【東京・焼肉店】厚切り牛タンの名店が出来るまで
こんにちは、飲食店総合支援会社株式会社フードコネクションのマーケターで、地方自治体のweb集客セミナー講師などを担当させていただいております石田です。
東京や全国でも、「焼肉屋さんで厚切り牛タンと言えばどこ?」と聞けば、真っ先に名前が上がる、東京不動前の焼肉店。
あの名店、、、少し大げさに言えば、私が仕掛け人なんです。
2013年「衝撃の出会い」
弊社とのお取引開始は2013年1月でした。
私はそのころ、ホームページの制作担当いわゆるwebディレクターでした。
ディレクターはお客様にお店の特徴や強み、課題などのヒアリングを行い、集客強化や課題解決のため、デザイナーに指示をしたり、キャッチコピーなどの文章を考えて、ホームページを完成させます。
その業務の中でも、最も重要なのはホームページの方向性や打ち出す内容を決定すること。これにより店舗の売上や客層、様々な部分に大きな影響を与えます。
この焼肉屋さんの制作前の段階では、営業から「不動前にあるコスパが良く、(営業担当も通う)美味しい焼肉屋さん」という報告を聞いていました。
私は営業担当と、お店に訪問し店主さんに取材を行いました。
その当時のお店の強みは以下。
・但馬の信頼のおける生産者からメス牛を買うなど、品質に自信がある
・当時話題だった高級な希少部位が1枚から注文できる
・ご家族経営で提供価格を抑えられる
あれ、、、厚切り牛タンは?
そうなんです。この当時、厚切り牛タンはメニューにあったものの、強く押し出している商品ではなく、、、
当日に伺っても食べられる数多くある商品の一つだったんです。
その取材の後、営業担当と私、そして弊社の代表の3人で、お店で食事をして実際の雰囲気や、味を体感するという弊社フードコネクションならではの時間がありました。
そこで出会ったのが、「厚切り牛タン」です。
登場した瞬間のインパクトは今でも鮮明で、
赤ではなくやさしさを感じる薄いピンク色、見たことのない厚み、、、
焼けた完成形や食感は全くと言っていいほど想像ができませんでした。。。
なんなら、めちゃくちゃ歯ごたえ抜群じゃないかと思ってたくらいです。(笑)
実際は、想像とは逆で柔らかく、ジューシーで、こんなにも食べる前と後でギャップを感じたのは初めてで、一瞬で虜になってしまったんですね。
厚切り牛タンを名物に!その理由は集客に不利な「空中階」
取材当時、今後の課題・展望は以下でした。
・2店舗目の出店を目指している
・店舗展開のためにブランドをもっと認知させたい
・平日でも満席にしたい
集客、ブランディング、2店舗目、すべてにおいて最初の認知を阻むものがビルの2階という立地。。。
そこで必要なのが「わざわざ行く理由」
厚切り牛タンは私の実体験から「行く理由」になると考え、名物にさせていただくことを提案、店主さんにはご快諾いただきました。
でも、名物化はただ名物とうたって、厚切り牛タンの写真を載せれば出来上がるものではありません。
そこに必要なのはストーリーです。
当時の取材のメモがメールに残っていました。
「黒タン」「希少部位」「歩留まり」に
ここでしか食べられない希少性と贅沢感を感じますね。
このストーリーをホームページのTOPから伝え、名物=一番食べるべきものとしたのです。
実際のホームページがこちら。
右上「牛一頭から、わずか5枚 名物厚切り黒毛和牛タン」にある通り、
これがいかに希少なのか、そしてそれまで見なかったような圧倒的メインビジュアルで、一気にひきつけるようにしました。
この結果、皆さんが知る名店へと昇って行かれることになります。
食べログの口コミで見る進化の過程
では本当にホームページがその名店を作ったのか!?
答えが食べログの口コミにあります。
それまで厚切り牛タンは名物とうたっていませんでした。
またほかのグルメ媒体でもそのような告知はありませんでした。
それを証明するのが、掲載当時の食べログさんのTOPページの口コミ
「名物」も「厚切りタン」もないのです。。。
しかしながらその2年後
赤枠内には「名物厚切りタンは必食」「厚切りタンのインパクト」などと書かれており、細かな口コミには「予約しておいた人気の厚切りタン」という内容も。
その2年後の2017年の食べログさんの口コミ。
「名物厚切りタン」「牛1頭からたった5枚しかとれない」「名物厚切り黒毛和牛タン」とホームページで案内している内容がしっかりと書かれています。
こちらの焼肉屋さんは当時から食べログさんなども有料掲載を辞めており、メニューをアピールするすべをお持ちではありませんでした。
また、食べログさんに投稿されたメニュー写真を見ても厚切り牛タンに「名物」という文字はありません。
ということで、厚切り牛タンを名物としているのは、私が作らせていただいたホームページのみなのです。
その後のインフルエンサーさんの影響も大きくあるのはわかっておりますが、発掘しそれを世に広め、お店の発展に少しばかりか貢献できたと考えております。
なので、今後ブランディングを行いたい!お店の集客強化を図りたい方は、ぜひ弊社㈱フードコネクションまでお問合せください。
こんな動画も公開しております。
ぜひご覧ください。
コロナ禍で集客に苦しむお店に名物提案を行うシリーズ
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