前田 千代里 | ラーニング・ファシリテーター

外資系IT企業で新入社員研修に従事した経験(10年)と、その後独立して同社で障害を持つ…

前田 千代里 | ラーニング・ファシリテーター

外資系IT企業で新入社員研修に従事した経験(10年)と、その後独立して同社で障害を持つ学生向けの長期インターンシップに従事した経験(8年)を基に、「社会に出る(就職する)ための準備段階にある学生の力になりたい」という思いで、2024年より新たな活動を始めました。

最近の記事

自身の「就労観」を模索する

ここまで、「事前に行う3つの “探究” 」として、業界研究/企業研究/自分研究(自己分析)を行う上で共通する、重要な3つの観点をお伝えしてきましたが、そのまとめです。 忘れてはならないのは、自分に合った職業や働き方を見出すための “探究” である、ということ。 そして、これらの “探究” を通して、自身の「就労観」を顕在化させ、認識することが何よりも大切である、ということです。  -----------------------------------------------

    • 「Why思考」で背景と根底を探り、本質に迫る

      物事の「本質」は目に見えないものです。 また、「事実」の背後に「真実」があり、1つの事実に対して、人それぞれの真実があります。 仕事で成果を出すには、直面している事象を表面的に捉えるのではなく、深層部分を探って対処を考えることが重要です。 探究とは、まさに、深層に踏み込んで深い洞察や理解を得る、ということ。 ①Why思考とは「Why思考」とは、物事の表面的な事象にとらわれるのではなく、「なぜ?」を繰り返して深く掘り下げて考え、本質に迫る思考法のことです。「なぜなぜ思考」とも

      • 探究には「仮説思考」が欠かせない

        物事には、調べれば分かることもあれば、そうでないこともあります。 また、変化が激しく不確実性が高い今の時代において、「仮説思考で主体的に動く」「自分の頭で考える」といったことは強く求められます。 ①仮説思考とは仮説思考とは、「仮説を前提に分析・判断を行い、結論を導く思考法」です。 ビジネスにおける課題発見・課題解決や意思決定を迅速に行うためには、仮説を立てて行動することが大事であり、仕事を効率よく進めるうえで必須の思考法であるとも言えます。 企業研究(=探究)するにあたり

        • 探求にとどまらず、“探究”することが極意

          就活においては、本選考に挑む前の準備として、3つの研究(業界研究・企業研究・自分研究)をしっかり行うことが何よりも重要です。 表現として「研究」という言葉を用いていますが、その本質は「探究」です。 また、業界研究と自分研究はどちらを先に進めるべきか、悩むところだと思いますが、もし早い段階から(大学1年生や2年生のうちから)余裕を持って少しずつ取り組めるのであれば、先に自分研究からじっくり考察を重ねていくことをおすすめします。ですが、そうでなければ、業界研究と自分研究は並行し

          自らの「レディネス」を整える

          ここまで、「就活に臨む心構え」として以下4つの観点をお伝えしてきましたが、そのまとめです。 そこにある本質は、事前に「レディネス」を整えることが重要である、ということに集約されます。  -------------------------------------------------------------------  ~本腰を入れて取り組む前に、認識しておきたいこと~   1. まずは「真に就活を知る」ことから始める   2.「新卒採用」を取り巻く状況を理解する   3.

          「職業」というものを、分解して考え理解する

          就職とは、文字通り ”職業に就く” ということです。 ですが、「自分はどんな職業に就きたいのか」「自分にはどんな職業が向いているのか」ということの答えがすぐに出せる人は少ないと思います。 学生の立場ではなかなか思いつかないし、いきなり考えるのは難しい、世の中にどんな職業があるのかも分かっていない、などのような悩みを抱えている人の方が多いように感じます。 そこで重要になってくるのが、まずは『職業』というものを構造的に理解したうえで自分のやりたいことを探していく、というステップで

          「職業」というものを、分解して考え理解する

          マインドセットを変えていく

          物事は、その人がどのようなマインドセットを持っているかによって、同じ状況下であっても、取る行動(何をどう実行するか)と結果(成果)に大きく違いが生まれてきます。 就活を成功裏に導くためには、「就活生が持つべきマインドセット」へと自らを変化させていくことが必要です。 ①マインドセットとはマインドセット(mindset)とは、多面的に形成されたマインド(mind:心持ち、感覚、意識)の全体を捉えた言葉であり、人が物事を判断したり行動したりする際の「基本的な考え方やモノの見方、そ

          「新卒採用」を取り巻く状況を理解する

          何事においても、経験のない新しい領域に足を踏み入れる際には、事前にしっかりと下調べを行うことが重要かつ不可欠です。 ①現行の「就活ルール」を知る。新卒採用活動に関するガイドラインは、過去には経団連(一般社団法人日本経済団体連合会)が策定していましたが、平成30年(2018年)に政府主導へと変わり、政府の「就活・採用活動日程に関する関係省庁連絡会議」で毎年議論されることになりました。 関係省庁(内閣官房、文部科学省、厚生労働省及び経済産業省)が「就職・採用活動日程に関する考え

          「新卒採用」を取り巻く状況を理解する

          まずは「真に就活を知る」ことから始める

          就活における神髄は…. ①目的を明確にし、目標を設定する。就職活動とは、文字通り「職に就くための活動(=行動)」です。 そして、人が何かしらの「行動」を起こす背景には必ず「目的」があります。 就職活動をする目的とその理由、それをどんなふうに実現したいのか、何をもって成功とするのか、その具体的要素は人それぞれの価値観で違ってくると思います。 ですが、就職活動を通して最終的に成し遂げたいこと、すなわち、誰しもの究極の目的は「自分に合った『本当にいい会社・仕事』と出会い、納得の

          まずは「真に就活を知る」ことから始める

          自己紹介

          はじめまして。フリーランスのラーニング・ファシリテーターとして活動しております、前田千代里と申します。 ファシリテーター(Facilitator)とは、英語で「物事を容易にできるようにする人」「物事の進行などを促進する人」という意味です。 誰かにとってのラーニング(Learning:まなぶこと)を促進する・支援する、ということを、これからの自分の生き方にしていきたい、という思いで、私は、外資系IT企業で勤続30年を働き切った月に、早期退職しました。 人生100年時代をどう生