究とは、まさに、深層に踏み込んで深い洞察や理解を得る、ということ。


①Why思考とは

「Why思考」とは、物事の表面的な事象にとらわれるのではなく、「なぜ?」を繰り返して深く掘り下げて考え、本質に迫る思考法のことです。「なぜなぜ思考」とも呼ばれます。
1回の「なぜ」で結論を出してしまうと、まだまだ表層的で、浅い考えにとどまってしまう恐れがあります。また、先入観をなくして思考することが大切です。
根底にある核心にたどり着くまで「それはなぜか?」を重ねることが「深く考える」ということであり、仕事をするうえで必要となる力です。

②自分研究(自己分析)の基本ステップ

まず、そもそも何のために自分研究(自己分析)をするのか、その目的とゴール(目標)を正しく認識したうえで取り組み、客観的自己理解を深めることが肝要です。

本質的な目的は「自分に合った職業や働き方を見出す」ことにあります。
そして、そのために実現するべきゴール(目標)は3つです。
 1. 自身の価値観・興味/関心を明確化する
 2. ありのままの自分(性格・強み・弱み)を可視化する
 3. 上記2点を踏まえて「就活の方向性」を定める(最初は “仮設定” という位置づけ)
※自分研究(自己分析)は、一度行って終わりではありません。就活を進めていく中で新たな発見や変化が大いにあり得ますから、適宜繰り返して行い、見直して更新することが大切です。

Step-1 自分研究するための手段を知る
・自己分析の本を読む
例)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0」を購入すると、付随しているアクセスコードを使用して、上位5つの資質のWeb診断とその解説を得ることができます。
・就活ナビサイトなどで自己分析ツールでの診断を受ける
・自己分析用のフレームワーク(枠組み)を活用する
   - 自分史
   - ライフラインチャート、モチベーショングラフ
   - マインドマップ
   など
・就活エージェントの助けを得る(キャリアアドバイザーに深掘りしてもらう)

Step-2 これまでの経験や思考・心情を整理する(主観的自己理解)
フレームワークを用いて振り返り、印象的なエピソードを見つけて、そのとき感情が動いた瞬間や取った行動を「why思考」で掘り下げます。
そうすることで、働くうえで自分が一番大切にしたいことは何か(価値観)、働くうえで活かせる力/伸ばしたい力は何か、ストレスになることは何か、といった職業選択の基準となる要素を突き止めていきましょう。

Step-3 他己分析を取り入れる(客観的自己理解)
家族や友人など周囲にいる人からなるべく率直な意見をもらい、それを参考にします。
より一層自己理解を深めるためには、他者から見た自分の印象や評価を知ることも大切です。
  - 自己分析の裏付けを得る
  - 自己評価と他己評価のズレを知る
  - 自分では気づけない自身の特徴を発見する

Step-4 自己理解の精度を高める
他己分析の結果を自己分析と照らし合わせ、「ジョハリの4つの窓」で整理することをおすすめします。

Step-5 自分にとって「やりがいのある職種」となり得るものは何か、考える
※今一度過去の記事を参照|「職業」というものを、分解して考え理解する

③自分研究(自己分析)における“探究”とは

実際に起こった出来事や経験を振り返り、「事実」の裏にある「自分にとっての真実」を明らかにしていくこと、とことん自分と正直に向き合うことが何よりも大切です。
自分が「こうありたい」と思う希望的観測ではなく、等身大の自分を認識したうえで、現実的かつポジティブな未来の自分を構想します。

強みとは、他人との比較ではなく、ずば抜けた能力のことでもなく、「苦にならずに力を発揮できることは何か」ということ。ただ、度が過ぎるとマイナスに働くことがある、という側面も認識しておかなければなりません。
逆に、弱みがポジティブに働く場面もあります。

また、「苦手だけど、やりたいこと」がある場合、
- 弱みを補うための工夫を考える
- 自分で自分の伸びしろを見積もってみる
- 耐えられる困難さ(ストレスを感じずに取り組める範囲)を推定してみるということすれば、選択肢を狭めずに就きたい職業を検討することもできると思います。

決めつけて早まった判断をせず、じっくりと可能性を模索していきましょう。


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